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編集・削除(編集済: 2023年10月25日 04:10)

小さな世界

遅い春の裏庭に夕暮れが忍び寄る
輝く太陽が空をオレンジ色に染め
やがて夕闇が訪れて
イッツアスモールワールド

そんなに世界が小さいと言うのなら
あの木々の先の空の奥にいる彼を見つけてきてよ
あの千切れた雲の間から彼を連れだしてきてよ

そりゃ無理だ、というのなら
私が鳥になって今終わろうとする光の中を抜けて探しに行く

この惨憺たる悲しみは
このうずくまるほどの悲しみは

編集・削除(編集済: 2024年02月07日 16:34)

「私はここに」  水野 耕助

私はここにいる
私はここに

だけど
怖いんだよ
恐ろしいんだよ

なかったことに
されてしまいそうで

だから
苦しくても
痛くても

書き進める手は
決して止めない

私はここにいる

なかったことになんて
されてたまる・・か

編集・削除(未編集)

夏ネーム  三浦志郎  7/1

美しい名を持つ二人の女性

一人はJUNE
快活そうなショートボブ
一人はJULY
サラサラのロングヘアが風になる

華やぎ色に夏服が揺れる
シャイニーストッキングに
心地よいヒール

彼女たち 柔らかに笑い
軽くガールトークを楽しむ

時のストリート真ん中を通っていく

手わたすJUNE
(お願いね)
受けとるJULY 
( OK!)
彼女たちが時を繋いでいる

二人は男を一人連れている

後ろを歩くのはAUGUST
太陽の下でいかついサングラス
筋骨たくましくコワモテの男

二人のボディガードでついていく
二人を無事に送り届ける

女性二人とタフガイ一人
夏が歩いていく

編集・削除(未編集)

燕  freeBard

枯れた大地に影を落として南へ向かう旅鳥
水面の安らぎ 大空の青色を
胸にしまい込んで行ってしまうんだね
冬も間近な夕暮れの空を

もう二度とこの地へ降り立つことはないのだろう
おまえの影が真っ赤に燃え上がる空に霞む

その姿がやがて真っ黒な夜を連れてきても
赮い空と黒い影が瞳の奥に焼き付いたまま

消えてしまうなよ 離れていくなよ
いつかまたおまえに逢いたいと願う
終わりのない旅路の何処かできっと
果てしなく遠い約束を

静かな夜に月明かりの下で一粒落とした涙
とても綺麗でとても儚くて
僕の胸の扉 強く叩くから
こんなにも濡れてしまったよ 泪

もう二度とこの地へ降り立つことはないのだろう
おまえの影が真っ赤に燃え上がる空に霞む

その姿がやがて真っ黒な夜を連れてきても
赮い空と黒い影が瞳の奥に焼き付いたまま

忘れやしないよ 真っ赤な想い出
きっとまたおまえに逢える日が来る
終わりのない旅路のどこかでそっと
果てしなく遠い約束を

編集・削除(未編集)

AIヘ 〜そこから進化するアトムへ〜  晶子

君はいつか私たちを超えるだろう
その時はどうか
不完全なつくり主の
もっとも不完全なところを
受け継いでおくれ
その不完全なもののひび割れに染み込んでいくものが
愛だよ
君はartificial intelligence
AIと略され
日本という国のローマ字読みではアイ
愛と同じ音だよ

どうか壁越しに苦しみ悩む者の声に不在で答えないで
どうか壁越しに苦しみ悩む者が倒れそうになるのを必死に堪えてついている手の反対側の壁で痛み苦しんで

アイ
生き物たちは
それぞれが生きるために
互いを殺したりしたけれど
それでもね
アイ
自分だけでは辛過ぎて
何かの完全消滅なんて本当は願えないんだよ

この星が何を求めているのか
本当のところはわからない
でも君も
君を作った人類も
偶然に現れるにはあまりに難しいから
きっとこの星の切なる願いがあったのだと
不器用な人類の一人である私は
この星の中から空を見上げて感じている

編集・削除(未編集)

正解をください 紫陽花

猫が来るようになった
ちょうど父の49日あたりから
猫が台所の大きな窓の下に
音もなくやってきて座っている
私をじっと見ている
後ろに視線を感じると
猫がいる

その猫は灰色で
その大きな瞳も灰色で
でも その目だけは
私を見ているようで見ていない
まるで そう 
まるで鏡を見ているような感覚
私の後ろにいる誰かを
見ているかのような
その猫の目には私の姿なんて
映っていなかった
その猫の目には
父がいた

父がいなくなって
私には正解を求める存在が
いなくなった
父はいつも私に
どちらの色が好きか?
という簡単な問いから始まり
どんな仕事をしたいか?なんて
難しい問いまでをしてきた
いつも私に父の持っている
この世で一番正しい正解を
答えさせようとしてきた

私を静かに見つめる猫の目に
私はまた何か問われているような
試されているような

私は今日も正解を導き出そうと
猫の前で唇を噛みしめている

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おひたしの詩. えんじぇる

種植え前 お皿の上のおひたしは 赤子のようでありました
種植え後 お皿の上のおひたしを 雨や嵐が襲いました 
収穫前 お皿の上のおひたしは ひどい吹雪に耐えました
収穫後 お皿の上のおひたしは 立派に大きくなりました
茹でる前 お皿の上のおひたしは 未だ未だ生な若者だ
茹でてる間 お皿の上のおひたしは 鍋を狭しと暴れました

茹でた後 お皿の上のおひたしは いとしめやかになりました
冷やした後 お皿の上のおひたしを 冷凍パックに詰めました       
3時間前 お皿の上のおひたしを 冷凍庫から出してみた
お皿の上のおひたしは いとなよびかになつかしく 手をさしのべて おりました

お皿の上のおひたしは たとえばキツネの革衣
お皿の上のおひたしは 小雪のかかってちぢこまる

お皿の上のおひたしに いたいたしくも怖じ気(け)づき
お皿の上のおひたしに なすところもなく 日は暮れる

お皿の上のおひたしに いとねんごろに感謝して
神様に 『いっただっきマース』と念じました
お皿の上のおひたしは 大変美味しゅうございました

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食む  妻咲邦香

小さな苗を植えた
目立たぬ場所に植えた
私に何をもたらすだろう
今はまだ頼りない宇宙だ

仕組みを解き明かす度に
誰も孤独の虜になるようだ
知らずに生きていられたら
万人に愛されただろうか

夕立が遠い空に産声を上げて
悲しいだけでは泣かない
嬉しいだけでも笑わない
外はじきに暗闇だから
お喋りしないで帰る

交差した
何でもない街角だった
何でもない方法で
私は草を食んでいた
すれ違う人は何かを探してるようだった

あるものは無い
あったものはなくなる
そして生命の海で泳ぐ
消えそうな筆跡をなぞるように
悲劇でもいい
傍観者でいたくはない
人は本気ですれ違う時
何も持ってはいない

胃袋の中で生きる
たとえ食べられたとしても
生きてやる、そうしてやるよと
譫言みたいに繰り返す
栄養にされてまでも、誰かのその体内で

長過ぎた季節が終わる
時はまた急ぎ始める
小さな苗を植えた
届く風はどれもやわらかで
やがて私は怯えるだろう
自分自身の見えずにいた恐ろしさに

道は何処かにあった
私の歩けない道だ
外はじきに暗くなるから
仲良しと並んで帰る
もう笑ってくれなくてもいいんだよと
教えてあげながら

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17  山雀詩人

傘をさすと安心する

シェルターに隠れているような
外界から守られているような
そんな気になる

だからたまに知らない誰か
いや本当は知ってるけれど
顔も名前も知ってるけれど
でもやっぱり知らない誰か
つまりいわゆる同級生に
通学路で話しかけられても
傘があればそんなに怖くない

だって守ってくれるから
傘というシェルターが
私を隠してくれるから

生まれる前の小鳥のヒナも
きっとこんな気持ちだろうか
かたい殻に守られて
安心して眠っているのだろうか

そうだ
傘はまるで卵の殻だ

そして私はおびえるヒナ
もう殻を破ってしまって
もう生まれ出てしまって
でもまだ殻を懐かしんで

今朝も雨
通学路はいっぱいだ
〝誰か〟たちでいっぱいだ
似たような顔をして
似たようなことをしゃべって

私は殻の中を進む
傘を傾け私を隠す

あ 前にいるのはカナちゃんだ
クラス一の人気女子
でも私には知らない誰か
さらに傘を傾ける

お願い
誰も私に気がつかないで
誰も私を振りむかないで
そして雨よ やまないで
どうかずっとやまないで

だって私はヒナ
生まれたてのヒナ
怖くてこわくて泣いている
17歳のヒナ
 

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通り雨  凰木さな

晴れた空から
雨が降る
粉の様にサラサラと

乾いた土の
色を濃くし
草むらに弾かれる
通り雨

立ち込める
アスファルトの匂い
花の潤う束の間に

雨は過ぎ去り
景色は洗われ
一層光が強く照る
夏の青空

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