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久しぶりに来た公園
近くを通ったついでだった
あの頃は三角公園なんて言ってたけれど
よくよく見れば台形に近い五角形
小さな砂場と鉄棒 ベンチが二つに簡易トイレ
そして二人が乗れるブランコ
水飲み場もあの頃のまま
逆上がりの練習をした鉄棒
結局は今でも出来ていないままでいる
水飲み場では水風船を作って
ぶつけ合ってびしょ濡れで帰って
母親に怒られた夏休みの夕方
ベンチでは好きな子と一本のコーラを分け合って
ドキドキしながら飲んだ初恋
そして何よりも感じたのは
こんなに小さかったんだ………
あの頃はここに僕らの世界があった
笑ったり泣いたり怒ったり照れたり
走って転んで恋して失恋もした
ワクワクがあったドキドキがあった
そしてまだここにある小さく見える世界は
僕の思い出を蘇らせてくれて微笑ませてくれた
数人の子供たちが走りながら公園に入ってくる
『あれ?アイツは?
三角公園で待ち合わせって言ったよね?』
ここにはまだ三角公園と言う小さな世界が続いていた
僕はベンチを立ち上がり
出入り口のタイムトンネルを出て
今の世界へと戻って行く
振り返ると子供の僕が笑ってピースサインしていた
僕の家(うち)は
昔 小さな 料亭をしていた家で
小桜屋といえば
地元では
かなり 有名な 家で あったのだ
父ちゃんは そのお家の 養子の跡取りだったのだが
話は それた
だからその家の台所というのは
料亭の台所だから
そりゃあ長い3メートルはあろうかと思われる 流しと
2メートルは超えると思われる
調理台があって
たしか かまどが 三つ四つあって
井戸があって 汲み上げポンプがあった
大きな 真鍮(しんちゅう)の 氷の 冷蔵庫があって
そりゃあ たいへん 大きいのだが
この家は
明治の終わりころに 建てられたお家で
その古びて使いにくいことと言ったら
知らないひとには想像もつかないだろう
話は それるが
僕の お家には その後も 30年くらい
五右衛門風呂というのがあった
焚き木を くべて 沸かすのであった
僕も かなり沸かしたが 確かにあれを沸かすのは
母ちゃんの 仕事だったと 思う
なのに なのに 母ちゃんは 家族7人の一番最後に 入るのであった
誰も 木をくべて 温めなおさないので
お湯の量は 少ないし きたないし ぬるく寒いはずであったのに
母ちゃんは ほとんど文句は言わないのであった
話は また それるが
あの お風呂に 何人も 大きな お相撲さんが 入ったという
僕も 赤ちゃんのときに 抱いてもらったということだ
なんでも お相撲さんに 抱いてもらうと 元気な子に 育つそうだ
僕の 記憶には ないころの ことのようだ
巡業で お相撲さんたちが 来たらしい
本題に もどるが
母ちゃんは あの台所で 料理を するのであるが
あんなに 大きいのが かえって 不便で
それはそれは 使いにくいので あった
母ちゃんは 自分の責任では ないのに
あの古びて使いづらく さらにきたなくもある 台所を 近所の ひとに 見られるのが 本当に 恥ずかしいらしく
あそこに そんなひとが 入ろうとすると
大慌てで 入るのを 全力で 阻止するので あった
しかし みんな あの台所を 見ようと するのであった
それは それは僕にも 母ちゃんの 全力で阻止しようとする 気持ちは十分に 分かるので あって
僕は いつも 母ちゃん 可哀そうにと 思うので あった
近所のひとは母ちゃんのその気持ちを 知ってて 見たがるのであった
別に 悪意は ないように 思われた
あの人たちには 決して 母ちゃんの気持ちは 分からないであろうと
僕は 本当に 母ちゃん
母ちゃん 悪いんじゃあない
僕たちが 母ちゃん 父ちゃんの お金を 使ってしまって
こうなっているのだと ほんとうに ほんとうに わるい気がした
母ちゃんの夢は この台所を やめて
お家の中の どこかに 小さな 世間によくある便利な普通の
台所をつくることであった
父ちゃんは ずうっと それを 知っていて
僕たちを 上の学校に 進ませるために
たくさんのお金を 使うと 判断したので あった
母ちゃんは そのことを ずうっと 知っていて
何十年も 我慢したので あった
あの家は 僕たちの 進学にたくさんの お金を 使いさえしなければ
普通に生活できて 母ちゃんの 台所の夢も叶えることの できる 家で あった
母ちゃんの 夢を 叶えるくらいの 収入は あったのだ
ただ 父ちゃんは 僕たちに 優しすぎたのだ
そのあと30年くらいたって
母ちゃんは 小さな 何でもない 質素な 台所を
作って もらったのだった
その頃 あの五右衛門風呂もやっと
ガス風呂になって 僕の母ちゃんは だいぶ 楽になったのだが
今になって思うと 母ちゃんの台所は 昔の台所であり
お風呂は 五右衛門風呂が 懐かしく 大切な 思い出なのだ
その頃 母ちゃんは もう 60歳を 超えていたのだ
だけど 僕は 今でも 思いだすのだ
あの台所で 母ちゃんが ご飯を作り
父ちゃんが 小麦粉で 作った 蜂の巣 を焼いてくれた
あの 少年時代の 幸せを 思うのだ
愛と憎しみは裏表だと誰かが言ってたっけな
確かにそうかもね 君への愛は執着心に変わり
憎しみを覚える なにがわからないのか
わからない時もある
二人の結婚記念日なにを送ろうかな
毎年似たような物じゃせっかくの記念日も
素直に喜べないよね
君はあなたと一緒に祝えればいいと言うけれど
男は鼻を高くしたいものなんだよ
だから僕に任せて期待しててよ
とっておきを出すから きっとびっくりするはず
プレゼントのメッセージは僕ら二人の愛について
語っているものだ
僕は君のことを誰が誰を想うより愛している
なんど生まれ変わっても必ず君を探し出す
それと同時に憎んでもいる
もう君なしじゃ生きていけない
失うのが怖い 何もかもが灰になって消えてしまう
のが怖い 僕をこんなに臆病にした君が憎い
こんな感情に包まれたのは初めてだ
本物の愛とは全てを受け入れる強さを持った
ものだけが知ることを許されるのだろう
毎日笑って過ごすのも悪くない
でももっとお互いに全てをさらけ出そうよ
いっぱい苦しんで いっぱい悲しんで
いっぱい泣いて そして最後に思いっきり笑おうよ
この贈り物を毎年恒例にしようか
僕たちだけの 999本の黒薔薇を
母が地球儀の上に
無造作に手ぬぐいを掛けて
乾かそうとするもんだから
北米大陸と中米あたりまで
覆われてしまって
ここから見ると 地球は
南米大陸と
その周辺の島々だけに
なってしまった
次の日には
何かの拍子に少し自転したのか
今度は
欧州、ロシア、中国大陸の大部分が
手ぬぐいの闇に閉ざされ
わが日本も覆われた
一方で
インド亜大陸以南は難を逃れ
意外にもアフリカ大陸は
北の一部を除いて大部分が無事だった
地軸の傾きが有利に作用したのだ
母にとっては
手ぬぐいを乾かすのに
ちょうどいい地球儀が
日当たりのいい
窓際にあっただけのこと
わたしが取り除いて
別のところに干せば済むことなのだ
それなのに
手ぬぐいのかかった地球儀に
なぜだか 手が出せない
手ぬぐいが干された地球
そんな地球もありうる
そんな地球も否定はできない
手ぬぐいを取り去ることは
何か 許されない介入のように思える
母の手ぬぐいは
世界秩序を一瞬で変える
北半球は不運だが
戦々恐々として
手ぬぐいが乾くのを
待つしかない
島 秀生様
ご感想いただきありがとうございます。
そうですね、見守ることが一番、と言い聞かせても、迷ってばかりの毎日です(泣)。
声かけ、大事ですね。そういえば私の母も、私が反抗期のときでも声かけ、挨拶は欠かさずにしてくれていました。
色々な箇所のご指摘もありがとうございます。
自分ひとりで作っていてはとても気付けないので、勉強になります。
これからもよろしくお願い致します。
※訂正致しましたが、最初、お名前の漢字を間違えて投稿してしまいました。申し訳ございません。
お忙しい中、いつも丁寧なご感想と評をどうもありがとうございます。
具体的なご指摘をいただくことで、言葉の使い方や表現方法などの問題点がよく理解でき、とてもありがたく存じます。
ご指摘のあった箇所を修正しながら、全体のまとまりや印象が良くなるよう工夫し書き直してみようと思います。
今後ともご指導のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
こんにちは。上田です。
私の住んでる山口県西部地方はネジバナは多いです。道路の路肩や公園の草地に沢山花をつけ、咲いています。
私も山野草が好きでネジバナの鉢上げをして室内に飾り、楽しんでおりました。別名がモジズリだと知ってもおりました。
しかし、この度は勉強不足を露呈してしまいましたね。古今集のシノブモヂズリは花ではないとのご指摘、全く汗顔の至りです。
この不出来な作品に秀作を頂戴して、また冷や汗がでました。
特選としての掲載は辞退したくぞんじますので、ご配慮下さるよう宜しくお願い致します。
この度は評ありがとうございました。
この詩は投稿するかどうか迷ったのですが
個人的に面白かった詩だったので投稿しました。
また書きます。
三浦様、「玉ねぎ」の評をありがとうございました。今回の作品は、晩ご飯の支度、ハンバーグを作りながら浮かんだ詩です。玉ねぎをたくさん刻みながら、色んなことが浮かんできて、今なら泣いても大丈夫だよな(誰かに見られても誤魔化せるよな)と思い、世の中のお母さんあるあるかもと。もちろん、私自身ネガティブな感情もあったのですが、食べてくれる誰かが美味しいって、言ってくれたら私の悩みなんて大きさで言ったらミクロよと思い投稿までいたりました。また、詩を書きます。よろしくお願いします。
島 秀生様
「明日を踏む」をお読みいただき、ありがとうございました。
高い評価をしていただき、大変恐縮しております。ありがとうございます。
ご指摘いただいた部分は、すべて自分の中だけで完結させた独りよがりの部分で、
こうした部分を自分で点検できるようになりたいと感じた次第です。
あの男の子の姿には、むしろ自分自身が元気をもらったように感じて、
自分に対するエールも込めて書いてみた次第です。
今後とも、よろしくご指導くださいますようお願い申し上げます。
(お名前誤記がございました。大変失礼いたしました)