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★★ << 2つの掲示板のご案内 >> ★★

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やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

三浦志郎様 評の礼です

この度は私の詩にご講評していただき、ありがとうございます。
全体の構成に関する的確なご指摘・アドバイスが非常に参考になりました。特に全体として孤独の舞踏を暗示しているところはその通りなのですが、おっしゃる通り、読者を引き付けられるかという観点からすると 良い 描写ではなかったと思います。
自分でも意図が不明確な部分があり、人に伝わる表現というより感情表出を重視した作品になっていたのかなと思います。
人称の変化については書き込みが足りなかったようです。
頂いたアドバイスを生かして良い作品を作れるよう頑張ります!

編集・削除(未編集)

島秀生様 評の礼です

この度は私の詩にご講評くださり、ありがとうございます。また 努力賞での秀作の評価も賜りましてありがとうございます。
時間逆行の描写に関する的確で具体的な指摘(提案?)も頂きましたが、この作品をより良いものにするために必ず役立てさせていただきます。
また、「しげあき」を立てたのは、仮想の人物を置いた方が書きやすい詩だったからという理由になります(確か、彼女が主人公の名前を呼ぶシーンが、リアルネームを置かないとしっくりこないと思ったからです)。
次にご講評して頂ける際も、どうぞよろしくお願いいたします。

編集・削除(編集済: 2025年01月21日 18:02)

島秀生様  評のお礼です 松本福広

新年一発目の投稿ということで、ここは島様に投稿したいと思いチャレンジさせていただきました。
ありがとうございます!

職場での実話です(苦笑)
噂やデマ……根拠が脆弱だったりするのに広まるのはなんでだろう?
人の話を信じるってなんだろう?
結局は「信じたいものを信じる」になってしまうのかもしれない。
それも時によっては「なんだかなー」という気持ちになりますが。
そんな気持ちを書いてみました。
秀作ありがとうございます!
まさかの「ほわわん」の評!
ミスタッチは気づきませんでした。ご指摘ありがとうございます。

またよろしくお願いします。

編集・削除(未編集)

三浦志郎様 評のお礼です 上田一眞

お疲れ様です。上田です。
今日は大寒というのに雪もなく、暖かいです。
「人生ははぐれ路」確かに演歌ぽかったですね。この当たりの時代感覚が昭和から抜け出せ得ない所以かもしれません。同世代の三浦さんだから温かい心で心情を汲み取って頂けたのでしょう。
佳作、ありがとうございます。より普遍性のある抒情詩を書きたいと思います。また投稿しますので宜しくお願い致します。

編集・削除(未編集)

島 秀生様 評の御礼です 温泉郷

今回も丁寧にお読みいただき、ありがとうございました。色々とお手間を取らせてしまったようで恐縮です。昨年、久しぶりに大原を訪れた際にこの絵を見て、子どものころ親に連れてきてもらった時の印象がよみがえり、書いてみました。でも、絵の素人がトンチンカンなことを書いてしまうリスクがあるので、投稿していいものか正直迷ったのですが、お許しいただいたようでホッとしております。島先生の解釈、なるほどなあと思って、再度、この絵をしっかり見返しております。引き続き、よろしくお願い申し上げます。 

編集・削除(未編集)

島秀生様  評のお礼です  津田古星

温かい評をありがとうございます。
 私は自分の書いているものが、詩ではないのではないかと思い始めていました。では詩とは何かと問われれば、それも分かりませんが。若い時は、自分が書いた短い文章を、人が詩と呼ぶだけだと思っていました。今もそんな感じで書いています。
 センテンスを続けすぎると読み流される元というご指摘に、納得しました。
 心の叫びだけでは人に伝わらず、説明しすぎれば読み流される、実際私も長い文章は、読み飛ばしていることが多いです。そろそろ書けなくなってきたかなと思っていましたが、もう少し努力してみます。

編集・削除(未編集)

三浦志郎様  御礼  静間安夫

今回も私の詩を丁寧にお読みいただき、誠にありがとうございます。佳作
との評をくださり、とても励みになります。

そうですね...かすかな音が存在を知らせているのですから、本当に
存在証明になっていますね。

今後とも、どうかよろしくお願い致します。

編集・削除(未編集)

感想と評 1/10~1/13 ご投稿分 三浦志郎 1/20

1 上田一眞さん 「雪の華」 1/11

久し振りに純粋抒情詩系が来ました。風景としては3連と4連で変化がつきます。白と赤のコントラストも映像的に浮かんで来るでしょう。雪にも多彩な側面がありそうですが、ここでは、その「閉ざされ感」「寂寥感」に人の世と人生の儚さのようなものを託しているようです。「人生ははぐれ路」は、ちょっと演歌のタイトルのようで面白いです(あ、失礼しました)。やはりこの詩の基調となるのは終わり2連と推測できます。正統的な抒情であり、ややオールドファションド。それが良い方向に働いて、味わいになっているのは確かです。(年輪とでもいうのかな?)少し地味な気はしますが、こういった詩に地味も派手もないでしょうから問題ないです。佳作を。


2 森山 遼さん 「大審問官」 1/11

僕は不勉強ながら「カラマーゾフの兄弟」を読んだことがなく、従って、それに所収された大審問官
も無知で、この評を書くことはひとつの調べと勉強でありました。ふたつに分けて考えます。

1 「全世界に広がった」まで。  2「それ以降」。

1はほぼ、この叙事詩のあらすじに沿って書かれたと言えます。すなわち、大審問官がキリスト教のはらんでいる矛盾を突き、その怒りと絶望、さらには自説披瀝に長広舌を振るいます。キリストを相手に、です。にもかかわらず、キリスト教は広く布教され、矛盾・苦悩を抱えながらも全世界を覆うに至る。このあたりの展開も極めて常識的であり正道を踏んだ解釈であり記述です。難しいのは、2、で、僕の勝手な解釈では、多くの場合、対句によって成立しているようです。すなわち「救い⇔崩壊」「意味⇔存在」「喜ぶ⇔泣く」などです。このパートこそ森山さんの思考・主張と目されるのですが、ここがなかなか難しい。極端に言ってしまうと「意味=教義」は空疎で、キリスト教という名としての存在が残る、と取れなくもない。「相克⇔超克」をはらみながらも、良くも悪くも人類は未来を目指す。そんな感覚を受け取っています。最後は仏教概念で締めたのが面白い。ここにも「因⇔縁」の二大構成要素がある。結局、本質は全て「空」である、が結論なのかどうか?なんだか自分でもよくわからなくなってきたので(笑)、この辺で。壮大なテーマなので、書き切れていない部分もあるのでしょうが、その雄大に挑んだ志、諒としたいです。甘め佳作を。

アフターアワーズ。
他の読み手の皆さんへ。
大審問官がキリストに対して説教したのは小説「カラマーゾフの兄弟」の中のフィクションです。


3 山田貴志さん 「諦めるな」 1/11 初めてのかたなので今回は感想のみ書かせて頂きます。

まず書き方として、タイトルと名前を「新規投稿フォーム」の上から3段目「タイトル」の項目に説明の通りに書いて頂き、「メッセージ」の項目には、いきなり本文から始めてもらえばいいと思います。

エッセイ寄りの詩と見ました。かく言う評者もなかなかの老人でして、この詩を読んで頷くことしきり、でありました。この詩を読んで逆算すると、若さとは全ての美徳の源、そんな気がします。しかし不幸にも!(涙) もはやそうではないから、の終わり2連という気がします。
「無理しない」と「我慢しない」は時と場合によっては対立概念になる場合もあるでしょうが、これらを並立させたのも面白いです。終連は大事ですね。タイトルの付け方が面白いですね。少し詩的濃度を加えて、また書いてみてください。

アフターアワーズ。
僕の場合、もうひとつ加わります。「余計なことはしない!」。あと、月1回、医者にかかってますが、運動はいつも勧められますね。
御詩の通りです。


4 佐々木礫さん 「孤独の舞踏」 1/12

便宜上「***」毎に区切って連番を振ります。

1……少女(=彼女)の属性、彼女への(俺の)想い、期待が綴られる。この詩の主題とも言うべき「4、5」と繋がり、導入であり前振りであり順接部分。

2・3……僕には何のことか、理解できませんでした。過去(思春期の頃?)へのちょっと乱暴な回想・他者や世界との自己の関係性・大人世界への反逆。そういったことをわずかに感じました。
詩行に正調な脈絡がなく、奇妙に拡散するばかりの気がします。あるいは、これらもタイトルの如く「精神の孤独の舞踏」といった隠喩であるかどうか?いずれにせよ、これらの連で読み手をどのくらい引っ張って来れるかは甚だ疑問で、この詩全体にとって心配になりますね。

4・5……これら連こそが、この詩の主題であり、「1」と直接、連結されるべきだと僕は考えています。ただ、その際には「4」冒頭の3行くらいは連結用アレンジが必要になるかもしれません。
結局「俺」はその「彼女」とは会っていない。会った時のことを想像世界にして層々と築きあげている。だからこその「孤独の舞踏」。ところで「5」に出てくる人物すなわち「君・僕・あいつ」ですが……、

君……「彼女」のことを直接セリフで言い換えた→納得。
僕……今まで「俺」と言っていたのに、「僕」とある奇妙。
あいつ……突然登場。そも、何者か?

この件については謎、疑問として残るわけです。
再度、戻って「2・3」。このパートはこの詩に何をもたらしているのか、が僕にはどうしてもわからない。別の話柄、これらで別のもうひとつの詩にしたほうがいいように思えるのです。
せっかく懸命に書いてくれて気の毒ですが、僕だったら削除して別途作品、別途機会にします。
ただし、あくまで参考意見です。スルーされても問題ありません。記述、表現は極めて巧みでユニークなものです。その運用が少し違う、というのが僕の意見で、佳作二歩前です。


5 詩詠犬さん 「ひとコマ」 1/12

“ひと”言で言うならば、この詩は人・物・事・時間・世界を形成する“ひとつの成分”を思考していると言えます。ひとつが無ければ全部は成り立ち難い。そのことを言っています。大事なことです。
その意味では、この詩は真理を言っていると言ってもいい。とりわけ終わり2連はこの詩の華になります。過去と現在を繋いできた時間の一粒一粒。そして未来へと始まる新たな「ひとコマ」のことです。次いで文体について書きます。僕は理由なきひとマス空けの多用には否定的です。コアなフレーズにならないからです。それが多いということ。が、同時にこうも考えています。
「タイトル“ひとコマ”を意識し演出するが為に多用した」。それならば、受け入れられるのです。
要はその人なりの理由が欲しいのです。あと「生まれ 出ずる」 「きた」 「始まろうとしている」の×2、ですが、何か言い換えをして、バリエーションを増やしたい気はするのです。ただしこれは多分に個人趣味的なことですので、あまり気にせずにー。 佳作一歩前で。


6 静間安夫さん 「存在」 1/13

存在といった概念を具体的光景によって語る。しかし、それが実際に何であるかは敢えて語られない。そこがこの詩の肝でしょうね。詩の流れからして、たぶん鳥だったのでしょうね。しかしそれだけでは詩として面白くない。そこで静間さんが目を付けたのは、以下のような思考ではないかと想像されます。
「飛ぶ、歩く、走る、行動する。それらが何者であれ、不明である以上、もはや”存在“としか呼びようがない。すでに一瞬の過去に属し永久の謎に属する。そしてその不明存在は人間の感受性に大いに刺激を与える。特に詩人に、静間さんに。それは余韻であり、想像力である」―こんな感じですかね。僕はここに出て来る音も、ひとつの存在証明になっていると思うんですね。佳作を。


7 飴山瑛さん 「水ぶくれ」 1/13  初めてのかたなので今回のみ感想だけ書かせて頂きます。

よろしくお願い致します。この1作だけを見る限りでは、少し抽象寄りのかたでしょうね。
この評を書くにあたり少し条件があります。以下のようなものです。「抽象」という言葉もあくまで便宜的に使います。

〇 抽象部分とは、読み手は感覚読みすれど、その感想を言葉にするのはなかなか難しい。
〇 評者の自己解釈(主観)である点

このふたつを踏まえて(違うな……)と思ったらスルーしてください。 では以下が本文です。

この詩は意外と叙景されているんです。下記のようにー。
寝覚め→樹々と光→山の佇まい→外に出て歩き出す(枯葉・雪)……といった具合です。
で、面白いのは、自己の状態や想いの部分は(便宜的に言って)抽象化傾向にあり、多くの場合、連の後半に随伴している。「この部屋は/ぬるいまま」。「影の形~冷たいままに」「心臓だけが~立ちつくしている」「輪郭は~ひとり」「指先が~よろこぶ」、などです。これはなかなか面白い構図と言えます。いっぽう4連は前半部分にあって、極めて独立的なのですが、僕の解釈では、終わり2連への(あなたへの)伏線と見ます。ここまで書いて来て、僕の中で少し変化が起こりました。
初見時、(これは抽象だな)と思っていたのですが、今は(意外と抒情だな)と思い始めた点なんです。こういった変化というのは読み手(評者)の中で割と起こることなんです。してみると、上記した後半の例は抒情エリア内での「極めて現代性を帯びた表現個性」。僕はこれを「無関係性の中に生じる関係性」と呼んでいます。これを差し当っての結論としようと思います。タイトルの付け方も面白い。総じてなかなかいいと思います。また書いてみてください。


8 樺里ゆうさん 「青い川」 1/13

「青い川」といった形容は相対的であり、それゆえ主観も大いに入ってくるでしょう。しかし作者さんがそれを感じ詩にしたのですから、この文脈で読みましょう。「まさしく空を映した鏡のようだ」―この感動を梃にして味わいましょう。空と完全に一体化してしまった川の美のありようでしょう。
「そう/平野を流れる広い川は/空の色を正直に映し出すのだ」―このあたり、ややメカニズム的な理由付けになりそうです。なるほど、広く長い川を俯瞰的に見ると、より青みを増す可能性がありそうです。転勤のこと、出張のことなどから、この詩は全て事実に違いありません。してみると、仕事の身も心和むことでしょう。 久し振りということなので、今回は感想のみで、これにて―。
また書いてみてください。

アフターアワーズ。
斐伊川を調べると出雲市らしく神話もあり、代表的な天井川(川底が地面よりも高くなる)だそうです。画像も見ましたが、なるほど青く見えるものも多く、まあ、フツーに見えるものもありました(笑)。


評のおわりに。

先日、ある詩人主宰の研究会に行ってきました。合評会+テーマを決めての座談会でした。
そのテーマはズバリ 「谷川俊太郎」! 僕は彼の短詩形のみ集めた「ミニマル」についての興味を発言してみました。
「短詩こそ難しい」と言われる中での谷川氏の方法論です。そこから言葉の磁場というか影響力を受けられるような気がしたからです。  
では、また。

編集・削除(編集済: 2025年01月21日 18:25)

島 秀生様 評のお礼です 上田一眞

お疲れ様です。上田です。
島さんから頂戴した今年最初の評(感想)はなんとも味わいのあるもので、感動しました。
私の心には天邪鬼が棲んでおりまして、「一人がいい」と「孤独は嫌だ」が同居しています。このアンビヴァレントな心のあり様は随分幼いときから持っております。
ご指摘の
「人は、一人では生きていけない」は、もちろん社会的にそうなんですけど、心の問題としても、本当の一人にはなれない。
この部分は心に沁み込みました。
詩を書いて心をさらけ出す、このことで得るものは大きいですね。
詩作、更に精進したいと思います。ありがとうございました。

編集・削除(未編集)

評、1/3~1/6、ご投稿分。  島 秀生

年始に言った、今年の願いの一つ、ガザ停戦が実現しようとしている。
早速、発効が遅延しているし、まだ油断ならないのだが
このまま両者ともに合意を履行し、ステップ3まで進むことを願い、見守りたい。

それにしても、ネタニアフ首相をはじめとしたイスラエルの右派は、ガザをイスラエルの完全統治下に置くことを目標にしていたので、よく撤退に応じたものだと思う。
和平仲裁に努力した関係各国に謝意を述べたい。


●荒木章太郎さん「異臭さわぎ」

これねえー、いい感じを纏った作品ではあるんだけど、結局「君の町」がどこかわからないんです。

 「だから君の町は瓦礫の下敷きに」

が、この詩のキーとなる重い言葉に思うのだけど、そのキモとなる「君の町」がどこかわからない。

まず「安全神話」の言葉だが、少なくとも日本人が一番先に思うのが、福島第一原発事故のことであり、「原発は絶対安全」の安全神話が崩れた話であり、すると「ガレキ」とは東日本大震災を指してるのかな?となる。仮に「安全神話」を最大限広い意味にとってみたとしても、「災害や事故が起こらない」と過信していたという系の意味にしかならない。

一方、1~2連からの脈絡から追うと、

 ぶつかり合わなきゃ
 終わらないだろうと怒っていた

のフレーズからは、戦いに発展した系に読める。するとガザ地区など、戦闘による「ガレキ」を思うことになる。

つまり、前者で追うと後者が矛盾するし、後者で追うと前者が矛盾してくる。結局「君の町」が、どこを指してるのか、わからない。

加えていえば、「安全神話」と「消毒液」の関係もわからない。
前フリなしに「消毒液」を持ってこられても、医療現場しか想像できない。少なくとも「安全神話」と対になる言葉と思えない。ジャンルが違いすぎている。

もちろん「エタン」という名も外国人っぽいです。

これらを総合して、「君の町」を特定するのは不可能と思える。

どれかが間違っているか、あるいは最初から特定せずに、どこにでも通用させようとしてアバウトにしたことが、裏目に出てる作品と思える。

意見をはっきり言う国民性の国は多いが(日本人が言わなすぎなのだけど)、「瓦礫の下敷きに」の言葉はとても重い言葉なので、アバウトには使えない。混ぜこぜには使えない言葉なので、国を特定して、あるいは事件を特定して話した方がいいです。

この詩、場の描き方は、とてもステキな雰囲気を持ってる詩で、友情すら匂ってくるのだけど。なので、とても惜しいのですけれど、何か大きな間違いを一つやらかしてる感じで、読む側の立場で言うと、話の芯に入れずに、ひどく遠巻きに読むしかない作品になっているのです。

現状、半歩前にとどめますが、ミスが改善されれば、ぐっと良くなる、化ける作品に思います。


●温泉郷さん「空間概念」

あれですね、まずもってキャンバスの色が何者なのか?ってことがあるんですが、切り方も真ん中は、左に対して、ただ長くするだけで、穴の隙間を広げたものであるのに対して、右は真ん中に対して、角度をつけて深く切ることで、穴をさらに広げている。ただし、上と下の水平位置は、真ん中と右は、ほぼ同じです。
だんだん穴の隙間を大きくしていっているのがミソの作品なので、第一印象は「ボリュームマーク」にも見えてしまうんですけど、複数の線のものは、「期待」という単語の複数形でタイトルされてるということですから、穴の大きさから、期待の度合いが違う3つ期待、ということになるんでしょうね。
あと、邪推をすれば、この芸術家は、絵画とか彫刻とかの、芸術の垣根を取っ払いたいという思考の持ち主でもあったそうなので、「キャンバスの彫刻化」という意味で、切って見せる芸術化を図ったのかもしれないという、単純解釈も成り立ちます。
私、この絵を初めて見たので(大原に行くと、モネの睡蓮で圧倒されたところで、わたし的には終わりになるので、そっちの展示室にはたぶん行ってないんだと思う)、以上が初めて見た私の印象になりますが(全然違ってるかもしれませんが)、

しかしながら、この詩の本当の主題は、この絵のことじゃなくて、謎の小学生なんじゃないんでしょうか?
この傷ついた小学生は、たぶん作者ですよね。この詩は、今の作者が、過去の自分に語りかけてる詩なんでしょう。だから、最後にちらっと顔を出したりしたのでしょう(赤の他人じゃないから、折りあらば、いつでも出てくる)。
読者としてそれに気づいた時の、ハッと感は、この詩のとびきりのどんでん返しでした。
名作を。

絵の解釈は人それぞれ自由なものですから、そこは問いません。

まあ、ヴァリエーションとしてアリ、という意味での代表作入りとしますかね。


●津田古星さん「息子の帰省」

うーーん、文系の人間てね、大学で習ったとおりの道に進めることって、あんまりないんですよね。社会に出てからなんらかの畑違いの勉強をし直すハメになることがままあるんですけど、電気・設備とはまた思い切りましたね。

そっちの方は資格を持ってる・持ってないで、できる仕事とできない仕事ができてしまうんで、資格を持っておかれた方が、社内で安定した地位を得られていいと思いますよ。たぶん前職で、それが身に染みるようなことがあったんじゃないですかね。会社って、一所懸命働く人間よりも、資格を持ってる人間をとにかく上に扱うところがありますから。

それにしても、卒業来、一度も親を頼らず、ずっと自立してられるんでしょう? そこがまずもって偉いです。上出来の息子さんですよ。

詩は息子さんのここまでを駆け足で追うとともに、愛情をもって見守っている親のまなざしがわかる。(夫の収集品自慢に「うるさがりもせず相手に」なってくれるなんて、なんていい息子さんなんでしょう。)そして最後はエールで息子さんを見送ります。
おまけの名作としましょう。

3連の後ろの方なんですけど、詩って、あんまりセンテンスを続けない方がいいのです。そこそこで終止形を置いていった方がいいのです。
センテンスを続け過ぎると、読み流される元なんです。そうでなくて、詩はひとつ、ひとつ、意味を置いていった方がいいのです。だから、切っていった方がいいのです。

身体を壊さなきゃいいけどと
危惧を抱きつつも 見守るしかなかった
だから 突然
「転職するよ」と聞いた時も驚きはしなかった
若い時の苦労は買ってでもと言うけれど
病気になる前に気がついて良かったとおもう
それにもう そんなに若くもないのだから

これぐらいにしておかれた方がいいかな、と思います。
特に、その前で体の心配をしきりにしてますから、それの呼応として「病気になる前に気がついて良かった」の行で、一度決着をつけた方がいいです(次の行に続けない方がいいです)。

そこの部分、一考してみて下さい。


●佐々木礫さん「重明は毎夜、夢を見る」

これは何かモデルとなったものがあるんだろうか?
1つ1つのパートの映像力はとてもあるんで、全体の統一性はともかくとして、パートで読める。荒削りだけど、概要として良しとします。努力賞も含めて、秀作としましょう。

いくつか言います。
まず第1パートは、「黴びた教室~」以降は改行しましょう。
すると、

「いない。シにたい」
 そう言って、目を閉じた。



 「も少し生きて、走馬灯にでも浸ろうか」
 と、俺は言った。

が、対をなすものとなって、第1パートとしての構成が取れます。

第3パートなんですが、
「目を見開いて、俺は~」以降は、連分けにしましょう。

というのは、「俺は若者だった。」時の部分と、今の連分け以降の中学生の様子とは、明らかに別の時代と思えるので、分けた方がよい。
すると、全体構成が、「年老いた」パーツ、「病人」のパーツ、「若者」のパーツ、「中学生」のパーツ、まとめもしくは結論のパーツと、5つのパーツに分かれる。
すると、まとめを除き、詩全体が、時計を逆回しに進行したものと見なすことができる。

なので、詩全体が時計を逆回しに展開しているという前提のもとに、
「懐中時計」や「秒針の音」「西の山から太陽がのぼる」などのフレーズを、時間を逆回しにして描いていってることを暗示するものとして、(一部分だけに登場させるのではなく)各パートに分散して登場させていった方がよい。
それで全体構成が取れます。

最低限、以上のことはやっておかれるといいと思います。


●上田一眞さん「初夢」

大晦日になるといつも、「除夜の鐘をついて、百八つ煩悩を・・・」って話が聞こえてくるわけですが、あれ、百八つの分類の意味はわからなくとも、いくつかの煩悩は間違いなくあるなあーと自覚する日でもありますね。
それの続きで、「その1」のような夢を見てしまったかな?と勝手に想像したりしました。12個、よく拾い出されましたね。(私は12個かどうか、わからないや)
心の闇底を表現するに、1~2連の深海魚のようなイマジネーションがステキです。

その2について、
私も実は、一人でポツンとしてる時間が一番好きなんですけどね。でも、本当の一人にはなれない。以前、シーズンオフに初めての山に一人で登山して、途中まったく誰とも出会わなかった時、むちゃくちゃ心細かった(案の定、途中で道を間違えて遭難しかけるし、あの頃は携帯もなかったし)。フィールドで実践すると、よくわかりますね。人家もない初めての地を、途中誰とも出会わず、延々歩いていると、だんだん不安が襲ってきて、おれの孤独力って、この程度のことだったかと思い知ります。
「人は、一人では生きていけない」は、もちろん社会的にそうなんですけど、心の問題としても、本当の一人にはなれない。
その2の話は、道を極める求道者の話にも読めるので、これはこれでアリですが、もし光明が見つかるとしたら、「一人で」ではないんじゃないだろうかと、わたし的には思いました。これは評ではなく感想として。

もちろん作られた<夢>なのですが(ヒントくらいは本当にあったのかもだけど)、「夢」のポジションであれば、理屈ぬきに「夢」なので、むしろ願望という受けとめで、伺っておきましょう。ポイントは「自分らしさ」ということですね。

その1の最初の3連、特に良かったです。全体構成もおもしろかった。
秀作プラスを。


●松本福広さん「信じたいことを信じる」

うーーん、今は大店立地法の申請が滞るなんてことは、まずないと思うので、違うんじゃないですかねー 今は大型ショッピングモールは、本当の大都市の中心部か、郊外だったら、10KM圏に充分な住宅地人口を抱えてる高速の出入り口近くでないと、難しいんじゃないですかねー
そこまで大きいショッピングモールじゃないとしても、国道沿いで、キーテナントにユニクロは必須でしょう。
駅近ってだけなら、たぶんマンションじゃないですかねー ただ、住宅の一戸建てなら、整地さえすれば、さっさと売り出すので、住宅一戸建ての宅地にはしないようです。

作者の言うことは正しいと思いますよ。
噂の一人歩きは、あるあるですね。空気読めったって、違うもんは違うだろって話ですが、けどまあ、女性同士の人間関係も難しいんで、貴重なコミュニケーションネタを潰すなって意味もわからんでもない。内心思ってても、ここは黙っておくのが賢いかも、の社内の人間関係場面が想像されますね。
ほんの断片なんですけど、なんかほわわーんとした社内ムードを味わわせて頂きました。
作者的にはたぶん、「噂の一人歩き」例として書かれてると思うんですが、私は社内ムードのほわわんの方が楽しかったので、意図と違うかもしれませんが、秀作とします。

4連の、「皆行ってるよね?」と
6連の「期待しているか」の、ミスタッチだけ直しておいて下さい。

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