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詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。

(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)

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編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

巨人  相野零次

ある日あるところに
とてもやさしい巨人がいたんだ
とっても大きな手と足と心を持っていて
だれかがこまっていればすぐに助けてくれた
巨人には目も鼻も口もなかったから
どういう感情を持っているのかわからなかったけど
みんなはきっとやさしい笑みを隠しているって
信じて疑わなかった
そんな巨人をある日殺しにやってきた人間がいた
この国は戦争をしていて
敵対国からやってきたヒットマンだった
巨人は誰かを助けることしか知らなかったから
自分が死ぬことがその人を助けることだと思って
大きな心を大きな手で握りつぶしてしまった
殺気立っていたヒットマンは驚いて
しばらくしてからありがとうと涙しながら言った
悲しんだのはヒットマンだけじゃない
みんな悲しんだ
幼いこどもから年老いた老婆までみんな涙を流した
そのとき空から声が聴こえた
みんな悲しまないで
これで戦争が終わる
みんな抵抗しないで
白旗をあげて降伏して
それでもだれも悲しまないように
僕がなんとかするから
それは声なき声として
全員の耳に届いた
この国と敵対国にさえも
みなは驚き
そして感謝した
両手をあわせ感謝の祈りを捧げた
雨が降ってきた
それは巨人を失くした
みんなの哀しみと
明日へと続く希望の涙だった

編集・削除(未編集)

捨てる。  佐々木礫

捨てる。
捨てられないものから先に捨てる。
忘れられない記憶を捨てる。
遠くを見ていた希望を捨てる。
いま生きている自分を捨てる。
そこに居場所はないから、
生まれ育った故郷も、他人に寄り添う心も捨てる。

理由も問わず、感情も問わず、
忙しなく動き、ただ捨てる。

部屋に残った空き缶、
読み古した少年漫画の埃。
それは私の断面だった。

ゴミを片付け、六畳の部屋が残る。

やがて、虚無に腐食した心は、
烏の漁ったゴミ捨て場。
叙情もなく、
ただ汚れているだけ。

編集・削除(編集済: 2025年11月09日 00:53)

鳶(とんび)、高く 肩、ビンと  上原有栖

ピーヒョロロ ピーピーヒョロロ
甲高い声を響かせて翔ぶ鳥たちがいる
僕は砂浜の流木に腰掛けて空を見上げた
江ノ島の澄み切った青い世界には
高い太陽の光を受けて幾羽もの影が
("逆"から見るとまるで黒い十字架にも見える)
旋回している

あれは鳶(とんび)だ
街中の鴉のように此処では厄介者さ
観光客の餌付けによって
今では 上空から手元の飲食物を狙って襲い来る
ハンターになってしまった

ピーヒョロロ ピーピーヒョロロ
この鳴き声は
下界への襲撃の合図か 
それとも仲間への情報の伝達か 
はたまた下々の我々を見下して嘲笑っているのか

まさに今も砂浜沿いの遊歩道目掛けて
滑空する黒い影が見えた
通行人の悲鳴と驚愕の声がこだまする
見慣れた光景はこの先もずっと続くだろう
人間と鳶の共存はこの街では常識なのだから

編集・削除(未編集)

水無川 渉様 評のお礼 多年音

水無川 渉様詩を読んでいただきありがとうございます。
はい、私は先生のおっしゃたような部分に人の本性を見てもいいと感じています。
人も水と一緒で見方によって様々な色を見せるので、
早計に決めつけないようにしたいななんて思ったので書いた次第です。
今後とも、よろしくお願いします。

編集・削除(未編集)

水無川渉様 評のお礼です。トキ・ケッコウ

今回も詳細にお読みいただき、ありがとうございます。紙飛行機を上手に折って飛ばすことは昔から大の苦手でして、そのコンプレックスがこの詩につながったのかもわかりませんが ── 茨木のり子さんの言葉に「離陸する瞬間を持っていないものは詩ではない」と、あったとは、つゆ知らず、ああそうだったのか、どうりでと妙な納得をしてしまいました。今回の作品は結語(最終連)がなかなかに定まらず腐心したからです。ようやくことばが出てきたときに、え?っと自分でも狐につままれたような感触を覚えたことを思い出します。…… また、なんとかして、書きます。よろしくお願いいたします。

編集・削除(未編集)

椰子の木  aristotles200

祭りの後、嵐の前
物語は続く
明日のことは誰も知らない

大海原に浮かぶ
一本の椰子の木がある
あてもなく彷徨う
緑と土の記憶は遠ざかり
潮風と波の音が満ちてゆく

穏やかな海を半月が照らす
時が止まったかのように
椰子の木は浮かぶ

遠い西の空には
黒雲と雷光
嵐の気配、雨の匂い
波はうねり立ち
暗闇の海の上を
何処かに運ばれていく

嵐のあと
辛うじて椰子の木は浮かぶ
渡り鳥が数羽、羽を休ませ
飛び立つ
その重みに耐えきれず
沈みはじめた

椰子の木は
宙を泳ぐように
冷たく、暗い海の中を
ゆっくりと
海底に向かう
弔いのような静けさの中で
旅は、終わりを迎える

軽い音をたて
深海の海底
終の棲家へ辿り着く
椰子の木は、海と溶けあい
朽ちていく

祭りの終焉、嵐の後
物語は終わる
静寂と、安らぎに包まれている

編集・削除(編集済: 2025年11月07日 08:04)

遠い出口  ゆづは

手のひらを埋めるほどの薬袋を抱える
二ヶ月に一度の定期検診の日

診察の長い順番を待つ
誰かの目が ちらりと
私を撫でるように通り過ぎる

テーブルに飾られた造花さえも
氷柱の視線で
私を射抜いてくる

気にし過ぎだよ──
耳元で誰かの声が響いた気がして
それは 自分の声かもしれない

もう慣れたはずなのに
震える指先を隠しながら
一歩を踏み出せずにいる自分が
痛いほどにわかる

薬袋は次第に重くなり
手は痺れて 
私の影は足元の床に沈んでいく

遠い出口が滲んで揺れている
その先へと続く道は
どれだけ歩けば 
辿り着けるのだろう

同じ場所に立ち尽くし
つま先が冷たくなっていく
扉の開く音だけが
私を待っている──

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また夏が  雪柳(S. Matsumoto)

仕事場への道の途中
空をゆく揚羽蝶を見かけた
子供の頃 ふるさとのミカン畑で卵を見つけ
大事に育てた蝶は あんな姿だっただろうか
学校へ行っていた留守の間に羽化し
家族が放してしまったあの揚羽蝶は

ふいに記憶の蓋が開いて
ふるさとの夏が 脳裏に溢れ出てくる
すぐ傍にあり 毎日のように泳いだ光踊る海
浜辺での 親しい人たちとの夕涼み
夜毎仰いだ満天の星、そこに象られた季節の星座
神社の杜から響いていた蝉時雨
草いきれの中 夕暮れまで遊び戯れた野原
置き忘れられたような田舎に暮らしながら
満ち足りた時間を過ごした

いつの頃からか
そんな夏の訪れは途絶えていた
ふるさとを離れたことのためばかりではなく
それはきっと 憂いのない子供の時期でなければ
得られなかったであろう至福の夏だから

もう戻らないもの 願っても叶わないものを
思い起こさせられるのは悲しく
ならばいっそなかったことにできはしないかと
段々体にこたえてくるこの時季の日差しの下
頭の中で 摘み取った記憶の束を抱え
野辺送りよろしく運んでみても
結局どこにも葬り去れるあてのないそれは
幼い頃心弾ませた夏への 疼くような想いを
つのらせるばかりなのだ

さっき見た揚羽蝶は いなくなってしまった
けれど 別れを告げられないままの私の蝶は
今もまだ あの日の夏空を羽ばたいている
年追うごとに増す 日常の労苦を背負いながら
長く歩きすぎて
もう帰り道も分からなくなった遠いふるさとに
今年もまた 子供らのためだけの
珠玉の夏が来る

編集・削除(編集済: 2025年11月11日 12:57)

水無川 渉さまへ 感想へのお礼  つる

水無川 渉さま、こんにちは。初めまして、つる と申します。

ご感想をありがたく拝読しました。
はい、『老いらくのフレーム』は、人生のフレーム。
そういうテーマを設けて、ひとつの詩にしたかったのでした。

生きてゆく内に、人生の意義も変わってゆく。
今私は53歳ですけれども、
自身の境涯、および理想的、願いに近い気持ちを込めて、
綴らせていただいた次第です。

ひらめきと直感に頼って、言葉を使う癖があるかと
思われます。
自身の詩の在り方を、みなさまの作品も読ませていただいて
勉強してまいりたいと存じます。
どうぞ、今後ともよろしくお願い申し上げます。
誠にありがとうございます。

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水無川 渉様 お礼  ゆづは

はじめまして。よろしくお願いいたします。
このたびは拙作「漆黒の薔薇」を丁寧にお読みくださり、素敵なご感想をありがとうございます。
タイトルをお褒めいただき、また世界観に惹かれたと仰っていただけたことが、何より嬉しく思います。そのお言葉が、これからの創作にとって大きな支えとなりました。
闇に沈む言葉が、ほんの一瞬でも誰かの中で息をするなら、それが私にとっての再生です。今後も、自らの内に沈む声を丁寧に掬い上げていけたらと思います。

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