海へのデート
砂浜の波打ち際に並んでしゃがむ
あなたは拾った細い枝で
砂に何かを書き始めた
(くさかんむり 『夢』かな?
『好き』とかじゃないの?)
(『葛』?......『根』?....『湯』?)
『......カッコントウ!?』
『ねえ すごくない?葛根湯ってかけるんだぜ』
.......もう大爆笑
あなたにはもう何度も泣かされてる
笑いすぎて泣かされてる
これでまた一つ 忘れられない思い出ができたよ
思い出すたびに笑顔になれる
素敵な思い出が
でも.....なんで葛根湯なの?
凛です。
三浦様、この度も『風が好き』をお読みくださり、また丁寧な評をいただきまして、どうもありがとうございます。
今回は、風(記憶や思い出)をテーマに詩を書いてみました。そして何より、三浦様のご指摘の通り定型的な詩にチャレンジしました。私個人としては、定型的な詩が好きでして、(何故かと聞かれたらはっきりとは答えられませんが、詩が持つリズムや間、少し言葉足らずな所が好きなのです。)また書きたいなと思っています。その時はどうか、またお付き合い頂けると幸いです。
次回もより良い詩を書けるように頑張りますので、またよろしくお願いします。
紫陽花は土壌の酸性度で色が変わりますが、私はやはり紫色が好きです笑
三浦様の紫陽花がすくすく育ちますように
キリンの首が長いのは
元々首の長いキリンが
生き残ってきたということ
高い木の実を食べるため
ダーウィンの 進化論
久し振りの友だちと会えて
お喋りも 弾んだ
話題はいつしか その進化論
中学の理科で習ったのに
まるっきり 覚えてはいなかった
私がキリンだったなら
生き残れるに決まっていたから
条件なんてどうでもよくって
覚える必要が無かった たぶん
短い首は生き残れない
まるで初めて聞いたみたいで
笑いながら新鮮だった
笑いながら 衝撃だった
今 私がキリンなら
誰かといつか どこで出会っても
私より首が長くはないか
見定めずには いられない
自分より
短いキリンを探し出すまでは
おちおち眠っても いられない
生き残れるだけの長さはある と
お墨付きをもらわなくては
安心して 暮らせない
今はもう 頭から離れない
あの頃の私とは 大違い
戻りたい わけじゃないけど
できればあのまま
生き残って みたかった
ぼくは今も
許せないままでいる
あいつの言葉も
あの人の姿も
ぼくの過去も
なにもかも
ぼくが今
しあわせじゃないからだろうか
また思い出して
怒っている
ぼくがいま
しあわせなら
笑い飛ばすのかな
思い出しもしないのかな
あいつの言葉なんて
あの人のことなんて
それきり会うこともなかったのに
どうしてあいつの言葉だけが
あの時のままのあの人が
こびりついてしまったのだろう
ぼくは今も
許せないままでいる
家を崩した台風も
山を壊した大雨も
水を干上がらせた太陽も
行く手を阻んだ雪も
みんなみんな
仕方のないことだと言ったけれど
ぼくは今も
許せないままだ
ぼくを
無碍に踏んでいった人の足
踏まれたぼくを冷笑した顔
怪我をして動けなくなったら
無理やり立たせようとした手
勇気を振り絞って生きていたら
もっと勇気を出せと言ってきた声
ぼくを蔑んで
幸せに浸っていた人を
ずっと
許せないままで
生きている
どこまでこびりついてくるのだろう
引き剥がそうとしても
血が流れるだけ
跡が残るだけ
ぼくが
しあわせになろうとするたびに
まるで傷ついたぼくが
忘れてくれるなと手を引っ張るように
動けなくなるんだ
かなしい大人になってしまったな
いつまでも許せないままなんて
悔しくて
かなしくて
情けないよな
だけど
無理に許そうとしても
もっと苦しかった
許せなくてもいいけど
しあわせになれたらいいのに
しあわせになれなくてもいいから
許さないじゃなくて
許すことは
かなしみも
苦しみも
すべて無かったことにするようで
どうしてもできない
頭では違うとわかっていても
腑に落ちない
ぼくはまだ
許すことができない
だから
無理に許さなくてもいいや
許せない気持ちを
蔑ろにしないでいよう
悔しいけれど
かなしいけれど
ぼくだけの
すこし歪で
どこかやさしげな光が
生まれている場所だから
ぼくは
もうしばらく
許せないままでいるよ
なにを目指して
なにと戦って
なにを得て
なにを失ったのか
どれだけ考えても
今の僕には
わからないから
明日へと
向かうよ
今ここから
今の自分に
わからないことが
明日の自分には
わかるかもしれない
君は信じはしないだろうけど
僕はなにもあきらめてなど
いないのさ
僕は行くよ
明日の自分と会いに
命のあるかぎり
夢も生活も続いていくから
ああ
もしもすべてを
あきらめられたなら
どれほど楽だろう
そしてまた夜があける
今日と明日が混ざり合い
境界線は消えていく
客観的で新しい視点に気付かせてくれてありがとうございました。
自分が書いたものを見直す良いきっかけになりました。
また投稿させていただきます。よろしくお願いいたします。
三浦様、いつもありがとうございます。
ある事象を批判する時、同じ批判が自分に返ってくる覚悟をしなければいけない。これが今回のテーマでした。聖書の時代からあるこの考え方を顧みない人が最近多くいるような気がします。自分も気づかぬ内にそうなっていないか、しかしそれを恐れて全く批判をしないということも良い事ではないな、、など色々考えてしまいまして、そんな自分を含めた現代の人の様子を詩にしてみようと思い、書いてみました。
佳作の評、ありがとうございます。嬉しいです。
またよろしくお願いします。
いつからだろう人の世界に疑問を
感じるようになったのは
人との繋がりは決して甘いものばかりではない
僕は思う 天使や悪魔の試練は
乗り越えられない事ばかりではないと
あの丘を突き進みその先を見るんだ 必ずね
幼いころ父親の背中がとても大きく感じた
今の僕はあの人に近づけているだろうか
何があっても人生は前に進むしかない
時に弱音を吐きながら
時に支えてもらいながら
人の心は難しく残酷だね
まるでエゴの世界だ
あの日あの子は言っていた
人生をコントロールできたらなと
考えるのは簡単
行動に移らないとダメだね
僕はこれからも歩き続ける
経験と言う名の足場をもとに
成功などしなくてもいい
臆病風に吹かれても諦めることがなければ
これが僕のストーリー
人生との戦いのストーリー
色々な事があった そう 色々な事が
与え続けるのが愛ならば
愛うつろうのが真実ならば
運命に抗うのが使命ならば
この道は決して楽なものではない
でも僕はこの足を止めることはないだろう
いつか必ず手に入れる 永遠の安らぎを
僕の歩んだ道をこう呼ぼう
challenging loadと
評価していただきありがとうございます。
自身に問いかけ、詩のように突き進めたらと思い書かせていただきました。
三浦先生に、今回はチグハグではないですね。
そして、私の詩を読んで元気になった。と言われ、これ以上の嬉しさはないです。
ありがとうございました。
次回も宜しくお願い致します。
この度も評をいただきまして誠にありがとうございました。名作&代表作入りをいただけて、本当に嬉しかったです。
がっつり実体験を書くこともあるのですが、それとはまた違うどこか遠い物語を書くように詩を作りたいと思っていました。抽象的な感じやファンタジー感を残しつつもストーリーや情感は伝わっていて安心しました。
これからもまた書いてみようと思います。
いつも丁寧に読んでくださり、コメントをくださいまして、本当にありがとうございます。
また投稿をすると思いますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。