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★★ << 2つの掲示板のご案内 >> ★★

◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。

(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)

なお「MY DEAR掲示板」では、新規ご参加の際に、ペンネームとメルアドの届け出が必ず必要です。
これは掲示板内の安全を守るため、管理人に限って把握させて頂くものです(他へは一切出しません)
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「MY DEAR掲示板」ではハードルが高すぎるよと感じる方には、別途、

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誰でも、どんな人でも、気軽に詩に親しんでもらうための掲示板です。学生さん、小中学生の方も歓迎です。
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編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

めぐり逢い  静間安夫

 なじみの古書店で物色していると、電話で応対する店主の声が聞こえてきた。先方は
故人の蔵書の整理をしたいらしい。画集・美術全集の類を多く持っており、そこそこの
値がつくことを期待している様子だ。店主の返答は、丁寧ではあるが、つれないものだ
った。昨今は、インターネットを通じて、数々の名画・彫刻に触れることができるので
図版を売り物にした美術関係の古書はさっぱり売れない、と言うのである。学生時分、
高価な美術書に手が出せず、図書館で閲覧したり、知人から貸してもらったりした経験
と比べると、ずいぶん手軽に作品にアクセスできるようになったものである。
 ただ、同時に漠然とした疑問も浮かんでくる。今や複製技術全盛の時代にあって、一人
の鑑賞者が一つの作品と出会う体験は、ますます希薄に「味気のない」ものになっては
いないだろうか。もちろん、インターネットであれ、書籍であれ、複製されたものを鑑
賞するのだから、大した違いはない、とする向きもあるだろう。確かに、それらは「本物」
と実際に向き合うことへと導く、通過点に過ぎないかもしれない。
 そういった意見も承知の上で、書籍を通して出会った作品と、その受け手の間には
インターネットでの鑑賞に比べて、遥かに親密な関係が生まれやすい、と敢えて言いた
いのである。広く公開されたWebサイト上で見つけた絵画や彫刻を「自分だけに送ら
れたメッセージ」と思い込む、いや、誤解することがあり得るだろうか。やすやすと見
つけて手軽に入手できるようになった半面、失われたものがあるとすれば、この「誤解」
ではなかろうか。
 無論、書籍も公に出版されたものである以上、自分一人にだけ向けられたものではな
い。しかし、そのことを十分にわかってはいても、ようやく手に入れた大判の美術書の
一ページ、一ページをめくりながら、それぞれの作品につけられた解説者のコメントを
頼りに、画家や彫刻家の秘められたメッセージを受け取ろうと熱中するとき、この作品
は自分だけのもの、と思いたい「誘惑」から逃れるのは難しい。自室で本物の絵画を愉
しむ個人コレクターの心理と似ているかもしれない。そして、はるか昔に遠い国で創造
された芸術作品と自分がめぐり逢ったことに「不思議な運命」を感じるだろう。
 冒頭にかえって、結局、店主はできる限りの値をつけて、画集と美術全集を引き取っ
たとのことである。その話によると、故人は家業を顧みず、道楽で絵を描いていたが、
死後、家族にほとんど処分されてしまった。ところが、ただ一枚残された自画像を見る
と、とてもアマチュアが描いたとは思えず、大胆にデフォルメされた構図の中に、世俗
に背を向けた故人の意気地が、鬱勃と脈打っていたそうである。
 当時とすれば、相当高価な美術書の収集にも余念がなく、日本の仏像彫刻から西洋の
近代絵画まで、幅広い関心を持っていたと見え、技法の習得と背景知識の摂取に役立て
ていたようだ。
 ただ、所蔵していた他の全集には、欠本がなかった中で、唯一、全二十巻のうち、数
巻しか残されていないものがあった。各国の美術館ごとに、名品を訪ね歩くシリーズで、
ちょうど最初の五巻まで配本されたところで途切れていたのである。その旅が、フラ
ンス、イタリアを経てギリシアにさしかかったとき、当人の突然の死で、購入が中断さ
れたらしい。
 そして、最後となったギリシアの巻には、あるページに紙片が挟まっていた。海底か
ら見つかったゼウスのブロンズ像を掲載したページで、紙片には次の詩が書かれていた
という:

  ゼウス像

 果たして、古代の彫刻家は
 想像できたであろうか?

 丹精込めて作り上げた
 ゼウス像が、こともあろうに
 エーゲ海の底に沈み
 やがて二千年の時を経て
 再び地上に蘇るなどということを…

 それだけではない
 まさに、その
 大胆で力強いゼウスが
 書物の翼に乗って
 彫刻家の母国から、はるか遠く離れた
 極東の島国の
 武蔵野の中に棲む
 孤独な絵描きの わたしに
 めぐり逢うなどということを…

 そして
 雷霆を投げようとして
 左足を前方に踏み出し
 右腕を大きく振りかぶる
 ゼウスのダイナミックなポーズに
 わたしが見惚れている、ちょうど今このとき

 アトリエに差し込む日差しが
 にわかに弱まり
 窓外に見える空には
 黒雲が湧き起ったかと思うと
 高き欅の木々の梢に
 稲妻が閃いている

 どうやらゼウスが
 この草深き野にも
 春を告げる雷を
 投げ放ったと見える

 思うに、店主が蔵書を引き取ることにしたのは、芸術と書物を愛した故人への手向け
だったに違いない。(了)

編集・削除(編集済: 2025年10月05日 20:53)

点火のとき  光山登



底なし沼のような公園の砂浜の上で泣きながら座り込んでいた。

僕は今、
人生の砂漠に焼け焦がれされて、
皮膚がじゅくじゅくとただれはじめていた。
僕に課せられた業火の重荷を感じていた。


もう来なくていい、
鬼火のような閻魔の一言が、
永遠に消えないロウソクの火のように、
僕の脳内で燻り続けていた。

僕はほんとうに存在するのか、
僕の見ているものは本当に他の人と同じなのか。

物思いを火花のような歓声が打ち破った。
黒点のような人だかりができていた。

青年がギターを片手に、
燃え盛るように熱唱していた。
熱気が広がり、歓声は花火大会のように大きくなった。


僕は生まれてはじめて真の意味で生きている人を見た。
記憶が火炎放射器の放つ炎のように溢れてきた。

仲間とバンドを組んでいたこと、
ロックスターを夢見ていたこと、
夢を諦めて就職したこと。

僕は聖火リレーのランナーのようなダッシュで部屋に引き返すと、
押し入れにしまっていたあざやかな赤いギターを取り出した。

編集・削除(未編集)

りんご  相野零次

生まれたてのりんごを齧って僕も君もご満悦
生まれたてのりんごは初々しくて恥ずかしがっていたけど
そんなことは関係なしに一番にかじりついたのは僕だった

この世界のイルカの好物はりんごで君から与えたりんごで
イルカは見事なショーを見せてくれた

世界の中にりんごがあるから世界が齧ったりんごの隙間から
朝焼けが見えて神様がそこから覗いているような厳かな気持ちになった

りんごのある世界の僕とりんごのない世界の僕がお互い見つめ合っている
なにもかもがおなじに見えて少し違うその違いは今から数十年後にわかるかもしれない
わかったとしても気づかないほどの違いだろうからあまり意味はない

君にとってりんごは重要だ 君の好物はりんごだから
りんごは甘いか辛いかりんごを食べる前の君にはわからない
君は不安がっているが結局思い切ってかぶりついた
それはとても美味しいりんごだった
君は喜んでそれを平らげ学校へ向かう 今日のテストの結果はきっと良いだろう

世界は君にはやさしくて僕には厳しいようだ
僕の齧ったりんごには虫食いの穴があって
そこから虫が顔を出していた
僕は顔をしかめてりんごを放り投げた
ゆっくりと放物線を描いたりんごは生ごみを入れるくずかごにすとんと入った

僕は世界を少し呪わなければならなかった
そのころ君はテストの結果がよかったらしく神様に感謝していた

世界がりんごを好きなのか嫌いなのかはどちらの可能性も秘めているとしか言いようがない

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井嶋りゅう様 お言葉ありがごうとざいます 温泉郷(杉森ひでお)

井嶋りゅう様 祝辞をいただき、ありがとうございました。私の最初の投稿の評者が井嶋さまでした。こんな作品を送っていいものかと迷いつつ、思い切って投稿したら、とても暖かくも深い感想をいただき、以降投稿しようという勇気をいただきました。今後とも、よろしくお願い申し上げます。

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おめでとうございます!

温泉郷さま。
この度は免許皆伝おめでとうございます!
温泉郷さまは、初めていらした時からお上手でした。
あっという間の皆伝、頷けますね。
これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

編集・削除(未編集)

祝辞への御礼  温泉郷(杉森ひでお)

島秀生様、富士伊真夜様、秋冬様、澤一織様、山本葉月様、三浦志郎様、水無川渉様、荻座利守様、まるまる様、山雀ぐり様、瀬未様、かすみじゅん様、滝本政博様、秋さやか様、上田一眞様、田志健斗様、青島江里様、じじいじじい様、皆様

この度は、免許皆伝をいただき、暖かい祝辞を頂戴いたしまして、誠にありがとうございました!島様をはじめとする評者の皆様には、実に丁寧なご指導をいただき、心より感謝申し上げます。また、いつもすばらしい作品を読ませていただいているMY DEARの諸先輩方、同伴いただき、大いに勉強させていただいている投稿者の皆様にも、厚く御礼申し上げます。投稿して評をいただくという緊張に満ちながらも楽しかった時間が終わってしまうのは、不安で、寂しくもありますが、これからは、MY DEARの投稿作品として、恥ずかしくないような詩作を心がけたく存じます。なお、今後は、筆名を「杉森ひでお」と改めたく存じます。今後とも、よろしくお願い申し上げます。

編集・削除(編集済: 2025年10月04日 12:19)

温泉郷さん おめでとうございます。  じじいじじい

温泉郷さん

こんにちは。
免許皆伝おめでとうございます。
これからも頑張って下さい。

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もやもや  こすもす

近ごろよくもやもやした気持ちになる
すっきりすることがあまりない

なぜだろう
考えてみる

世の中に多くあると気づいたからだ
すぐに答えを出せないことが
だからすっきりしない

物事を単純化して考えることはできる
確かにすっきりする
でもそれでいいのだろうか

むしろ
もやもやとうまくつきあうことを
考えてみたい
避けるのではなく

つきあっていくうちに
わからなかった答えが見つかる気がする
いつか

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あのひと  トキ・ケッコウ

 文句ばかりいう
 そのくせ「しあわせ」が
 口癖だった
 手や足はもちろん
 想像なんかでは登れないところから
 落ちるように去っていった
 あのひと

 今度はどこから
 あらわれるつもりでしょう

 ああだとかこうだとか
 命令が腐敗して友情になった
 それくらいなまあたたかい吹き溜まりで
 どこかの目立たないでっぱりにひっかかってしまった
 あのひと

 今度は誰に
 助けてもらうつもりでしょう

 もういいんじゃないですか?
 そんなにがむしゃらにならなくて

 それよりあのひとを
 わたしに預けて出かけませんか
 もちろんお代は要りませんし
 いつだってあのひとはお返しします
 ええまじめにふざけてます
 ええ最高に冷静です
 余計なお世話かもわかりません
 でもわたしはあきらめません
 だってあのひとと
 どこまでいっしょにいられますか?
 そもそもあのひとがあなたのわからずやを

 いつまでひとりにしてくれますか?

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免許皆伝おめでとうございます

温泉郷 様

このたびは、免許皆伝おめでとうございます!

普段使っている言葉の内側に、人の心の色を香らせてくれる温泉郷さんの詩の世界。これからも磨きをかけて、益々のご飛躍を。心よりお祈り申し上げます。

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