MENU
612,778
固定された投稿

★★ << 2つの掲示板のご案内 >> ★★

◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
新規にご参加の際は、ページ一番下の「お問い合わせ」から、ペンネームとメルアドの届け出が必要です。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
(ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。)


◆初めて詩を書く方や、おっかなびっくり詩を書いてみようかなあーという方、
「MY DEAR掲示板」ではハードルが高すぎるよと感じる方には、別途、

   <<初心者向け詩の投稿掲示板>>
https://www3.rocketbbs.com/13/bbs.cgi?id=mydear

をご用意しております。(上記リンクから飛んで下さい)
こちらは、「メルアド届け出不要・いきなり書き込みOK・出入り自由」ですので、
なんら気にするところなく、いつでも詩を書き込んで頂けます。
誰でも、どんな人でも、気軽に詩に親しんでもらうための掲示板です。学生さん、小中学生の方も歓迎です。
投稿された詩については、詩を読んだ感想を、レギュラーメンバーの誰かが、手短なコメント(5行程度)で返してくれます。

どうぞご希望に応じて、各掲示板をご利用下さい!!!

編集・削除(編集済: 2023年10月25日 04:10)

お役所  秋乃 夕陽

ちょんぎられた支援の端
暑苦しく嫌な顔をして高齢男性に説明を繰り返す
区役所の障害者支援係の職員
隣の子育て支援の係はというと
誰も客がいなくて暇そうに
楽しくおしゃべりしている
女性のアルバイト職員ばかり

イライラとくしゃくしゃと
あとは白白とぬくぬくと
湿気て澱んで
個人情報は舞い狂う
書類の上
笑う笑う
怒る怒る

「マイナンバーカードはお持ちですか」
出すのが当たり前だろうと言わんばかりに
何度も耳元で投げかけられた言葉に
老人はうまく飲み込めず首を傾げる
「ま、マイ、なんだって?
うーん、無いかなあ。わかんないなあ」
惚けたような応えに突き放すことばを投げかけつつ
何度も何度も説明を繰り返す
「なければ保険証再発行ですね!」
職員の怒りの沸点も頂点に達しつつある時
ようやく老人も何とかなく
相手の意図することを飲み込めたようだ
パイプ椅子に丸く曲がった背中を
より丸く丸めながら
職員の言葉に首振り人形のように
従順にうなづいている
「それではこれで手続きは終了ですので、
通知が来るまでしばらくお待ちください!」
バンバン机を叩きながら書類に必要事項を記入させ
履き捨てるように老人を送り出す

そんなやりとりに
自分達は関わり合いになりたく無いからなのか
それとも初めから
自分達には何の関わり合いもないことだと
決め込んでいるからなのか
後ろに控える職員は終始徹底して
顔を上げることなく机に向かい
誰もが仲間の横暴な態度にも
何も聞いていないフリを貫き通していた
男性職員は一旦は窓口から離れて
乱暴に書類棚に書類を突っ込むと
またイヤイヤながら持ち場を陣取った
「番号札十二番の方、どうぞ」
怒りの矛先はすでに次の客に向けられていた

編集・削除(未編集)

猫のように‥‥

人は強かったり弱かったり
わたしは強い? 弱い?
そんなことわからない

笑っていても
仮面の奥で 泣いてることだってある
泣き顔見せていたって
仮面の奥で 意地悪く
薄っすら笑いを浮かべていることもある

わたしの本当はだれもわからない
わたしにさえわからない

人は正しいとか間違ってるとか争うけれど
わたしはどう?
そんなことわからない
いつも迷っているから

ああ考えればこちらが正しい
こう考えればあちらが正しい
わからないはどっちつかずだけれど
悪くない
あっちこっちしながら
迷いながら生きるなら
本当を探し続けるだろう

だからわからないまま
猫のように
ただそのままを受け入れて
生きていけばそれでいい

ゆっくりゆっくり
一歩ずつ 
抜き足差し足
足を進めて
揺らぎながらでも
真っ直ぐに

いつか本当がわかる
その時を待ちながら

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

タイトルも変だし何だか変な詩をごめんなさい。
時間切れで上手くいきませんでしたが投稿します。井嶋先生、ごめんなさい。
よろしくお願いします🙇‍♀️

編集・削除(未編集)

「悟り 帰らず」

インド
太陽が赤くなり
二重に浮かぶ
ワタシ 手を合わす
祈る

ワタシ ムカシ
路ばた 食い物拾ってた
ババア 餓鬼 
ムカシ シャカ 歩いてた
足 光ってた
ワタシ ソット
シャカの 足あと 足ふんだ
やっぱり 暖かかった
仏 いるんだと やはり 思った
ババア 餓鬼
般若心経より
コレヘトのことば
時の詩
美しい
ちっと 禁犯した

ワタシこれでも
いつか悟れるか
悟れそうもない

悟りちっとも欲しくない
ほんとにワタシ
悟れへん

カマンノ カマンノ
悟らずに生きてゆく
ほやけん それが
ワシの味ちゅうもんよ
ババ餓鬼の味ちゅうもんよ
インド

編集・削除(未編集)

立志  理蝶

立ち上がる
初夏の風が吹く最中

立ち上がる
ぐらつく歯を噛んで

立ち上がる
袖をせわしくはためかせて

立ち上がる
白い腕を日に焼いて

立ち上がって みたものの

みえをきって みたものの

空には まひるの月がぽつねんと
だれもみてはいないのさ

丘だけはしっている
ふたつの足が 
かすかに震えていること

力感たくましく 走ってゆくんだ
いのちは まだ満足していないぞ

土を散らして 汗を垂らして
立ち上ってくる 草のちぎれた匂い

まひるの月から 光のしずくが落ちて
花が次々とよみがえる 

色が行く手を跳ね回る
なんだか目にしみて 
涙まであふれてくるんだ

あれ どうしよう
うらぶれた 
ことばとルーチンが 
らんらんと光り出して 
すこし笑っちゃうくらい

どんな光も壊してしまわないように
この手は 広く やさしく

この手には まだ何も握られていないから
この世界のどこよりもすずしい!

風をはらんで 走ってゆくんだ
いのちは まだ満足していないぞ

丘だけはしっている 
花束を持った男が 
彼の後をそっとつけていったこと

編集・削除(未編集)

ウクレレ教室迷子 紫陽花

その日も朝から雨だった
いつもと同じようにウクレレのレッスンは始まり
いつもと同じようにレッスンは終わった
それから唐突に先生が 今月でレッスンを辞めますと宣言した

降り続いていた雨の音がやんだ
いきなり私の足元の床がすとんと抜けた
私の体はそのままどこまでもどこまでも落ちていった
まるで底無し沼に落ちていくように
それから急にその音は聞こえてきた
懐かしい波の音だ 
ゆっくりと地面に着地すると 今度は潮の香りに包まれた
私はゆっくりと歩く
一足ごとにどこから出てきたのか
金色の猫が足元にまとわりつく そのたびに私は足を振る
猫が驚いて離れる とまた少し歩く
そうしているうちに弁天堂と看板のあるお店に着いた
店の窓から今度は白い猫がこちらをじっと見ている
私は再び足を振る 白猫は驚いたように窓から飛び出す
それと同時に私がぽんと店の中に入った
店内には大きな窓がひとつ 
四角い8人掛けの木のテーブルがひとつ
背もたれのない丸い椅子が8脚ある 
それだけで小さな店内はもういっぱいだ
壁には跳ねる魚の絵がひとつかかっている
奥の方から視線を感じて目を向けると
背の高い金色の髪の男性がこちらを見ていた
軽く微笑むと立ち上がり自己紹介を始めた
私はここで毎週ウクレレ教室をやってます
どうぞ今から体験していってください
私は喜んで椅子に座った
周りにはいつの間にか猫猫猫猫
みんな小さなウクレレを抱えている
金色の髪の先生が拍を数える
パートに合わせてアンサンブルが始まる
私の好きなFry me to themoonだ
間違えた音を弾いては誰かがニャー
1回合わせ終わるごとにニャー
そんな調子であっという間に時間が過ぎて
レッスンは終わりですと声がかかった

その声が終わるタイミングで
私は私の部屋に帰っていた
バッグの中を見るとさっきの
Fry me to themoon の楽譜と金色の名刺がある
どうやら本当にウクレレ教室体験をしたようだ
名刺には先生の名前がにゃんころりんと書かれてあり
メールアドレスも書かれてあった

うん まずはメール問い合わせをしてみよう

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
井嶋様、こんばんは。暑くなってきて妄想に拍車がかかっております。
よろしくお願いいたします。

編集・削除(未編集)

嬢  喜太郎

空が薄紫に染まる頃
化粧を済ませた私は
ネオンに群がる蛾に生まれ変わる
青空を舞う蝶に憧れた時もあったわ
だけど今じゃ信じられるモノは金と薬だけ
お金じゃ『愛』は買えないと誰かが言うわ
だけど限りなく『愛』に近いモノは買えるのよ
薬は私から………私の心と頭から
辛さも苦しみも切なさも
虚に変えて忘れさせてくれるの
カサついた肌にクリームを塗り込むように
傷だらけの心にかりそめを纏わせるだけの夜
今夜は何人の男たちが
ひとときの肌の温もりをくれるのかしら?
それを考えるだけで吐き気がするわ
電車を降りる前
いつもの薬をミネラルウォーターで流し込む
醜い蛾にはお似合いなネオン街が
改札の向こう側に広がっている
薬が効く頃には吐き気も治まるわ

編集・削除(未編集)

ねむり  相野零次

人は ねむる
結局 ねむる
だって明日があるから
今日のままではいられない

あたらしい服を着るように
陽の光をあたらしく浴び直して
明日を迎える
そのまえにゆっくりねむり
古くなった心を洗濯するのだろうか

眠らずに過ごすのはよくない
心が混沌としたまま
地続きの朝を迎える
人のことわりに反することではないか

人は ねむる
だからねむる
爽やかなゆめのひとときを経て
コーヒーの一杯でも飲むために

編集・削除(編集済: 2024年07月02日 00:34)

なにか ひそむ もの  益山弘太郎



存在を 超えて
輪郭を 超えて

私たちの 心の 奥の
深く 深く 水底に
その 湖は 満ちて いた

木立が あって
雌雄の 獣が 徘徊する
風が 吹いて いる
花が 咲いて いる

湖から 溢れ出る 大河 には
昼夜が あって
昼には
太陽と 湿気が 共存 して
夜が やって 来ると
蒼天 宇宙の 星々が 歌を 歌って いる

そして
存在の 内に
輪郭の 内に

この 絶景 世界 は 少しづつ
私たちの 心の 表層 へと
滲んで 来ては

やがては
潜在世界から 顕在化した
私たち 自身 へと なって行く のだろう

編集・削除(未編集)

てるてる坊主  ベル

誰かに向けられた言葉を
自分に向けられた言葉として受け取る
どんなに欲しくても
手のひらで受け取れる
水の量は決まっている
早く飲まないと指と指の隙間から
こぼれてしまうよ

時計の針が一秒を刻む度に
痛みは遠くへ
健康体を取り戻すと忘れてしまう
悪い癖
そして記憶の彼方へ消えた頃
忘れた一秒がじわり押し寄せる

それでも
貴方と私のいる世界は
幸運で包まれる

今でも心に響くのは
ピンチはチャンスよと
笑いながら言ってたこと
壁やハードルも
笑いながら越えていたこと

もしも千年逢わなくても
時のどこかで貴方を見つけたら
一瞬で今ある気持ちに
戻れるだろう

見上げた先の夜空に瞬く星々に
地上からてるてる坊主で
晴れを祈り
貴方の命を祈る

編集・削除(未編集)

蚕  静間安夫

神様は
きみにしか与えなかった―
類まれな才能を…
それが そもそもの不運の始まり

美しい糸を
果てしなく紡ぎ出すよう
数千年にもわたって
人間に手を加えられ
強いられたがゆえに
とうとう きみは
閉じ込められてしまった―
自分の棲家の中に

いつの間にか
繭が厚くなり過ぎて
羽化しても
自力で食い破ることが
できないのだ

たとえ人の手で
繭の外に出られても
すでに羽は退化して
はばたくことができない

人間たちが
きみの棲家から
美しい糸を好き放題に
手に入れているというのに…
きみは自然の中を
飛び回ることはおろか
外の世界を垣間見ることすら
許されない

そうなのだ―
きみは
現世での喜びの全てを
犠牲にしてまで
絹糸を紡ぎ続けている
女性の装いを彩り
美しさをより一層引き立てて
永遠に忘れ難いものとするために

もしや その姿は
どこか詩人に似ていないか?
なぜなら
神様に愛でられた
詩人の才能も
惜しみなく費やされる―
紡いだ言葉で
女性の美しさを
永遠にとどめるために
しかし
彼らもまた
その愛が報われること少なく
この世での幸は
決して大きくはないのだから…

編集・削除(未編集)
合計4095件 (投稿4095, 返信0)

ロケットBBS

Page Top