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(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
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拙作「無差別殺人事件調書」に温かいご感想を頂き、ありがとうございます。
重いテーマと分かっていましたので、否定的に解釈いただくかもと思っていましたのでありがたく思いました。いつも理不尽な事件の報道を見るたび、被害者の運命の理不尽さとともに、このような事件に至る原因を考えざるを得ませんでした。第三次産業、サービス業が主流の現代、昔なら生きる場のあった人も現代ではコミュ障などと言われ、生きる場がない状況があると思います。社会不適応と言ってもその社会がいつの時代も不変というわけではないので、その時勢にはみ出した人もまた理不尽な運命の元にあるのではないか、と、よく思っていましたのでこういうものになりました。運命とは何か、と今後も考え続けると思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
夕方4時
いつもの散歩道。
その道中には
ネパール料理を
振る舞う店がある。
まだ開店前
ネパール人の夫婦が
仕込みをしながら
微笑み合い会話をしている。
2人は2人にしか
分からない言葉で微笑み合う。
また別の日の夕食時
その料理店に食事に行く。
店内にはスパイスが使われた
カレーの匂いがほんのり香る。
あの夫婦の雑談と
笑い合う声が小さく聞こえてくる。
自分の家族を思い出す。
大好きなカレーの時は
匂いがするだけで
ワクワクした子どもの頃。
前のめりになった
私を見て両親が微笑み合う。
私が思い浮かべるしあわせ。
ネパールの彼らが思い浮かべるしあわせ。
日本で「ふつう」と呼ばれるしあわせ。
ネパールでのしあわせ。
日本のカレーと、ネパールのカレーは
似ているけれども
どこか似通っていないように。
きっと、どれも繋がらない。
それは繋がらないままでも
実際に繋がなくても
私たちの間には目には見えないもので
繋がっている。
それは匂いかもしれない。
もしかしたら、カレーの匂いかもしれない。
こちらは19日朝です。おはようございます。上田です。
いつも素敵な評を頂き、感謝しております。MY DEARに投稿をはじめて1年、最初は一気に書いておりましたが、最近では推敲に推敲を重ね、最初書いたものの形がなくなってしまう、そんなふうに詩作も変わって参りました。
ストーリーが大事、これは雨音さんから教えて頂いたことです。僕の詩は野の花を書くことからスタートしました。詩心と勢いで書いています。ここを克服することは至難の技です。
更に精進したいと思います。
本作に帰れば、ご指摘の「紆余曲折あっての気持ちの変化」の部分は「私は深く反省した」の一行に凝縮しました。ここらの選択が甘いということですね。
詩作は難しいです。
また、新たな気持ちで書いて投稿致します。ありがとうございました。
楡けやきは秋楡です。
雨音さん、ご多忙の中、拙作『ドーナツステーション』の感想ありがとうございます。
おっしゃる通り、ドーナツは好きです 笑
ドーナツの穴の秘密とか、駅での色々なドラマを想像させられたりとか……不思議と不思議を組み合わせたら面白いよねと、とあるドーナツ店で思いついた作品です。
オフラインの事情で離れていましたが、久しぶりの投稿なのでポップに明るい作風で行きたいなーと思ってテンポ重視で。
あと私タイトルの名付けがイマイチなのでタイトルから作ってみようと試みての作品となりました。
それはともかく、語尾まで意識していなかったため統一感が生まれなかったのは素直に反省。ちょうど今週投稿する作品を書いているので、そちらに生かします。
ありがとうございました。これから、一層暑くなるとは思います。お身体にお気をつけてください。またよろしくお願いします。
雨音さま、評ありがとうございます。
お察しのとおり、一気に書きました。
っというか、基本的にどの作品も一気に書いておしまいです。
見直しはしますが、推敲というか、改めて書き直すということはしたことないですね。
したほうがいいんでしょうか、みなさんしてらっしゃるんでしょうか。
雨音さまの評を受け、孤独をテーマにまた書いてみました。
いずれ投稿するかもしれません。
また評を楽しみにしたいと思います。
雨音様、「お役所」に関する感想と批評をありがとうございます。
雨音様のご指摘通り、役所で目にした光景を客観的に描くことで、読者による様々な受け取り方に任せました。
「ちょんぎられた支援の端」はわかりにくいとのご指摘でしたが、その後に続く職員と老人とのやり取りー本来支援を受けるべき(おそらく障害を負っているであろう)老人が障害支援課の職員に馬鹿にされ蔑ろにされているという世間のパラドックスーに繋がって行くようにしました。
すみません。お先に参りますね。
「お役所」秋乃夕陽さん
秋乃さん、こんにちは。今日はことのほか暑かったですね。
なんだか読んでいて胸が痛くなる光景です。この作品の最も良い部分は、この胸が痛くなるような光景をとても淡々と書いていることです。作者の感情が入らずに、読者にその感情を任せたところというんでしょうか。それがとても良かったと思います。こういった情景の切り取り方、というのは個性だと思います。これからもぜひ大切にしてくださいね。
一つだけアドバイスします。それは一連の入り方なんですが、ここだけは少し丁寧に書かれた方がいいかもしれないですね。というのも、この一行目の「ちょんぎられた支援の端」の意図が伝わりにくいからです。一瞬、被災地なのかなと思ったのですが、続く区役所の文字にそれは違うんだなというのがわかります。これがどこかにつながってこないともったいないですね。そこだけ少し考えてみてくださいね。
「ドーナツステーション」松本福広さん
松本さん、お待たせしました。夏は夕方になると少しホッとしますね。
ドーナツの穴には秘密がありますよね。こちら、とあるドーナツ店から宣伝広告に使ってもらえそうな作品になっています。ドーナツがお好きなのかな?こんな光景が陽炎の向こうにあるのなら、暑さも悪くないものだと思いました。ということで、一連は本当に重要でこの作品の中に、効いています。少し見直して欲しいことがあります。まず語尾の語調を合わせること。それに付随して、体言止めを少し減らしてもいいかもしれません。テンポは良いのですが、ファンタジー調のフワッとした感じを残せたらいいですね。ドーナツは穴が空いているから0カロリーというのはきっと真実だと思います♪
「そらをとびたい」じじいじじいさん
じじいじじいさん、こんにちは。少しづつ日が傾いてきました。
空を飛びたいという願望は小さい人から大きい人までたくさんの人が持っているでしょうね。それくらい空は広く自由で美しく見えます。学校があまり好きじゃない小さい人の気持ちがストレートに伝わってきます。きっとそれこそがじじいじじいさんの作品の目指していらっしゃるところなのでしょうね。
じじいじじいさんの作品はひらがななので、読むときに少しテンポが落ちます。ですから、少し整理できると良いと思います。例えば、きょうしつのまどからそらをみたら・おおきなとりがそらをとんでる・のんびりとゆっくりとんでる・とりはいいなそらをとべて、とこれは二連ですが、この四行の中に「そら」が3回出てきます。こういった部分を少し見直してみて欲しいなと思います。少しやってみますね。きょうしつのまどからそらをみたら・おおきなとりがとんでいる・のんびりゆっくりとんでいる・とりはいいな、こうすると、とりはいいな、に余白が生まれ、余韻も生まれます。ひらがなであり、主題がシンプルだからこそ引き立つ言葉選びをしてみてくださいね。
「楡けやきの誘い」上田一眞さん
上田さん、こんばんは。お待たせしました。夜になりました。
楡けやき、というのを知りませんでした。秋楡と同じなのかな?このお話は庭にある一本の楡けやきから生まれた小さなドラマですね。クワガタが好むという木にクワガタではなく小学生が張り付いて、そして怪我までしてしまうなんて。そして、学校中に有名な木だったなんて。とドラマがいっぱいです。お話は過不足なく進んでいきました。最後には大円団となりますが、果たして子どもたちは戻ってくるのでしょうか、という余韻を残したところがお上手でした。そうですね。佳作一歩手前です。すみません。厳しいですよね。これは正直いって直すところはないんですよ。ただ、上田さんならもうひとつ、強弱がつくんじゃないかなと私の期待からの一歩です。強弱というよりも、共存同栄、に持っていく部分に紆余曲折あっての気持ちの変化があったわけですが、そこをグッと引き立たせるような構成にできたらいいかもしれませんね。クワガタが登場してもいいし。上田さん、良い作品だったことは間違いありません。
「唐辛子と光トカゲのうた」荒木章太郎さん
荒木さん、こんばんは。光と影が交差する時間を過ぎました。
光トカゲと光と影、ひかりとかげ、そして唐辛子、のうたなのですね。この作品はとても深く味わうことができました。辛いものに旨み成分があるような感じでしょうか。特に光トカゲの存在はとても不思議であり、そのことを考えていくうちに、光と影はまるで正反対のように思えるけれど、実は共存していて、同じものを前と後ろから見るようなものなのかもしれないなという考えに至りました。そう思うと汗と涙も、怒りと悲しみも、痛みと味覚も、全てそうなのかもしれませんね。喜びも我慢も。そんなことを感じました。こちら佳作半歩手前です。そうですね、この一歩はトカゲの尻尾みたいなものかな。前半がもう少しだけ軽くなると後半にグッと集中していく(読み手が)ように思います。
「その後は どうかしたんですか?」温泉郷さん
温泉郷さん、こんばんは。お待たせしました。
佳作です。
ストレートに伝わってくる、なのに、深く考えてしまう、忘れられない、そんな味わいのある作品だと思います。どうかしたんですか?はいろんな言葉を含んでいます。けれど、ただのどうしたんですか?なのです。その潔いほどのあっさりとしたフレーズはとても有効だったと思います。ありってとても頭がよく一度道を作ると後から後から仲間がやってきますよね。アリの話から始まりますが、アリだけじゃない、何もかも、そう何もかもなんですよね。とても良かったと思います。
「理想郷じゃなくても」ふわり座さん
ふわり座さん、お待たせしました。今夜の月はあんまんみたいな形をしています。
まず、構成の仕方がとても上手になられましたね。強弱がうまくできているなと感じました。四連目からのテンポを一気に上げるために三連までは淡々と書いたのかなと思います。ただ、その三連目までをほんの少し整理するといいかもしれません。例えば、二連ですが、このままだと少しわかりにくいのが勿体無いですね。すごく良いことが書かれているのに少しあやとりみたいになってしまいました。直してみようかなと思ったのですが、あえて直しませんね。これはふわり座さんならもうご自分の力でできるし、自分でないとうまくいかないかもしれません。ふわり座さんこの掲示板に書き始めてもうどのくらい経つのでしょう?今度教えてくださいね。今回は佳作一歩手前でした。
「信じる心と愛と孤独」相野零次さん
相野さん、こんばんは。お待たせいたしました。今日のトリは相野さんです。
こちらは独白のような作品です。孤独が恐ろしいから始まり、最終的には、人を信じ愛に導かれ孤独を受け入れよう、という気持ちに至ります。縦に長い作品でしたが、相野さんはこの作品は一気に書かれたのかなと感じる勢いがありましたね。
この作品の主題は信じること?愛?孤独?と考えて、やはり孤独であるのかなと感じます。愛なのかなとも思いましたが、やはり孤独なのだろうと判断した上で書きます。全部繋がっているのですからどれをという意図はなかったかもしれませんね。もし主題を孤独とするならば、この孤独の恐ろしさ、冷ややかさ、そういったものがもう少し書かれると良いように思います。そうすることで、その後の作者の思考がよりくっきりと伝わってくるからです。孤独は恐ろしい、それを温度や触感、色彩、どんな形でもいいので少し掘り下げてみるとそこが奥行きとなってこの作品を後押ししてくれると思います。少し遠回りするようなイメージです。テーマが壮大ですから、きっと時間をかけて推敲していくととても大きな良い作品になると思います。
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暑中お見舞い申し上げます。
梅雨が明けていよいよ休憩なしの夏が来ましたね。
(私にとっては雨の日は休憩でした)
体調を崩しやすい季節ですね。みなさんどうぞお健やかにお過ごしくださいね。
第二次世界大戦中の上海
天皇機関説を唱えた美濃部達吉の弟子だった為に
難を逃れて移り住んだ家族
話をしてくれた女性の方は当時まだ幼く
美濃部の弟子だった父親が教鞭を取る
東亜同文書院大学近くのイタリア租界に
女性とその父母と弟の四人家族で暮らしていた
そこから自由に行き来出来る共同租界で
少女はあるものを目撃する
大通りで日本の将校が中国人男性にスパイだと
言いがかりをつけ
軍用犬をけしかけて酷い目に遭わせていた
きっと軍用犬に噛みちぎられて中国人は
惨たらしい姿となっていたのだろう
「見ちゃだめ!」
女性の母親は思わずショッキングな現場から
我が子の目を逸らさせて庇った
しかし母親も含め誰も可哀想とは思わず
助けようともしなかった
日常茶飯事の出来事として
当時の人々は皆
同郷以外の人間の悲惨な状況を目にしても
次の瞬間何事もなかったかのように
笑い合い楽しくお喋りなどして
用事を済ませ家族で団欒をする
中国人を日本人よりも下に見ていた当時の風潮
歪んだ世界がそこにあった
終戦直後
満州鉄道に勤めていた知人の手伝いに行っていた
父親を除く家族は
同じ引揚者の人々でごった返す
狭い引き揚げ船の中で
身を縮こませ激しい揺れに耐えながら
日本に帰ってきた
まだほんの赤ん坊だった弟は
引き揚げの船の中で激しく泣きじゃくり
泣き止ませようとした母親に強く口を押さえられて
亡くなっていた
「◯◯ちゃん、ごめんね、ごめんね」
弟の亡骸を強く抱きしめながら
涙ながらに何度も詫びる母の姿が
少女の目に強く焼きついたという
母親は上海の頃に貯めていたお金を金歯に替えて
引き上げの時も隠し持っていたため
何とか家族が生きられるようにそれで生計を立てて
父親が中国から帰って来るのを待ち侘びていた
父親は帰国後も要職には就けず
その後女性は家族を支えるため苦労して国立大学の看護学校へ行き
看護師となったという昔の話
朝起きると新聞を取りに玄関外に出る
ついでに水やりもするので裏庭に回る
今日も静かな朝だ
ただいつもコンクリートの壁にくっついている
灰色の蛙が今日はいない
暑いからメダカの水槽の縁にいるのかもしれない
そのまま薔薇の木の方へ行く
この時期の薔薇には虫がつきやすい
薔薇の木から水をあげようと近づいて
ふと違和感を覚える
今年はかなりイラガにかじられてしまって
黄色い葉っぱやら辛うじて緑の葉っぱ
その下から薄赤い新芽と
随分カラフルになってしまっている
その葉っぱのひとつが薄緑に少し膨らんでいる
よく見ると葉っぱのふりをした蛙だ
灰色っぽい薄い緑の蛙は
少し濃いめの薔薇の緑になろうとしていた
痛くないのだろうか 苦しくないのだろうか
薔薇の葉色に染まる蛙は
見ている私は少し息苦しくなってくる
いつも母のいい子であろうとした私
その間 私は苦しかったし 痛かった
最近になるまでずっと母は私のベースだった
母色の私でなければ私ではなかった
服だって食べ物だって全部母の好み通りの私
私は母親そのものだった はずだった
いつの頃からか私にもそれなりに自我が芽生え
いつの間にかすっかり母色ではなくなった
現在 部屋の隅で
今ではすっかり勢いのなくなった母が
今日も泣いている
どうして私の気持ちを分かってくれないの
家族なのに私の事を心配してくれないの
そう繰り返してはしくしく泣いている
部屋が澱んでいる
その部屋にいては 私まで澱んでくる
母色を思いながら 庭の木に
水をあげていくゆっくり水をあげて また薔薇の木に戻る
陽が当たるようになったせいか もう蛙はそこにいなかった
1、平和な国にいること。
2、四季が巡ってくること。
3、温暖な地に住んでいること。
4、健やかでいること。
5、自由に考え、ものが言えること。
6、人を憎んだり恨んだりしなかったこと。
7、まっすぐ私らしく生きられたこと。
8、あなたに出会ったこと。
以上。
努力して得たものは一つもない。
すべて与えられたもの。