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編集・削除(編集済: 2023年10月25日 04:10)

ガイジン  山雀詩人

ガイジンはカッコいい
何をやってもサマになる

ギターを弾いてもサマになる
持ってるだけでもサマになる
ワォッ! 驚いたってサマになる
ボーッと立ってたってサマになる

俺もできれば生まれたかったよ
ガイジンに
それもできれば ニューヨーカーに

地球国の首都 ニューヨーク
そんなところで暮らせたら
最高じゃないか

そのときはやろう
絶対にラップをやろう
Hey Man!! とか言って
Yo Yo!! なんてご機嫌に

いつかやってみたかったんだ
マシンガンみたいに
撃ちまくってみたかったんだ
スリリングなスラングを

まるで別人みたい
腰が勝手に踊りだす
まるでリムジンみたい
クールなビートが俺を運ぶ

行きかう奴はみなブラザー
一緒に夜を盛りあがろう
やっぱいいな ガイジンは
最高だ ニューヨーカーは

But ぼくは日本人
ニューヨークどころか極東の
底冷えの部屋にこもり陰にこもり
行くあてもなく友もなく
たまに街にくりだせど
行きかう人はみな他人

なあんだ
俺も立派なガイジンじゃないか

だったらやろう
念願のラップをやろう
カッコよくはないけれど
Hey Man!! もないけれど

今宵ひとり 詩をひねる
今宵あかず 詩をつむぐ
 

編集・削除(未編集)

袖振り合うも他生の縁  ロンタロー

運命を感じた
そう勝手に思い込んでいた
初めて出逢ったのが
もう遠い遥か昔のように感じる
お互い音楽が好きで
好きなバンドが一緒だった
あの人はまだそのバンドのことが好きかな?
僕のほうはもう遠ざかってしまったけれど…

何も始まることなく終わりを迎えた
恋だったけれども
出逢えただけでもラッキーだった
そう思うしかない
マグマのような感情も抱いた
深い縁ではなく浅い縁だった
それでも
縁あって出逢って言葉を交わした
ほんのひと時でもときめきを
この上ないうれしさを感じた

お互い不器用な感じで恥ずかしがり屋で
それでいて少しひねくれていた
お互い手に触れることもなく
ライヴに行くこともなかった
それでも
縁あって出逢って言葉を交わした
すれ違いに終わった刹那の奇跡に
痛みながらも時折想い返すだろう

そして
いま想うことは
いつまでも
どうかお元気で



*今回はPCではなく初めてスマホから投稿をさせていただきました。
 どうぞよろしくお願いいたします。

編集・削除(編集済: 2023年02月25日 18:19)

さよならの固形

君の微笑みが
とおくにあるので
私は
そこにゆく
言葉を持たない

瞳を伏せてはいけない
あなた
冷気がまわりに凝縮して
寂しそうだから

青空の下で笑ってください
ひとりじゃなく
私に微笑みが届くように

七月には七月の微笑みがあるのね と
あなたは言う

私は七月の愛と七月の悲しみを思う
空だって飛べるかもね
寂しささえあれば

七月の空は悲しみに満ちて
私らに七月の花々を見せるだろう

アマリリスの歌を歌ってください
私の声がふるえるように
ふるえながら 居場所を見つけられるように

さみしいときさみしいと言ってください
私は言葉を知らないから

小さな手に
小さな 指があって
白いよね
ほんとに白いよね

口づけしてはいけないの
忘れゆくものだから

ああ なぜ
さよならは こんなにも

わたしの心に
さよならの固形を創るのだろう

編集・削除(未編集)

そうでした、23年。  島 秀生

23年ともなると、もはや人に言われるまで、本人が記念日をコロリと忘れてる状態ですけど、
ありがとうございます。
いちおうスタート時は「中年」だったんですけど、もはや「×齢者」に飛び込んでしまいました。
そりゃま、23年もやってりゃ、そうなるわな。

MY DEARって、実はノープランで、いつまでやるとか、何を目標にするとか、ってなにも決めてないとこなんですけど、

ただ、現代詩が好きな人を、もっと草の根に広げたい。その思いだけはあって、
というか、現代詩って、もともと小中学校の時とかに絶対に触れる機会があって、その時に詩っていいなと思ったことがあるはずなのに、
その後に、いったいどこで立ち消えてしまうのか。
あの時を思い出して、本来の姿に戻ってもらえたらいいな
というか、人に必要なものだったと思い出してもらえたらいいな、と思う。
その思いだけはあります。

いくばくかでも伝われば幸いです。
皆さんいつもご利用ありがとうございます。

また、MY DEARは仲間の協力がないと、全く成り立たないところなので、仲間にはいつも感謝しています。

編集・削除(未編集)

ありがとうございます  荻座利守

齋藤純二様

お祝いの御言葉、ありがとうございます。

また、MY DEAR のお誕生日、おめでとうございます。

これからはレギュラーメンバーの方々と同じ欄への投稿となりますので、今まで以上に努力してゆこうと思います。

今後とも宜しくお願い致します。

編集・削除(未編集)

抜け殻  妻咲邦香

うっかり足を抜いた
もう戻せない
この街はまだ元気
悪口だって言っちゃう
後で笑って誤魔化すつもりだった

うっかり両手も抜いた
鏡より先に知ってしまった
本当の姿
自由は醜い
自由は冷たい
頼りないし、ひたすら痛い

後悔する
きっと
後悔しなければいけない
私は
そして
伝えなければいけない
私の悲しさを
感じたままを
後の者たちに
生まれたままの姿を

とうとう翅も抜いた
許されない世界に足を踏み入れた
安らかに眠ることも
抗うことさえも

振り返って見る今の私の表情が
もう真っ直ぐ見ることが出来ない
とっても寂しい目をしてたから
それは惜別でもなく
激励でもなく
おそらく生涯
私はそこから離れられない
その残像から
離れられないのだろうと

だから
伝えなければいけない
生きるために
何をすべきかを
何をすべきだったのかを

抜け殻が形を失って
新しい皮膚が乾いたら
すぐにも行かなくてはならない
探しに
出掛けなくてはならない
ジュースの自販機の前で
何を買うか迷ってるその人と一緒に

目指すはもう
空しかないのだから

ーーーーーーーーーーーー

MY DEAR様、お誕生日だそうで、おめでとうございます。
私の息子でもおかしくないほどの年齢でありながら、詩では遥かに大先輩です。これからもいろいろと勉強させてください。

編集・削除(未編集)

秋冬さん  荻座利守さん  MY DEAR 23歳  おめでとう!!

秋冬さん  荻座利守さん
免許皆伝、おめでとうございます!
さらなるおふたりの詩でのご活躍を楽しみにしております。
アクセル全開、詩で参りましょう!

そして、今日(2/21)はMY DEAR23歳のbirthdayですね!
24年目、これって凄いネット詩誌だよなあ、とあらためて感じています。
たぶん掲示板にご投稿されている方で、MY DEARが立ち上がった時に
生まれていない方もいるんじゃないかな。
島さん、いつもありがとうございます!!
みなさん、おめでとう!

齋藤


Twitterの方で誕生日の風船が飛びました!
       ↓

編集・削除(編集済: 2023年02月21日 01:49)

村の娘  朝霧綾め

生まれ変わったら
ただ平凡な村の娘になろう
春と秋には祭りがある
ヨーロッパの小さな村の
健康ではつらつとした娘になろう

たいして美人でなくたっていい
それでもあふれるばかりの平和が
村全体を覆って
彼女もつつましい幸せを
存分に堪能しているに違いない

じゃがいも畑に暖炉の火
たとえその日常が
退屈という言葉で呼ばれようとも
一瞬一瞬に
平凡という美しさが込められている

畑仕事をしながら歌声が響く
野菜を背負って市場から帰る
結婚式の朝の青空
ようやく収穫を終えた日の夕焼け


私は村の娘になって
やがて子を生み
年をとり
やさしいおばあちゃんになって
静かに息を引き取る

そうして命を終え
無学な私はそのときはじめて
空の上には
天国というものがあったのだと知って驚くだろう

天国でしばらくのんびりしたあと
さらに生まれ変わるなら
もう一度
村の娘になろう
今度は南アメリカの 山岳地帯がいいかな
アルパカの毛を刈ってみたい

編集・削除(未編集)

空月 ~「くらげ」とお読みください~ 暗沢

周知のことを述べるなら
ぼくらの仰ぐ空一面には
無数のくらげが浮いている

まあ そう慌てるな。
なにも驚くには値しない
重吉だって歌っていたし
大岡や青鞋の試みを経た二十一世紀じゃ
目を瞠るほどの事でもない
(これは誠実な抒景なのだ)

近頃じゃ上空から降りてきて
伸ばした触手をぼくらの首に絡め付け
頭からバリバリ食うなどという
物騒な噂まで流布する始末 いやそれよりも
気を付けるべきは眺めるあまり
疎かになった足元で
躓き転ぶことなのだが

霜焼けの三寒四温 高さは尚も残る
冬空から白いものがちらつけば季節外れな
そんな上方からぼくらは見いだす

寒さのぶり返す時節だから まだかすかな陽に
ひとつ ふたつと凍てつく脚も紛れていよう
しかし既にぼくらの頬を濡らすぼた雪の粒よりも
プリズムを輝かす彼らのかさの方が
圧倒的に空を占めるのだ

小さく夥しいのは鳴りを潜めて
次に目に付くのは 朝方の月ほどのやつら
ところで小さいやつらの行方 その仔細は省こう
霞じゃ腹もかさも膨らむまい
空に餌は少ないものだ

残酷だろうか しかしそれらのかさは
真空の名残ある陽の照射を和らげるのに
みな立派な働きを果たすのだ その成果である
ぼんぼりの仄かさを帯びることに成功した日差しは
駘蕩という語の裡には あれらくらげたちの紛れていやしないかという
好奇心を惹起させずにはいられないのだ

やがて 太陽のより間近な折
仰ぎ見る空がぼくたちに一等間近な時節に
見出すに違いない 古い人びとが天蓋と称した穹状の大きさ
それは他ならぬ くらげのかさなのだ

くらげのかさが空から蓋をするのだ
甚大なゼラチンの裡の内側を造形する
微細を極めた襞の密集を目にして
人びとはしばしば 宏観異常の誤謬を犯す

天蓋より伸びる億千 幾兆
阿僧祇の脚は 悠々たるかさの廻転に随身する。
纏わる小分身たちは 海溝における紅海月の秘術である
自己複製の不死を 蒼穹の只中で採用している
無と有との垣根すらも取っ払った 無尽蔵の遊泳
無数のかさと脚とが 明月にて光沢を帯びる夜。
その起動と 円環運動に規則性を見出した先哲は
星座という標を開発したのだ


浮遊する 空月(くらげ)
仰ぐのは 人間(なまこ)

海の底 転がりつつ上で浮かぶ海月へ愚痴を吐く
ぼくら 管なるなまこだ
二本脚と高級な脳髄を付随させるも
詰まるところは管であるぼくらなのだ

空の下と海の上
素知らぬていは相変わらずで
遊泳するくらげを仰ぎながらなまこは
底を転がりつつ あぶくを吐く


※三点、引用元を付記します。
黒柳召波『憂きことを海月に語る海鼠かな』
八木重吉『夜の空のくらげ』
ころんば『.』

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塵箱の中  侑輝。

ツルを折った
カブトを折った
シュリケンだって、折ることができた
金色の折り紙は、大切な時に使おうと思った

金色のツルを折ることはなかった
金色のカブトなんて、きっとカッコよかったんだろう
金色のシュリケンはよく飛んだだろうに

後悔しているなら今折ればいい
なんて、そんな話じゃなくて

賞味期限切れの卵
それは高価だった

後で食べようとしていたら、いつの間にか賞味期限が切れていた
まだ食べられた
けど食べたくはなかった

卵は捨てた
では、欲は

抑えつけてなかったことにした欲
知らぬ間に忘れてしまっていた欲
あえてとっておいて、しまっていた欲

いつかどこかの孤独な夜に、それはあなたに刺さってくる

ツルもカブトも、シュリケンだって捨てた
金色の折り紙は、使わずに捨てた
大切な時に使うということは、使わずに捨てるということだった
そんな塵を大切にする必要などなかった

本当は塵になる前に大切にしなければならなかった

こんなに静かで孤独な夜に、そんな記憶が私に刺さる

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