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井嶋様へ
この度は「8月の終わり」をお読みいただきありがとうございます。
この詩は、過ぎていく夏を表現しようと思い書いた詩です。
風鈴の音や子供たちの声が次第に遠くなり、何か寂しい気になりましたが、仕方のないことだと改めて感じました。
これからは秋となり、過ごしやすい季節となりますね。
秋についても書いていこうと思いました。
佳作の評価感謝です!次回も宜しくお願い致します。
今朝は 音楽の はいってくる日
こころのなかに 小川が流れている
その小川のおとと一緒に 音楽が流れている
静脈 動脈 その他のあらゆる器官を そよ風のように揺らして
ゆらゆらと揺らして 音楽が入ってくる
私のからだと音楽は しずかに
とてもしずかに はなしをしている
限られた時が 永遠のものとなり
その永遠なる色をも 曖昧にして
いま わたしは
音楽と はなしをしている
もう何もかもやり尽くしたよね
子供の頃に遊んだグラウンド
木の下に座ってみる
走馬灯のように甦る
懐かしいとき
すっかり脱力して気も抜けてしまった
きっと夏の暑さのせいさ
子供の頃に遊んだグラウンドで
俯きながらほっつき歩く
今はただ涙が頬を伝って
力をすべて使い果たした
今はただ涙が流れるだけ
子供たちが遊ぶのをただ見ていたい
けど僕の眼は虚空を彷徨っている
僕の肩に再び力が宿るのはいつ
何もかも出し尽くしたんだ
子供の頃に唄った歌
小声で口ずさんでみる
走馬灯のように甦る
無垢だったとき
流れる涙の訳は何?
もういいのさ
もういいのさ そんな事
遅くなりましたが、太古の車窓の評価を本当にありがとうございます。思ったよりも、こんなにもいい評価を頂けるとは思いませんでした。タクシー内で見た夕暮れの空を描いたものです。
仕事を終えて
私は一人バスを待つ
夕暮れのバス停で
一匹の蜘蛛が巣を作り始める
腹部から糸を張りながら
縦糸で放射線状に
横糸で大小の円を
紡ぐように踊るように
器用に足を動かして
網を繋いで足場を築く
夕陽に照らされる蜘蛛の巣
小さな同心円の中心にいる蜘蛛の影
一仕事を終えた蜘蛛
暑い夏の予感
バスはまだ来ない
海峡に 夕闇が押し寄せる頃
小さな燈台に火が入る
たんたんたんたん
たんたんたんたん
ぽんぽん船が海峡を行く
ぽんぽん船が波を切る
ゆらゆらゆらゆら
ゆらゆらゆらゆら
波間に揺れる
夜光虫の青いひかり
ぽんぽん船がつくった波が押し寄せ
青いひかりが激しく揺れる
釣竿に引っかかった夜光虫
振り払うと 一筋の青いライン
糸を引く青の流れ星が
紅(くれない)のともし火と交差する
振り返ると父が笑う
井嶋様 こんにちは。風邪いかがですか?心配です。この間から。
評をありがとうございます。手のひらを太陽に やなせたかしさんですね。あたたかい詩ですね。私も好きです。私もあたたかく夏を見送ってみました。田舎なので虫やら山やらが近いです。楽しんでます。
あ、すみません。私詩をどこかのタイミングで文末を書き直しました。失礼しました。書き直しました!てこれからはお伝えします。よろしくお願いします。
8/29〜8/31までにご投稿分の評と感想です。
ご投稿された詩は、一生懸命書かれた詩ですので私も一生懸命読ませていただいておりますが、上手に意味を読み取れなかったり疑問を書いたり頓珍漢な感想になったりする場合もございます。申し訳ございませんがそのように感じた場合には深く心に留めず、そんな読み方もあるのだとスルーしていただけると助かります。どうぞ宜しくお願いいたします。
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「振り子」喜太郎さん
喜太郎さん、こんにちは。
とても良い詩でした。私が今まで読んだ喜太郎さんの詩の中で一番良かったと思います。少し上達されましたね。起きてる間中、思考が同じところを行ったり来たりしている様子を、振り子に例えているのですね。しかもそれは、例えば昨日の失敗などという目先の出来事ではなく、「生」そのものに対する疑問や疑惑についてであり、その疑問や疑惑が日常を見失わせて行く、そんな出口なし感が上手に表現されていると思いました。この詩の中には自問自答があって、本当は自身の中で答えに似たようなものを見つけているような感もあるのですが、そんなに簡単には辻褄を合わせられないんだ、というような気持ちも滲み出ているように思いました。私が一番好きだったところは12、13行目「昨日に後悔して〜今日を見失う毎日」ですね。今日をきちんと生きられない嘆きがとても共感を呼ぶと思います。ある本に、「今、ここ」ということに集中するといい、と書かれていて、私も喜太郎さんのように思っていた頃「今、ここ」に集中して目の前のことだけをやることを意識したことを思い出しました。佳作といたします。
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「夏休みの終わり」紫陽花さん
紫陽花さん、こんにちは。
あれ?この詩、書き直してますか?気のせいですかね?一番最初に読んだ時より、語尾がすっと入ってきましたものでそのように感じました。私の気のせいですね、すみません、気にしないでください。
さて、この詩。お庭の様子がとても楽しくて、夏が終わるんですけど全然切なさはなくて、むしろ楽しくさよならしよう、という元気いっぱいな感じが伝わってきました。「てのひらを太陽に」という曲はご存知ですか?この詩を読んでいたら急に、ミミズだってオケラだってアメンボだって〜、と口ずさんでしまって、私も楽しい気持ちになりました。あの曲好きなんですよ笑。去り行く夏のいちにちが、風、もくもくしていない雲、植木やバッタ、カエル、メダカ、そして愛しい我が子へと、視線が移っていくその様子に愛情を感じて、ああいいなあ、としみじみ思いました。わたし、紫陽花さんのこういう何気ない視線が大好きですね。素晴らしい詩でした。佳作ぷらすでした。
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「暑い暑い 夏」まるまるさん
まるまるさん、こんにちは。お久しぶりですね。
この詩は後半に行けば行くほどとても良いです。思考が深くて、読み応えがあって、私などは考え方の勉強になったほどでした。毎年猛暑と言われていますが、今年の夏は本当に暑いですね。
1連目の「夏が憎かった」、2連目「じっと 怒っていた」、このふたつの反応にとても共感しました。私も暑いとイライラが増しまして、暑さは凶器になり得ると思っています。3連目以降、少しずつ夏へのまなざしが優しくなってきて、歳を重ねたからだと悟ります。8連目と10連目の対比がとっても良かったですね。
「元気でいられる自分の距離が/どんどん短くなってしまう」に対して
「通り過ぎていたものが見えて 聞こえて/私の時間は長くなる」
素晴らしい気づきだと思いました。そしてラストの「私は夏に 試されていたんだ」という自分の中の真実に気づく。あまりにも暑い夏からのプレゼントを受け取ったかのような気持ちになりました。秋まではまだもう少しかかりそうですね。佳作といたします。
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「8月の終わり」大杉 司さん
大杉 司さん、こんにちは。お久しぶりですね。
ようやく、というか、もう、というか、9月になってしまいましたね。夏って、センチメンタルな気持ちになります。大杉さんもそうなのかもしれませんね。どんなに暑くてもお盆が過ぎると秋の気配がどこやらしてきて、じりじりしていた太陽も落ち着きを見せ始める、そんな寂しいような気持ちをとても上手に表現されているなと思いました。4連目と8連目が特に好きでした。夏を満喫した者たちは、どこに居ようとも必ず自分の居場所へ帰ってくるのだということが、とても切なく描かれていて、夏の子どもたちがいた路上が次第に穏やかになっていく時間を見つめているような、そんな心境が8月の終わりをとても素敵に飾っているように思いました。季節が移りゆくその瞬間に立ち会っている、そんな気持ちになりました。佳作といたします。
*****
以上、4作品のご投稿でした。
今回は、それぞれの投稿者さんの個性を生かした夏を読ませていただき、とても良い作品ばかりでした。
どうもありがとうございました。
夏風邪をひいてしまいました。
熱中症ももちろんですが、夏風邪は長引くので、皆さんも十分にお気をつけください。
かつてJAZZ仲間では―
奏でながら旅することを
「ビータ」などと言っていた
何のことはない
「旅=タビ」を逆さにしただけである
アマチュアだった私が行ったのは
長野県岡谷市のライブハウスと
日光ウエスタン村の賑やかし(笑)
それだけだった
旅費に宿泊もちろん自前
仕事となればどうだろう?
プロなら
旅費は向こう持ち
プロなら
移動は日常茶飯
ただ
音楽によって
知名度によって
来訪はかなり違うものになるだろう
豊かであるか
そうでないか
は 旅がその人の位置を教えてくれる
「楽旅」―がくりょ
(楽な旅 楽しい旅)とは書くが
ツアーと呼べばシャレてもいるが
物見遊山と違い
常に
荷物としての音楽あり
マネジメントあり
同時に
音楽を見つめること
自分を見つめること
その土地の聴衆を見つめること
その楽しさと辛さは
せめて「ビータ」とでも言って
おどけるしかないではないか
見知らぬ街の表情
プロフェッショナルな生き方
何かを引きずりながら
明日は何処へ?
酒と旅の日々
椅子が「座って」と言った
椅子は昔の私だった
あの時座ってあげられなくて
ごめんねと返事して
腰を下ろした
テーブルが「果物を置いて」と言った
私は温かなストロガノフが食べたかった
食べないけれど果物を置いた
真っ赤な艶のある林檎
昨日が「振り返って」と言った
昨日の姿はどこにもない
試しに後ろを向いてはみたが
私しかいなかった
白くて小さな急須でお茶を注いだ
今度はこれになろうと心に決める
「ねえ、なってもいい?」と聞いてはみるが
「もうなってるよ」と返事が返って
そうか私は急須なんだと納得したら
途端にお腹のあたりがあったかくなった
大きな顔の私に覗かれながら
注いでみせる、得意気に
恥ずかしげに
椅子は納得も拒否さえもしなかった
ただ、気まずさだけが静かに漂い
聞こえない筈の川のせせらぐ音が
聞こえた
いったいどこの川だろう?
望郷は痛いくらいに
咽ながら