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三浦様、いつも評をしていただきありがとうございます。
自分には忍耐力がどうもないなあと思う瞬間が多くて少し落ち込んでしまうことが多いです。そんな時のイメージを書いてみました。
ご指摘いただいた最後は全体のトーンと少しずれているかもしれませんね。あてがう言葉を少し間違えてしまったかもしれません。
ちょっと考え直してみます。
最近何かと忙しく詩に時間を中々割けないのが辛いですが、ぼちぼち自分のペースで投稿していきたいと思います。
夜になると夏の終わりの気配を感じることが多くなってきましたが、まだまだ日中は暑いのでお体にはお気をつけください。
また投稿しますのでよろしくお願いします。
今朝、掃除をしていて
ふと三十八年前の謎が解けた
「これからは、あなたが来てくれと言えば
いつでも行く。」と言った彼の真意が。
その言葉の二年前に私は大阪へ行った。
一度だけ彼に連れられて行ったアパートを
探し当てたけれど
彼は海外出張で留守だった。
私は「訪ねてきたけど留守でした。」とだけ
メモを残して東京に帰った。
彼は出張から帰って来てメモを見ただろう。
しかし、何の行動も起こさなかった。
私に連絡したくなかったか、忙しかったか、
たぶん両方だっただろう。
その後、私は郷里に帰って結婚した。
長男が生まれて間もない頃
風の便りに彼の病気を知った。
本州の西の端のふるさとで
療養しているという。
私は電話することを躊躇わなかった。
命に関わる病を得て、八ヶ月の闘病を終え
私からの電話を受けた彼は
あの時のことを思い出したのだ。
私が何か困っていたであろう時
悩み迷っていたであろう時
何の行動も起こさなかった自分を省みたのだろう。
そこで言ったのだ、
「これからは、あなたが来てくれと言えば
いつでも行く。」と
そんなことを言いながら、彼は、
私が「来て欲しい」などとは
言わない人間であることも知っていただろう。
だから、私たちはそれぞれの人生を歩んで
相手がどのような生活をしているか
知らないまま時が過ぎた
私が再び電話して安否を問うまで
私たちは、互いの三十八年間を知らなかった。
読んで頂きありがとうございます。
書かずには居られない、これは書いて残しておきたいと思う気持ちに促されて、詩を書いていましたが、最近迷うようになりました。
私の表現では伝わっていないのかと。
聴力が賜物ではなく、聴力を失ったことが賜物だと言うことが、伝えられなかったとすれば、この詩は失敗ですね。
昔、ローラ・インガルスの「大草原の小さな家」をドラマ化されたものがあり、その中でローラの姉メアリーが目が見えなくなってしまう話がありました。その時、牧師は、神から与えられたものと言いましたが、本人も両親も受け容れられませんでした。メアリーが盲学校に行き、そこで教師となり愛する人と巡り会った時、視力を失ったことが神から与えられたものと納得できたという話でした。
メアリーほどの苦しみではありませんが、病が何かを気づかせてくれた事を残しておきたいと思いました。
みなさま、今日もお疲れさまです。
前日こちらにあげた評ですが、
読み直すと誤字脱字だらけ💦でした。
ほんとごめんなさい。
言い訳しますね。堂々と。
この日、1日パソコンで仕事をしておりました。やっと終わって、今度はこの評を書きながら、いやー目が全然ぼやけて見えない、と思いながら書いていたんです。
というわけで、許してくださいね。
想像力を働かせ、変な誤字脱字を読み取ってくださったみなさまに感謝しております。
叫び
たすけてぇ
やめてぇ
おいていかないでぇ
叫んでいる
朝に夕に
時には真夜中も
静かな通りに鋭い叫び声が響く
叫んでいるのは
お隣の
老母を突然亡くして
心を壊した一人ぼっちの女(ひと)だけではない
すべての孤独な魂が叫んでいるのだ
大切な人を失った人かもしれない
世の中に椅子のない人かもしれない
賑やかに仲間たちとグラスを傾け合っている若者かもしれない
群れているママ友たちの中のママかもしれない
出勤途上のサラリーマンかもしれない
アフリカの原野を歩けない動物園の象かもしれない
一生おさんどんだった私かもしれない
ある日隣家の前にパトカーが三台停まった
お巡りさんが十人ばかり
一時間ほど滞在して帰って行った
通報したのは
壊れることで生き延びたくはない人だろうか
法律は
孤独な魂をとりしまれるのだろうか
二階の小窓から覗く
青白くこけた頬の
叫びは地面に届かない
硬い地面には届かない
今日も叫んでいる
荒野をさすらうかのように
東の地平線で満月が
狡猾な眼をしていた
やがて高度を上げると
おおやけの顔となり
揺るぎなき光を差しのべ
得たいの知れないこの夜を
仮初に照らしてくれた
みんな何処までこの夜を
演じ切るか
みんな何時までこの夜に
持ちこたえるか
この夜は
不安で揺らいでいるのだ
あの夜も
不安で震えていたのだ
「扉座を空に上げるのを忘れていた」
今頃になって
ギリシャ神話のゼウスの便りが
ネットニュースに上がっていた
扉座は実際開閉するらしい
西の地平線で満月が
背中を見せて役を降りる頃
夜空を見上げたら
確かに扉座は存在した
扉の向こうにあるのは
得体の知れないこの世かあの世か
なぜ今頃になって
ゼウスは夜空の星座を塗り替えた
ヒトの進化が追いついたから?
全知全能ではないと
不都合な真実晒されるから?
振り向き様に
月はカラカラ嗤っていた
人工知能が
この世もあの世も
あの夜もこの夜も
いろいろあると答えを弾く
これから俺は
目の前の現象には
捕われないと答えを弾く
お金を稼いで
ロケット飛ばすと夢を弾くと
カランと夜空の扉が開いた
きっとまたこの夏を私は忘れてしまう
夏に限らず最近の私は忘れっぽい
特に夏の海が好きなのに
去年足だけ浸かった海の色さえ
もうあんまり覚えていない
ただ今年は暑すぎたせいもあって
海に行かなかった
このままでは私の大好きな
夏の海まで忘れてしまうかもしれない
そんな焦燥感にかられながら
先週いつも通りベジタブルマルシェに
晩御飯の野菜を買いに行った
自転車を店の前に停める
店の前には花のコーナーがある
はずの場所に花がない
代わりにぽんとひとつ白のぼりが立っていた
入道雲みたいに意志を持って
ひとつ大きく立っていた
夏の海と書いてある
どうやら移動販売のようだ
今日だけなんですと
真っ黒に日焼けした男性が
マルシェの店先に海を並べ始めた
白い砂をさらさらさらさらと
そこにシーグラスを青白茶
それから目にも鮮やかなヒオウギ貝
オレンジに紫に黄色
耳の奥の方にザザーザザー
優しい波の音が響いてくる
それはだんだん静かになって
小さな白っぽいタツノオトシゴがゆらゆら
青い小さなたこくらげもゆらゆら
たこくらげは青色をしていて
くらげらしく透き通っている
少し深い海の中に入っていくようだ
たこくらげはところどころに白っぽい水玉
一定のリズムで伸びたり縮んだり
頼まれてもいないのに
伸びたり縮んだり ただただ繰り返すリズム
目にも鮮やかな夏がここにある
とても綺麗なので
野菜を買いに来たことをすっかり忘れて
青いたこくらげを見つめていた
すると先ほどの男性がにこにこ近づいてくる
夏の思い出にたこくらげと暮らしませんか
男性が青いたこくらげを手に取ると
たこくらげはキラキラ透き通る
ガラス細工のイヤカフになった
そんなことで先週から私は
ずっとほのかな海鳴りと共に
透明な青いたこくらげを耳元に揺らしている
この夏を忘れませんように
青島様こんばんは。温かく読んで頂いていつもありがとうございます。おかげ様で、嗅覚が先週戻ってまいりました。1部、そうですね。一部がしっくりいたします。この間からこんなのが多いです。コロナ後遺症でしょうね(笑)私、詩を書くようになってから改めてあんまり自分の感情が分からないと感じております。最近皆様ラブレターのような愛のようなそんな詩が多いような気がして、私誰かを好きになったり愛したりなんてそんな感情あったかしら?私もラブレターを書きたいと切望していたら嗅覚がどこかに行ってしまい、この寂しさが愛?につながってるようなというわけで私のラブレターになりました。とにかく感情を抑えて生きてきたので、今こちらで感情表出をすることでいろんな発見があって楽しいです。またよろしくお願いします。MYDEARが優しい場所でありがたいなと思います。
拙作、味わっていただけたようで誠に恐縮です。
ご指摘のこと、誠にそのおりで、ありまして、わたしも、物足りなさを感じていました。
やはり、ちゃんと創りこまないといけないことだと、つくづく感じいりました。
にもかかわらず誠に高い評価ありがとうございまいした。
今回のこの詩で私の詩作の幅がひろがりました。
小さな道を照らしてきた
おしゃれな街路灯が
突然 折れた
走っていた車の
ボンネットにぶつかり
乗っていた人がけがをした
倒れてくる街路灯の車載映像
「怖い」と話す
近所の人たちのインタヴュー映像
街路灯は高さ5メートル
立てられてから29年
一度も点検されていなかったと報じられた
折れたのは
下から1メートルあたりの接合部で
断面を見ると
赤黒い錆が中心部まで食い込み
一部は空洞化していた
事故が起きたのは夕刻で
街路灯はもう点灯していた
いつものように
道をオレンジ色に照らしていたら
突然 折れて 横倒しになったのだった
が 電球は割れなかった
街路灯は アスファルトに平べったく
最後の虚しい光を漏らしていた
29年間 道を照らし続け
倒れた数時間後に撤去された
人を傷つけた危険な工作物として