◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)
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十一月の雨上がり
橋の上に
男物の黒い革靴が落ちていた
泥の飛び散ったそれは
左足だけ
右側の片割れも
靴の持ち主も
あたりには見当たらない
ちょうどそのとき
橋から見渡せる西の空には
薄明光線
いわゆる「天使の梯子」がかかっていた
ああ あの靴の持ち主はきっと
うまいこと天使の梯子に掴まって
空に昇っていったんだろうな──
わたしはなぜか
そんなことを思った
それから二か月が経った今でも
あの靴は
橋の車道の隅に転がっている
誰も
迎えには 来ない
混じり合えない色同士だ
今は様々な色があるけれど
神様は最初は二色しか作らなかったようだ
禁断の果実が様々な色を作ったのだろう
白だけでも二百色あるという
それには収まらない色に溢れている
私はどちらの色のことも
一概には語る術をもっていない
個々を見れば時に混ざり合い新しい色を生み出し
時に叩きつけられ共存を許さない
内在する色
色は夢を見るのだろうか
色は目指す方向があるという
色は求める方向があるという
色はそれぞれに歴史をたどる
歴史の中で今に至り
私たちは様々な色があることを知る
膨大すぎる理解できない情報の処理に
今度は単純化に努めようとしてしまうのか
時折それを忘れそうになる
神様が作った二色は忘れそうになるほどに
様々な色がある中で
自由な色の獲得を
色の在り方を目指す中で
どうして
色を一元的に語りたいのだろう
様々な色彩が溢れ過ぎる中で
人はその色を扱うのに不十分なのか
先にご連絡のとおり、
2025年1月14日~1月16日、ご投稿分の評については
井嶋りゅうさんに代わって、
荻座利守さんが、評者を担当してくれますので、
よろしくお願い申し上げます。
出雲市に転勤してきた九月のこと
出張のため乗り込んだ高速バスの車窓から
道沿いに流れる斐伊川(ひいがわ)を見た
川が、川が青い!
青い川なんて初めて見た
まさしく空を映した鏡のようだ
それまで私が知っていた川は
故郷の 山間(やまあい)を流れる
苔色や茶色の川だった
水面を覗き込むように垂れ下がる 竹の葉が映す色
雨の翌朝 激しい濁流が染め上げる色
そう
平野を流れる広い川は
空の色を正直に映し出すのだと
私はこの町に来て
初めて知ったのだ
あれから五か月が経つ
出張のたびに
私はバスに乗って
窓から川を見つめている
みぞれが降る一月の午後
川は青磁の色をしていた
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大変ご無沙汰しております。
またどうぞよろしくお願い申し上げます。
白い夜
眠っていたから
固まった目脂が
はがれる
目覚めるのが
こわいから
この部屋は
ぬるいまま
葉の落ちた
枝の隙間から
こぼれるひかり
影の形に焼かれた肌
冷たいままに
愛がなにかを
救えるなら
迷わずに
いられたけれど
赤から紫
そして白へと
山際のそば
心臓だけが
たしかなものだから
いつまでも
立ちつくしている
枯葉を踏む
割れて
粉になる
輪郭は
真実だから
いつまでも
ひとり
私のかたちに
雪がよけていく
地面は
いつまでもかたい
膨れた霜柱を
徒に砕いては
指先が少し痛むのに
よろこぶ
そこにいるだけで
いつからかさみしい
あなたはそこにいるのに
いつまでも
ただ
触れたところだけ
あつい
冬枯れの庭に面した
鎧戸を開け放った瞬間
柔らかい朝日に照らされた
目の前の地面で枯葉が踊り
かすかに
土ぼこりが舞い上がった
そして そこはかとない
羽ばたいたような音…
鎧戸が突然開けられたのに驚いて
確かにそこの地面にいたはずの
何かが飛び去ったのだ
ツグミだろうか?
それとも他の小鳥だろうか?
しかし
飛び去ってしまった今
それが何だったかは
永久にわからない
ただ、何かが
存在していたことだけは
間違いない
もしかしたら
それは
神だったかもしれず
あるいは
わたしが愛した人の
面影だったかもしれない
いや
幼いころの
わたしのようにも思えたし
あるいは
過ぎ去りゆく
時の後ろ姿を
垣間見たのかもしれない
こうして
いくつもいくつも
「…かもしれない」
を綴っていくのは
たしかに
とりとめのない空想だけど
不思議に新鮮で
久しく無聊のうちにあった
こころを慰めてくれる
そして
わたしが
こうして気ままな想像を
楽しむことができるのも
あのとき
飛び立った何かが
その姿を一瞬にしてくらまして
自らを暗示するに留めてくれたから
きっと
謎を残すこと、
余韻を残すことこそが
その存在を
忘れ難くするに違いない
大切なのは
正体を現さず
羽ばたきの音だけを
響かせることなのだ
一雫
一瞥
ひと欠片
星の瞬き
一瞬のかぜ
刹那のおもい
漫画のひとコマ
映画のワンシーン
うたのワンフレーズ
ひとコマ ひとコマが
ぱら ぱら ぱら と
ひとこと ひとことが
ボソ ボソ ボソ と
生まれ 出ずる
生まれ 出ずる
これまでの
長い 長い 時間のなかで
ほんのほんの 一瞬の できごとが
結ばれ 繋がって 記憶され 語られ
しずかに 粛々と 伝えられて きた きた
そして 新たな 新たな ひとコマが
今 始まろうとしている
始まろうと
している
憂いなく、平生な心象の暇を捉えては、
過去を覗く、俺のこの目に映るのは、懐かしき田舎の少女の姿。
小麦色の肌の彼女の髪は、日差しに晒され、乾いていたが、その山暮らしの風貌は、誇り高き、快活さの象徴。
彼女の、滑らかな額の奥に息づいているのは、リン酸カルシウム、アミノ酸?
しかし、俺の悪い目に、微細な組成など見えやしない!
または、微生物の集合か?
細胞内共生説と、マイクロバイオーム的人間像に、ロマンを感じることもあるが、
化学を学ぶ熱心さはなく、俺はどのみち、錆びた時計の歯車を回すように、荒削りの観念体系を働かせ、美的解釈を絞り出すだけだ。
ああ、濁りえない、あの高貴。
彼女にこそ、俺の観念の主要な住人、「人間」という言葉は躍る。
その言葉は、それまでしかめっ面で、部屋の隅っこで足を抱えて座っていたのに、「今日は君が来る」と伝えれば、庭先でせっせと踊り始めた!
まったく、ただの強精剤、酒の代わり、脳世界の湯浴み、そういうものだと俺が言っても聞きやしない。
本当に、彼女が来ると勘違いして、粋なウェルカム・ダンスを撒き散らす。
***
今日も思春期を振り返り、
うわ言ばかり呟いている。
果たして俺は「厨二病」?
しかし病人の見る景色、それは儚く美的な世界!
俺は「嘘つき」の代名詞?
ありもしないことわんさかと、それは人類の代名詞!
あるいは「無能」?
いや待て、俺はしっかりと生きている。爛々とした、この双眼!
真正の詐欺師は目が澄んでいる?
はて、死体の目玉は濁ると言うが、あなたの目を良く見せてくれ!
その時、小さな礫が一つ、街ゆく群衆の中から俺の頭に飛んできた。かゆい、と頭を掻いた時、「こどく」と誰かが呟いた。
俺は束の間、微動だにせず耳を澄ました。すると、彼らの会話が鮮明に聞こえて来た。
「そんなことを、言ってはいけない」
と真面目な声で男が言った。
それに同調するように、
「そうだよ」
と申し訳なさを滲ませた声で女が言った。
しかし、(いや、そして、と言うべきか、)クスクスと、そこに含まれた無意識の嘲笑は群衆中に広まった。
(ひとりね、ひとりだ、あの人、ひとりよ。)
被害妄想。そう片づけるのは簡単だ。しかし真実!これを前にして俺はどうする。
身体を滅茶苦茶に捻りながら号泣するか?
それとも、「孤独で結構」と、大見得を切って闊歩する?
いいや、何も聞かなかったことにして、怪人百面相よろしく、彼らの顔を盗もうか!そしていつしか自分の顔を、忘れ去るまでひたすらに待つ。
(Nonsence !)
徹底抗戦。
俺の血液は沸騰し、この弱虫を消し去ろうと、この口から出る言葉は怒りに満ちた。
そして、ああ、肌には火傷の水膨れ。その熱は、俺の身体の根幹を蝕み、隔離されるべき感染症患者の様相を呈した。
これが、
「自らの内に燃える炎こそが、明るい希望の象徴なのだ!」
と、拳を握り強気に笑った、あの無邪気な、十六歳の少年の結末だった。
(今や、俺が消火しようにも受け付けず、水を掛けても無駄なのだ。今も隔離された別世界から、彼が油を注いでいる!)
そして、
既に焼き切れた恐怖感覚は働かず、「遠のく現実」に失望し、死ぬべき時を考えだした。
「炎の中に希望を見出す人間の、唯一の誉れある死に様は、火達磨として、勇敢の内に死にゆくことだ!」
そんな掛け声に、熱心に耳を傾けた。
***
大人よ、支配者よ、卑小な者よ!
俺は一人で詩を書いた。意気揚々と詩を書くが、
その喜びを、あなた方と共有することはできなかった!
あなた方は感情の中で随一に、
生まれたときから息をしている敏感な嫉妬で、
誇り高き子供らを、ゆっくりと解体していく。
しんみりと、それはしんみりと、
「死んだふりも、死ぬまで続ければ、いつかはものになるものです」
なんて、言い出す時も近いかな?
狂気の沙汰だ、俺と同じかそれ以上!
そんな俺の不機嫌を見て、
「それでも生きることが大事」
なんて寝言をほざきやがる。
話をそらすな。生きていることは前提だ!どこだ、お前の生を彩るための、感情的な理性は。そんな、パンに生えたカビのような侘しい理性ではなく、熱い血液を伴う理性!
俺は、矛盾も虚言も恐れはしない。
だから、
あなた方をも恐れず、
言うべきことは言っておこう!
あなた方は、自己防衛の手段を厭わない。
正しき者の振りさえする。
批判、否定、しかめっ面。
笑わせる!真面目ぶった、その表情!
寺の鐘を溶かして兵器にするように、
俺の天才をも溶かして、あなた方は、
いったい何を創り出そうと言うのだ!
そんなことを宣う俺を、憐みの目で見つめたな?
ああ、その本性は血も涙もない能面の癖に、汚れた涙を流してからに!
「その憐憫、表現すべからず」とは、人間世界の最初の規律。
それを破った貴様らは、
討たれた獣の死に様と、喰らう獣の無慈悲さを、
端から「野蛮」と煙たがり、その血の誉れを知らずにいるのだ!
***
ああ、疲れた。
その無質量にも関わらず、言葉は重い。
「ただより高いものはない」
そんな金言を、思い出さずにはいられない。
午前3時を犠牲にして、
これだけ「吐き切った」と思っても、
小麦色の肌の彼女が、
きらりと光る眼で俺を見ながら、
その細い首を僅かでも傾げたならば、
俺は笑ってこの詩を破り捨て、漫画の話を切り出すだろう。
ここまで重く、かつ無価値なものが他にあるか?
俺は思う。
もう詩は止めて、愉快な踊りでも踊りたい。
黒い帽子に黒い靴、黒いズボンに白いシャツ、俺は衣装に身を包み、練習した必死なタップダンスを、彼女に見せてあげるのだ。
「変な踊り」
と彼女が笑ったなら、調子に乗ってタップを早める。
その後は、二人で流麗なワルツを踏んで、時の流れを共に愛そう。過去の出会いと、共有されたひと時の時間と空間、それらを思い出しながら、今また触れ合うことの喜びを、回転動作に乗せて表そう。
最後は、そうだな。
俺の激しい太鼓に合わせ、彼女がサンバを踊るのだ!
そして、心行くまで愉しんだなら、
「疲れたね」
と一緒に笑い、青天井を仰げたら、
他の全部を諦めたって、釣りが来る。
***
ああ、
「君がいないのに踊っている」
そんなことは、あいつに言われるまでもなく知っているんだ。
僕はむしろ、
「君がいないから踊っている」
架空のダンス、
その最中はなんだってできる。
しかし、その後に来る息切れは、
どうしようもなく空しいものだ。
余韻と共に薄まるその顔を、
僕はもうすぐ忘れてしまう。
「また会えるよね」
と聞く朧げな君の顔を見て、
頷くこともできないままで、
問と解の箱庭、
単純明快な現実世界、
孤独の舞踏へ舞い降りる。
諦めるな
山田貴志
人生 何かしら
限界がある
若さという勢いが無くなった私
幼い時 若い頃は
無理が利いていて
耐えられました
しかしながら 今はというと
無理しない方がいい
我慢しないのが良い
勿論 多少の運動は必要で
必須であって
筋トレ ストレッチを毎日
昨日の赤旗新聞の紙面に、
井嶋りゅうさんの詩「参拝」が掲載されております。
これは赤旗から、井嶋りゅうさんへ作品依頼があり、提出したものです。
結構、大きな紙面で載せてくれています。
井嶋りゅうさん、ご掲載おめでとうございます!!