このロケット掲示板の『葵新吾"大好き大川橋蔵ファン広場”掲示板PARTⅡ』と
Rara掲示板『大好き大川橋蔵ファン広場PARTⅡ掲示板』【 https://rara.jp/fanhiroba/ 】は同時進行で運営中です。
使い勝手からどちらも一長一短はありますので、できる限りは同時並行で行くようにしてまいります。
どちらを見ても大丈夫なように管理者が責任をもって投稿記事は双方に分かるように掲載していきます。
🟨この掲示板は無料版の掲示板にしましたので、広告が入りますので見ずらくなってしまいました。ご容赦ください。
2日間もかかってのメンテナンス作業で掲示板へのアクセスが出来ず、いらいらしちゃいました。今日は書き込みができるので、さあ頑張ろうと思ったのですが、ちょっと間があくと、何を書こうとしたのか空白になったところがありました。
神尾喬之介の妻になった園絵をはりあっていた同僚の度が過ぎるいじめから起きる事件が・・という「血文字屋敷」。
大友さんの主演映画ですが、橋蔵さまの大岡越前守いいですねえ。今さら言うことではありませんが、1962年、橋蔵さまのあのお化粧の目と目の動き、そしてこの作品の中では、馬に乗った越前守の橋蔵さまが素敵だというところです。
私の好きな場面を4回に分けて画像と共に。要するに橋蔵さまの出演箇所になりますが、ちょこっとでも思い出していただければ・・、またその点をしつこく見ていただければ・・と思い投稿いたします。
まずは、一回目・・「血文字屋敷」(1)と(2)になります。
◆「血文字屋敷」好きな橋蔵さま(1)
馬に乗ることが好きな橋蔵さま・・乗った姿勢といい、手綱さばきといい、馬が静止し乗った状態での台詞が長いのですが、その間の馬のコントロールも流石・・、上手さが引きたっています。
橋蔵さま自身が吹替えなしで、遠いところから馬に乗っている作品は、「富士に立つ若武者」に次いでになるのでは。その後ちょっとですけれど「新吾番外勝負」「黒の盗賊」にもあります。これも「富士に立つ若武者」で乗馬が上手いということで監督が橋蔵さまに吹替えを使わずに作品を撮ったということに感謝です。
橋蔵さまこの共演作品では、出番場面は少ないですが、いいところで・・映画を見た人に非常に印象が残ります。
昨夜、神尾喬之介の婚礼の夜に、神尾の家に仲間が乗りこんでのひどい嫌がらせの話を、早い朝に町人たちが話しているのを耳にした大岡越前守。
越前守は「ご免よ、・・みんな早いな。(①の画像) 当たらしてもらうぞ(➁の画像)」
「面白そうな話だな、何処の何という侍だ」と聞きますと、神尾喬之介という侍だというのです。
越前守は「神尾喬之介」と呟きます。(③の画像)
◆「血文字屋敷」好きな橋蔵さま(2)
真面目ないい人だとみんなが言います。「旦那もお気をつけなさいましよ。上役の惚れた女に惚れたりすると、とんでもねえめにあいますぜ」
越前守「うふっふっ・・そうか、・・気をつけるとするか」(①の画像)
そこへ、「お奉行さま、馬の蹄がなおりました」と馬を牽き家臣がやって来ます。
「おう、ご苦労。・・さて、もう一鞭あてるか」と言って馬に乗るのを見て、今話していたのがお奉行さま?・・町人たちがひざまずき頭をさげると、
「忍びの朝駆けじゃ(笑みを浮かべた顔で言いますが)、そのあと、ちょっとお奉行さまの顔になり」気にいたすな」(➁の画像)と言い、馬の手綱を引き向きを変え立ち去るのでした。(③の画像)
これぞ、橋蔵さまの粋な越前守ですね。
「やくざ判官」の遠山金四郎とは違ったお裁きをする大岡越前守の橋蔵さま主演の作品も見たかったと思います。
馬に乗った橋蔵は、本当にカッコいいな。橋蔵さまの馬に乗った姿、私大好きなのです。
私はこの「血文字屋敷」は橋蔵さまの乗馬姿が見れるので出演場面は少なくとも満足です。
この続きの、馬に乗った越前守の画像掲載していきますね。
👆(下記URLをクリックすると画像にリンクします)
https://sugi-nami.blog.jp/archives/14872958.html
「血煙り笠」立回り
📌(画像はまとめて一番下にリンクして見られるようにしました)
さて、「血煙り笠」の立回りに行きます。
華はやっぱり立回りで見せる、橋蔵さまの力強い殺陣と凄みのある声の出し方に魅力あり。
橋蔵さま得意の刀を回転させるような動作がカッコいいし、一つ一つの見得のきり方が決まっています。いくつも載せたい橋蔵さんらしいところをのせていのですが、その中から4箇所を。
◆立ち廻り(1)
恩をうけた不動の多左衛門の娘お蝶が三島の宿に酌婦でいたのを見て、藤太郎は田尻の平八の賭場へお蝶を見受けするためのお金を作るために博打で三百両をせしめた。その帰り道、藤太郎を待ち伏せして「金をおいていけ」と平八一家の者達が囲み、藤太郎はドスは抜かず、合羽だけでの立回りを見せます。
◆立ち廻り(2)
今市へお蝶と戻ってきた藤太郎は、お蝶を不動の二代目として荒井の虎五郎か開いている賭場へ一人で乗りこみ、二代目が出来たら川からこっちは不動一家の縄張り、盆をあけて引き上げるように言いますが、しゃらくさいと斬りかかってきます。
藤太郎はドスを抜きますが、殺しはしません。怪我をさせるだけの斬り具合で済ませます。
◆立ち廻り(3)
今夜虎五郎が大掛かりな盆をひくそうだと触れまわしていたと。不動一家の縄張りを荒すのを見過ごすわけにはいかない。藤太郎が出向いたところに虎五郎一家の姿はなかった。罠にはまってしまった。お蝶は虎五郎と平八のところに連れて行かれる。急ぎお蝶と千代坊を助けるために、待ち伏せをしている中を走り抜いて虎五郎の家へ乗り込みます。
◆立ち廻り(4)
虎五郎と平八を追い詰めていきます。
「おい、新井の、呼び名をつばくろ、一本どっこの旅がらす藤太郎が、お蝶さんと千代坊になり代わって、不動の親分さんの念晴らしをさしてもらうぜ」「それから、平八、てめえも見島にけえったら、どうせ町の皆さんにご迷惑をかけるだろう。おとなしくここで眠んな」
そして立回りです。
如何ですか、草間の半次郎はそれなりによいですが、この頃の橋蔵さまの殺陣は力強く凄みが出てきましたから、長ドス剣法がとても良いものになってきました。
👆(下記URLをクリックすると画像にリンクします)
https://sugi-nami.blog.jp/archives/14868323.html
橋蔵さまの目の色気は何ともいえません。男の色気がいっぱいです。
雪之丞変化のお初ではないですが、「その目、その目よ」と言いたくなります。
映す角度とパッと見開いた時に橋蔵さまの目のバランスが、違うのはお分かりになりますでしょう。あの左目が、ライトの加減で独特な輝きを見せます。それに目の動きという素晴らしさが付きますから、橋蔵さまが年を重ねるごとに男の色気がいちだんと増しています。
🐧(私の見解です。「恋山彦」あたりの作品からライトのあて具合によって左目が印象に残るところが私にはあります。)
一回に載らないので「血煙り笠」画像の続きです。
①の画像・・お蝶を見受けし、途中お蝶の弟千代吉が預けられている家にお蝶を待たせ、一緒に行くというのを止めて一人出向くところ。
②の画像・・無事なのを見届け、千代吉にもう少し待っているように言っているところ。優しさがよいですね。
③の画像・・不動の多左衛門の仇を甚十郎と共にとり、お蝶と千代吉を無事救い出す。甚十郎の姿が見えなくなったので追いかけ、勝負をつけるようと甚十郎にせまる藤太郎。この時、藤太郎は甚十郎に斬られる覚悟でいました。
時々、ケーブルテレビで放送の東映、大映の時代劇、テレビドラマの時代劇を、研究?するために見ていますが、橋蔵さまを基準において見ていますと、ガッカリするものが多くて。どうしてこんなものが視聴率がよかったのだろうと。NHKの大河も含めてね。(現在の時代劇は問題にはしていませんけれどね)
橋蔵さまのテレビ「銭形平次」は各回飽きさせなかった。いつ再放送が見られるのでしょう。
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https://sugi-nami.blog.jp/archives/14868226.html
さて、1960年後半からの橋蔵さまは、役柄によってのお化粧も殺陣も最高でした。
それだけに、1963年から今までの娯楽時代劇が廃れはじめ、時代と共に殺伐とした汚いものに向っていってしまったことが、橋蔵ファンとしては残念に思います。もう少し、よき東映時代劇が持続していくような時代が続いていたなら、男としての魅力いっぱいの正統時代劇の橋蔵さまの作品が見られたことでしょう。
1962年の「血煙り笠」は東映時代劇が傾き始め出した時の股旅もの作品ですが、こんなに綺麗な股旅ものが作れるのです。
それで「血煙り笠」の橋蔵さまの目のお化粧と目の動きに、私もけいこ様も絶賛ですが、ぐっと奥に秘めた感情も表していますし、目の演技がこの作品でもとても生きています。長ドス剣法も力強く変わっていますから良いですね。
画像載せます。橋蔵さまの雰囲気分かるでしょうか。
①の画像・・とびっちょの松五郎が藤太郎を探しあて、二階にいる藤太郎が子分に呼ばれた時です。最初に藤太郎が顔を出すところ。この表情に心踊ってしまいます。
②の画像・・妹の仇を討って旅に出ていた藤太郎のところに、とびっちょの松五郎が訪ねてきたときの場面から。
③の画像・・賞金稼ぎの仏の甚十郎をちょっとからかい居なくなったふりをして、途中待ち伏せをしている場面から。
👆(下記URLをクリックすると画像にリンクします)
https://sugi-nami.blog.jp/archives/14868131.html
「血煙り笠」1日にリアルタイムで見ました。
橋蔵さまの股旅やくざものの作品には今までになかった構成のものですね。
お涙頂戴、色恋沙汰、がしつこくなく、見ていてスカッとする作品です。
橋蔵さまは泣きとラブシーンは苦手なほうですし、そのところがあっさり描かれ、男の粋なところが表に出ているのでいいと思います。
比佐芳武さんのオリジナル脚本ですから文句なし。監督、撮影、照明と橋蔵さまの良さを十分に知りつくしている方たちが作った股旅ものです。
東映時代劇が衰退時期を迎え、股旅ものが消えつつあった時に、楽しく綺麗な東映の股旅ものというものはこういうものだと見せつけてくれた作品だと思います。
作品の冒頭、藤太郎の妹がなぶり殺される画面を持ってきたところが、この時期の映画の描き方を入れているところでしょうか。
作品は主人公藤太郎を追って行きながら、二人の人物、浪人甚十郎とチンピラのとびっちょの松を密接に絡ませていきますね。この二人が道中を面白く見せ、私達を画面から離しません。
三人がそれぞれに思惑を持ちながら、三つ巴になって旅を続けるという、勧善懲悪もので、主人公の活躍ぶりは今までの股旅と一緒ですが、今まで描かれていた股旅とは違う構成になっているので楽しく飽きずに時間が過ぎていってしまいます。
松田監督の描く任侠ものは、オールスター映画で見てきたように、キャラクター設定をキッチリ作ってテンポよく見せていきます。それがこの「血煙り笠」でもはっきりと見えています。
藤太郎が歩く道中が素敵です。橋蔵さまの歩く姿の綺麗さが風景のよさと相まって引きたちます。股旅ものに欠かせない場面が久しぶりに戻ってきてうれしくなります。
道中の橋蔵さま扮する藤太郎を大変美しく撮っています。
この作品の照明は、橋蔵さまを、本当に綺麗にとっているのです。
1962年以降、お化粧を変えてきた橋蔵さま・・・その橋蔵さまの男っぽい目のお化粧に照明がいい具合で、目の輝き、目の動き、が男の色気を引き立てていきます。
🐦 橋蔵さまのやくざ姿が好きな私としては、草間の半次郎など1960年までのやくざものもそれなりに大好きですが、1962年以降の橋蔵さまは年齢的にも男としての魅力が出て来た時なので「血煙り笠」の藤太郎は心に残る股旅やくざもの作品です。橋蔵さま得意のスピィーディーな力強い殺陣での見どころがふんだんにありますし、ファンにはたまらないです・・・橋蔵さまが綺麗!!そしてあの目が・・・。
8日に放送がありますから、リアルタイムで見られる方は是非見てくださいね。放送で見るのは巻き戻せませんから、印象の強さが違います。
作品からの画像ではなく、雑誌カメラがとらえた殺陣シーンになります。2番目の画像は作品の中では使われていなかったと思いますが。
3番目の画像は、新吾の足元に紙のようなものがありますから、リハーサルの時の模様かしら。
今回ここまで、「新吾二十番勝負・第一部」を私なりに掘り下げて見ていきました。
👆(下記URLをクリックすると画像にリンクします)
https://sugi-nami.blog.jp/archives/14860197.html
新吾が徳川家法度の禁裏寄進をしたことからお鯉の方が蟄居したことを知ります。
そして、吉宗の命により新吾を捕えに来た所司代の役人達を斬りはらい(と言っても、勿論峰内です)、吉宗に推参するというところです。
1番目の画像は、進行方向反対に後ろ向きになって斬って、それから向きを変えて進むのですが、こんな姿勢になって、後ろ向きのまま進んだら普通は尻もちをついてしまいます。
橋蔵さま独特のスピードある殺陣・・大部分飛ぶように、走りながら、間に伸びを入れて斬って行きますので、つま先立ちが多い殺陣になります。
「十番勝負」にも廊下を走りながらの殺陣シーンがありました。時代劇の大立回りは見ていて気持ちがよいものです。
👆(下記URLをクリックすると画像にリンクします)
https://sugi-nami.blog.jp/archives/14860063.html
「新吾二十番勝負」の新吾の殺陣で私の好きなところを3場面にしぼりました。
画像が一回に3点しか載せることが出来ないので5回に分けて作品からと雑誌からの画像を載せていきます。
吉原の宿の娘おきよを弥次郎から救うために、庭に出て新吾と弥次郎は剣をまじえるところ、この場面は暗闇の黒と新吾の寝間着の白のコントラストが素敵・・橋蔵さまは白もお似合いです。
この場面では、新吾の剣の構えが色々替わり見ごたえあります。そして、新吾は弥次郎と力を入れて剣をまじえて離れる時に、後ろへ少し飛びます。作品の中では瞬間なのでよく見ていないと見過ごしてしまう方もいらっしゃるのではと思いますが、この時のうしろへ下がりながら飛び、舞い降りたような姿勢になり、また剣を構え、動こうとするとき、素早く刀の向きを変え握るのですが、その時町方が来るところなので、ちょっとしか映りません。
細かいところにも剣の構えが「なるほど!」と唸りたくなります。橋蔵さまも殺陣師も、細かいところまで気を配っての場面の一つです。
こちらは、作品からの画像です。
👆(下記URLをクリックすると画像にリンクします)
https://sugi-nami.blog.jp/archives/14860003.html
これは、殺陣というより、何となく橋蔵さまの飛んでくる手裏剣をよける仕草がよいのです。
大賀陣蔵が刺客として新吾を狙っているということを聞いていたので、新吾はお役者上がりの清七をてっきり大賀陣蔵と思っていた時、屋根の上から黒衣の大賀陣蔵の手裏剣が新吾を襲ってきます。橋蔵さまの手裏剣をよける演技どうですか。作品を見ていると、本当に手裏剣が飛んできているようですね。
👆(下記URLをクリックすると画像にリンクします)
https://sugi-nami.blog.jp/archives/14859856.html
今月は、「新吾二十番勝負」に少し深く取り組んでしまっています。
私、今まで新吾の作品に関してはあまり踏み込んで来ませんでした。だったら、「十番勝負」から入っていくべきだとは思うのですが、「十番勝負」は一部と二部がそれぞれ半分ぐらいなくなっているので、ちょっと見方が違っています。
「新吾十番勝負」については、改めて思い出深い一コマ一コマを取り上げていきたいと思います。
人間的に成長した新吾を描きたいという松田定次監督
監督は、「新吾十番勝負」を昭和34年3月に第一作を発表し四本のうち三本を撮りました。興行成績は上々だったので、「新吾二十番勝負」はお正月ものとして決定したということです。(よく考えると「十番勝負」の1月封切りはなかったのですね。)
ファンに受けた理由として、監督は
『橋蔵さん個人の人気もあるが、何といっても主人公葵新吾のイメージが、橋蔵さんにピッタリしているからだ』と言っています。
「新吾十番勝負」は、まだ朝日新聞夕刊に連載中の小説の映画化ということで、監督の責任は大きかったようです。
小説の読者の興味は美貌の青年剣士葵新吾に集中されていることは勿論のことですから、映画化するにあたって、”大川橋蔵というスターへの期待”ということになるわけです。
橋蔵さまは従来、やわらかな演技を得意としていました。監督は、最初の「新吾」を撮るに際して、橋蔵さまの新しい面を開拓しようと思ったのでした。
『従来の優れた魅力にダイナミックな力強さを加えてみたい』と思いました。『大いにファンの皆様に受けたということは、いくらかでも表現されたのかな』と言っています。
ストーリーは清潔で波乱に富んでいます。テーマは、剣と愛(肉親愛と異性愛)苦悩の遍歴です。第四部までは、苦悩と愛の遍歴の中、宿敵武田一真を破り、日本一の剣士に仕立て上げました。
ところが、御前試合で一真を倒したというのに、お鯉の方にも対面せず、一体、新吾は何処に行くのであろうか。その続きを知りたいという声が八方から寄せられました。
原作者川口松太郎さんもその熱意に動かされたのでしょう。今度は産経新聞夕刊に「新吾二十番勝負」として連載が始まったのです。そして、東映の橋蔵さま主演で「二十番勝負」も撮ることになりました。
松田監督が新吾二十番勝負で描こうとする主眼は、さらに人間的に一歩成長した新吾を描くのが狙いで、剣に限らず、新しい信念を持ち、一歩一歩と成長して奥を極めてゆくことが人間の道。新吾もまた、新しい剣の道、生きる道を求めてさまようのです。
では、どこにその部分が描かれているのか探して見ようと思います。
険しい剣の道、人間としての道・・・まだまだ続く新吾の苦悩はどのように描かれていったのでしょう。次回は作品から、どのように描かれているのか見て見ようと思っています。