このロケット掲示板の『葵新吾"大好き大川橋蔵ファン広場”掲示板PARTⅡ』と
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松田定次監督が描きたいとおっしゃっているいることから、私なりに解釈して、第一部はこの箇所から新吾を見つめればよいのかな、と思います。
「新吾二十番勝負」の最初の場面、土手で昼寝をしながらも「一瞬のやすらぎもない険しい道・・それが剣の道」と、新吾はこう決意を秘めて、決して油断はしていません。その時新吾の頭上を歩いていた足音が止まり、何気なく過ぎようとする老人に向って新吾は言います。「何卒、一手ご指南のほどを」。老人は相手にしません。
「いや、午睡を覚まされた只今の凄まじい剣気」老人はそれに対して「・・・あなたが驚かれたのは、あなた自身の剣気だ」と言います。まだ若い新吾には、老人の言葉がよくわかりません。「隙のないのも結構じゃが、それでは昼寝も出来まい。弓の弦も始終張りつめていてはのう。強い、強すぎる」
👑強いばかりではいけない、心にゆとりを持て、と新吾は諭されます。納富一無斉です。
この一無斉の弟子白根弥次郎に出会い、👑新吾とは違った剣客の道を歩く人もいることを知るのです。お金を儲けるため、地位と名誉を得るために苦しい剣の道を歩く弥次郎に対し、新吾は人の道をきわめるために苦しい剣の道を歩いているのです。お金のためなら何でもする、お金に不自由のない新吾には、貧乏人の気持ちなど分からないだろうといわれるのです。
でも、新吾はお金の有難味は知っています。道端で夫婦連れの巡礼が子供と粗末なお弁当を食べている光景を見ます。その光景に新吾は、六平太に小判をやれと言います。🐧(私としては、小判を恵んでやるというこの場面は、あまり感心できない光景です・・が)
「世の中には可哀想な人もいるもんですね」というのに対し、「あの子は可哀想ではない。金がなくとも、両親と一緒に、両親の愛情の中に育つ子供は幸せだ。幸せは金では買えぬ」👑お金を恵むというお金の有難味を知りながら、お金では買えない幸せを、新吾は身に沁みて知っているのです。
新吾を描く絶対に外せないテーマの、お金と剣と権力に恵まれていながら、肉親の愛情に飢えている新吾の苦悩をもとに女性への愛に心が乱れるが、新吾は剣の道、人間の道に向っていくわけですね。
御所の塀の修復に、新吾はお鯉の方に手紙を出してお金を取り寄せます。そのことが、吉宗に分かり、お鯉の方や讃岐守に罪はないと、父上に会って話をすると言って二条城に向います。
「将軍は何処だ・・・新吾は自ら罰を受けるためにまいった。将軍家は何処だ」
書院の襖を開けた時、吉宗と新吾は目を合わせます。👑吉宗の目に涙を見て、新吾は父吉宗の愛情を知ります。今まで、父と会う機会があっても、新吾は会おうとしませんでしたが、👑正義のため、母への愛のため、自分から父に会いに行くわけです。👑会って父の嘘偽りのない気持ちを・と乗りこんでいくところに、新吾の成長が見られるということのようですよ。
第一部は、好きな描き方もありました。私にとって問題は第二部から始まり、完結篇に至っては不満が多くなってしまうのは辛いことです。(完結篇の筋書が好きだという人には、ゴメンナサイ。)
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それでは、しつこく新吾二十番勝負から、今日は・・・
こちらの場面の撮影も伊吹山です。天気はよく、樹々の紅葉が美しく、すすきが風に吹かれてます。松田監督、カメラ機材を担いだスタッフは頂上にたどり着くと、準備に取り掛かります。野菊が咲き乱れる中に、一本の墓標を建てます。周りはとてもよい景色が広がっています。青い空には白い雲が浮かび、撮影には絶好のピーカンです。
セッティングができ、橋蔵さまが墓標の前にひざまずきます。左手の白布が痛々しい新吾です。
かすかに虫の音が聞こえるぐらいの静かな山頂に、橋蔵さまのやや低い静かな声が流れるのです。
そう、あの場面です。
「先生、私は先生のお志を継いで、宿敵武田一真を倒し、日本一の称を得ました。だが、その自信も、納富一無斉先生によって打ち砕かれました。白根弥次郎の邪険にも、不覚をとりました。でも、私は多門先生と庄三郎先生に育てられた剣の子です。どんなに険しくとも苦しくとも、私は剣の道をゆきます。先生、どうか見守っていてください」
長いセリフですが、さすが橋蔵さまです。
新吾の耳には、きこり小屋で言われた、一無斉の言葉が残っていました。
どんなに苦しくとも、剣の道をゆくという決意を新たにするのです。その時、誰もいないはずのところに足音が聞こえます。新吾を追ってきた六平太でした。急に六平太の耳がピクリと動きます。「近くで斬り合いが・・」その声に新吾がハッと緊張します。
・・・ここで、伊吹山でのロケは終りになりました。
①の画像が、作品の中の一コマになります。
②の画像は、①の撮影している反対側から撮った写真です。
③の画像は・・・この撮影をしたところのバックはこんな風景ですよ。冬はスキーができそうな雰囲気ですね。
(画像、おたのしみいただけますか。)
🍀「宿命的な人生を歩む新吾が、人間的にさらに飛躍してゆく新しく画期的な時代として、彼の希望が画面に充満するようなカットを取りたい」と雑誌のインタビューで話していた松田定次監督が、会心の笑みをもたらしたようですが、その希望は十分にたっせられたのでしょうか・・・皆様、作品を見て判断して見てください。爽やかな秋風の中、山を下りていきました。
橋蔵さまも「だいぶ調子が出てきましたから、ラスト近くのシーンを早く撮りたいですね」とニコニコ顔だったということです。
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「新吾二十番勝負」・・・新吾が山の崖を登る撮影時、
美しい眼下の眺望を見て一休みをする橋蔵さまと松田定次監督です。(雑誌から)
橋蔵さま、撮影途中ですから、一休みといっても、ゆっくり座るわけにはいかないのです。監督が「いい眺めだ、ほら、あそこは・・」というように、指をさして橋蔵さまに話しかけているのでしょうか・・・。
素晴らしい眺望ですが、橋蔵さま満喫し爽快でしたでしょう!!
危なそうなところでも平気な方ですから大丈夫ですよ。
皆様も橋蔵さまの気分になってください。
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前回書いた部分の撮影は、険しい山道を歩き抜いての強行軍の撮影行程で伊吹山でのロケでした。
橋蔵さまやスタッフのその時の様子から、あのシーンを撮るのにも、長い道のりを歩き、険しい岩場を通って撮影されたのです。
橋蔵さま、スタッフのその時の様子を少し。(雑誌から)
①の画像・・・橋蔵さま、扮装をある程度なさって、ロケ現場まで山道を歩いていっている様子。
②③の画像・・・衣装をつけて、いよいよ撮影現場まで、足場を気をつけながら。
本日は、終戦記念日・・黙とうをしたところです。
私の住んでいるところは、曇っていて、雨がが降ったりと、うっとうしい日ですが、ミンミン蝉が、短い命を一生懸命に泣いています。
明日は、ご先祖様をお送りする日、地方ごとに様々な行事があることでしょう。京都では五山の送り火です。
BSプレミアムでは、今年も送り火40分間の生中継があります。去年はあいにくの雨でした。明日の天気はどうでしょう。
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今日11日は今年からの新しい祝日・ 山の日でした。そのため今日から連休で大移動のピークでした。皆様はどのようにお過ごしでいらっしゃいますか。
私は、今月放送から、橋蔵さまの新吾と向き合っています。
再会した由紀姫に置手紙を残して彦根城を出て行った新吾。みんなの好意に答えなければいけない気がするが、今の自分は将軍の子である煩わしさから逃れたい気持ちでいっぱいなのです、これが本心でした。
それで逃げたのです。
そして、新吾は雷鳴が鳴り響く山中で白根弥次郎とまたもや剣を交えることになりました。
弥次郎が危なくなった時、大賀陣蔵の手裏剣に新吾は痛手を負って崖から落ちてしまいますね。気がついた時、きこり小屋にいて、老人の手当てを受けていました。
その老人は納富一無斉。新吾は一手ご指南願いたいと言いますが、一無斉は、「あなたは日本一の剣士、私のような老いぼれのおよぶところではない」と言い帰ろうとした時、新吾は一無斉に「御免」とかかっていきます。新吾が太刀打ちできる一無斉ではありませんでした。
「心正しく、精進怠らざれば、天下無敵の剣、自愛されよ。むやみに剣をぬかれるのは、よろしくない」と言って一無斉は去っていきます。新吾は、剣の正しい道を諭されるのです。
「情けない、これが自源流代将か。天下第一の剣か」
一無斉の言葉に、頂上を目指し険しい山の崖を登ることで自己を責めます。
①の画像のところになりますね。(作品からのトリミングです)
②と③の画像は、山肌を登る撮影の時の橋蔵さま・・「こんな具合でいい?」とか監督と話をしているような感じですね。(雑誌から)
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橋蔵さまと丘さんの対談の後は、「新吾二十番勝負」のまずは新吾と多加のラブ・シーンの一コマに焦点を合わせてみました。
彦根城の中の大きな座敷に、お浪に案内されて新吾と由紀姫が入ってきます。
橋蔵さまの扮装は非常に若々しいつくりで、ヅラは十番勝負よりまた長くなった茶せんまげです。
大人っぽくなった前髪のウェーヴが素敵ですね。野草をあしらった白っぽい衣装をきちっと着て、背筋を伸ばし、さすが品のよい御落胤に相応しい天下一の美剣士です。
「新吾十番勝負」完結篇で、新吾は「もう多加はいない」と馬に乗って行ってしまったわけで、それからの再会ですから、武家娘の扮装で新吾の前にあらわれる由紀姫の喜びも大きいわけです。
由紀姫「新吾様、父の命で参りました。何卒当分の間、彦根にご滞在くださいまするよう」と挨拶をします。
新吾「何故です。大賀陣蔵ごときを恐れて、彦根にかくまわれているのは、私の本意ではない。由紀姫どの、あなたは私の気性をよくご存知のはずだ」
この時はお浪がまだいましたから、かしこまった挨拶を交わします。
お浪が行ったのを見極めると、由紀姫は急に態度を替え媚びるような笑みを浮かべます。
由紀姫「由紀姫ではありません。多加と及びください」
新吾 「お別れの時に申し上げた筈だ。酒井家の姫君として現れた時、私の胸の中に生きていた多加女の姿は消えてしまったと」
(思い出してくださいね・・四国多度津であった宿でのことを・・「妻女とは思えぬ、乙女のような気がする」新吾はこの時心ひかれていたのです。
いきなり新吾の胸に飛び込んで来た多加女を新吾は「酒の上の戯れにも程がある」と言って多加を遠ざけました。が、新吾は多加女のことを忘れられませんでした。上覧試合で多加が由紀姫と分かった時、新吾の恋はやぶれてしまいました。)
由紀姫は新吾は勝手で我儘な人間だ、女心など察しようともしないと。でも、私は好き、新吾様が好きと言って新吾の胸に身を投げかけます。
「姫」、「姫ではありません。多加です」
「多加女」新吾も抑えていた気持ちが崩れたのでしょう。いきなり由紀姫を抱きしめようとします。
普通でしたら、そのまま抱かれるのでしょうが、さすがに由紀姫もハッとして身を縮めてしまいます。
このままにして、と云いたいが・・・うまくはいかないものです。残念ながら、新吾も由紀姫も足音が聞こえたので、慌てて離れます。お浪がお茶を持ってやって来たのです。新吾は何もなかったように
新吾「あなたも旅疲れのはず、今夜はもうお休みなさい」
由紀姫「いいえ、私は・・」(もっと二人きりでいたいと言いたかったのでは)
新吾 「でも、今夜はもうおそい。あすゆっくりお話を聞こう」といって急いで部屋を出て行きます。
折角新吾の気持ちを確かめたのに、邪魔をしてと、由紀姫はお浪を睨みつけますが、お浪にしてみれば意味が分かりませんね。
🐧(二人の関係を知らないのだから仕方がないです。新吾もしばらくは誰も来ないように、とでもいってもよかったのにね。お浪がもう少しあとに、新吾がしっかりと由紀姫を抱いてから来てきてほしかったとも思うのは、いけないことかしら。新吾が心底惚れた人ですもの・・抱かせてやってほしかった。ここで由紀姫を抱いていたら、完結篇でのいとなどを抱き、番外で小貫を好きになることもなかったのでは・・と思ってしまうのです・・・原作者、脚本家の考えを完全に無視することをいってみました。新吾ファンの人達から反発を買いそう、ゴメンナサイ)
📌松田定次監督はこのシーンのセットに入った時、お二人を見つめ、「髪形も衣装の色もいいですねえ」と言って、橋蔵さまに「第五部(新吾二十番勝負)では、新吾の人間成長が狙いの一つになりますが、美剣士の魅力を壊してはダメなので、のびのびとやってください」と注文したそうです。
それに答えて、橋蔵さまも「その通りだと思います。『炎の城』など異色作ものをした後だし、お正月に家族そろって楽しんでいただくように、工夫してみるつもりです。メーキャップも新魅力を出そうと思って少しは変えてみたのですよ」と楽しげに抱負を語ったそうです。
丘さんも「二十番勝負という新しい道を目指す新吾が、剣を忘れて愛情に打ち込めるような、情熱のたぎった女を演じたい」と。
新吾二十番勝負のテーマは”人間としての新吾の成長ぶりを描く”ということのようです。その突破口となるのが、上記のシーンです。
📷 載せました画像は、作品中から出なく、雑誌からのを載せました。作品の場面はカメラの具合からあまり好きな構図ではないので、私は雑誌掲載用でモノクロですが綺麗で好きなのでこちらを載せました。この角度からの橋蔵さまとても綺麗でしょう。
そして、3番目の画像は、手前にシナリオがありスタッフがいます、リハーサルのお二人です。
👆(下記URLをクリックすると画像にリンクします)
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今月の東映チャンネルは「新吾二十番勝負」と「新吾番外勝負」の放送が1回目の放送は今日までで終わりました。4日間続けての放送があと2回あります。
私は、「二十番勝負」は何回見ても、第一部と第二部の途中まで、そして完結篇のラスト、一真を一太刀で倒してお鯉の方との対面のところだけあれば、他のところはなくて結構と思うのです。「番外勝負」は私には本当に番外でなくて結構というところでしょうか。
ということで、「二十番勝負」の見せ場は、まずは新吾と多加が再会してのラブシーンでしょう。
そこで、撮影合間の橋蔵さまと丘さとみさんの対談にちょっとだけ耳を向けてみました。
「新吾二十番勝負」撮影時期の橋蔵さま(H)と丘さとみさん(S)の二人の雑誌での対談から一部抜粋で載せますので伝わりにくいかもしれませんが。
丘さとみさんは、この時期2ヶ月ぐらい絶食?して痩せたそうです。
H「僕は、丘ちゃんは太っていた方がすきだな。健康そうで」
S「橋蔵さんは少し太ったんじゃない?」
H「ほんの少々ね」
S「橋蔵さんの場合、今ぐらいがちょうどいいんじゃないかしら。前から太りたい太りたいと
いっていたから」
H「そう思ってもりもり食べていたら、そのうち太るのが止まらなくなったりして」
S「大丈夫、橋蔵さんて、そんなに太る体質じゃないと思うわ」
<ここから、新吾の話に入りますね>
S「橋蔵さんには、なんたってこういう美剣士役が一番いいものね。役柄主流派ってところかな。
H「主流派か、なるほど丘ちゃんも時々いいこというね。僕自身もこういった美剣士役は、文字通り僕の本番だと思ってやっています。でも、よく続いたものだと自分でも感心しているんですよ。これも一重にスタッフの皆様とファンの皆様のお蔭です」
S「私は第4作目の”新吾十番勝負・完結篇”で初めて出していただいたんだけど、5作目となると、第1作から見ると随分葵新吾も成長したんでしょうね」
H「そりゃあ、生まれたての子供でも2年経てば歩きますからね。随分剣の上でも、人間的にも成長しましたよ。僕の芸もこれくらい伸びるといいんだけれどね」
S「御謙遜でしょう。新吾と共に歩み、新吾と共に成長した橋蔵さんだもの」
H「そうありたいものだね。僕はいつも、人間的な幅が出来なければ、芸の幅も出て来ないと思ってるんですよ。そう言った意味で、葵新吾の生き方というものには、いろいろと教えられることが多かったと思っています」
S「剣一筋に打ち込む葵新吾って、私達女性からみると非常に魅力的だわ。何か一つのことに熱中している殿方ってとっても素敵」
H「それは男に限らないよ。その証拠に、女性は恋をすると美しくなるって云うでしょう」
S「それじゃ、私がそうよ。といっても、私がやっている由紀姫のことだけれど」
H「あーあ、驚いちゃった。役の話だってことを先に言ってくれなくちゃ」
S「私も驚かしてやろうと思って、そういったの」
H「そういえば、第4作では、ずいぶん由紀姫に悩まされたからね。老中酒井讃岐守の三女の由紀姫が、突然四国の多度津に現われて、人妻の多加だって言うんだものね。おまけに 胴巻まで持っていっちゃうんだから、ひどいよ。あれ以来、丘ちゃんが近くにいると、財布をしっかり押さえていることにしているんだ」
S「まあひどい。まるでスリ扱いね。でも、あれは愛する新吾を救いたいばっかりに仕方なくやったのよ。一生懸命だったのよ」
H「一生懸命胴巻を持っていかれたんじゃかなわない」
S「違うのよ。一生懸命愛するのよ」
H「それで新吾がひかれるわけだ。さっきも言ったように、恋をしている女性は美しいから」
S「何だかうまくごまかされちゃったみたい。でも、話のつじつまだけはあってるようね」
H「冗談はさておき、葵新吾の心を、これほど惹きつけた女性は、5作品を通じて、由紀姫が一番じゃないかな。実に神秘的で魅力ある女性だ」
S「それだけに責任重大よ。私は陽気でお転婆なほうでしょう。だからぐっと苦心します」
H「第4作から出てきて、これだけ新吾の心を捕えたっていうのは、やっぱり丘ちゃんの演技力だよ」
S「こういうことはいえると思うの。自分と正反対の役の場合、何とかこなそうといっそう努力するでしょう。だから、神経の行き届いた演技ができるんじゃないかしら」
H「なるほどいいこというね。さすがは丘ちゃんだ」
S「また冷やかす。もう橋蔵さんとは口をきかないから」
H「ごめんごめん、口を聞いてくれないと、対談会の記者の方が困っちゃうから謝るよ」
S「私の顔をみるとそんなにからかいたくなるのかしら」
H「そりゃあ、丘ちゃんの人徳ですよ。誰からもすぐ親しめる性格がそうさせるるんだろうな」
S「そんな人徳ならご免です」
H「丘ちゃんとはこうやって冗談を言える仲だけれど、案外一緒に仕事したってのは少ないね」
S「ほんと、数えるほどしかないわよ。それにしてもほんとに少ないと思いますわ」
H「でも、オールスターものでは、ずっと一緒だったはずだよ」
S「オールスターは別よ。何卒、丘さとみ、丘さとみをよろしく」
その後、ハワイ旅行の話や巡業の話など楽しく話していたお二人です。
新吾二十番勝負で終わった昭和35年、また36年もよろしくとなり終了しました。
画像は、話をしている時のお二人の様子です。ちょっと見にくいかもしれませんが、雰囲気を読み取っていただければ・・・。
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📍おしどり囃子」のラスト立回りから、私の気に入っている箇所3ポーズ載せますね。
橋蔵さまだからこのシーンが生きていると思うところです。ですから、まだ完全でない立回りも、私にはこの場面で帳消しになるのです。
皆様はどうですか。あまり気にしていなかった方は、この作品をご覧になるとき、ちょっと注意して見てください。橋蔵さまにもっともっと惹きつけられるようになりますよ。
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🌷あたしたち二度と離れないのよ
菊次とおたねは京都に入ります。
志賀近江之が訪ねて行った二人を待っていたと言う。菊次が姿を現すのを今日か明日かと待っていた。菊次にさっそく引き合わせたい人がいる。
菊次おたねが連れていかれた別室には、師匠の総右衛門が待っていた。
菊次、こらえが聞かなく「師匠、・・・・・面目ない・・」
師匠「苦労したなぁ」
菊次「へっ・・」
師匠「でも、おたねさんに会えたのはよかったよ」
菊次「はい・・」
師匠「事情は聞いただろうな」
菊次「へっ・・」
能美三之丞の冤罪を申し立て大目付に訴えたところ取り上げてくれた。
菊次「えっ、しかし、大庭は健在、上洛の供に加わり大手を振って京都に来ています」
大庭の証拠がなかなかつかめないでいる。
証拠を残すような大庭ではない。御上では内々のお調べが進んでいる。
菊次「そんな手ぬるい順序は待っちゃおられません。私は一思いに・・」
気性からそんなこともあろうと、わざわざ京都まで来たのだ、ここで無分別をしでかしては、能美のお家再興も水の泡になってしまう、との師匠の言葉に、
菊次「私は我慢できやせん。出来やせん。師匠、許してください」と、立ち上がり部屋をでた時、
師匠「まて、証拠を掴むんだ。大庭の悪事の証拠さえつかめば、また思案はいくらでもある。早まってはいかん」
聞いていたおたね「証拠・・」 何か思いついたようです。
ある夜、おたねは小竹を呼び出し、一緒に歩いてゆくのをお巻は後をつけていきます。
料亭座敷で、おたはここへ来たのは死んだ気になってきたのだから、小竹にも死んでくれと・・・死んだつもりになって大庭の悪事の証拠を話して能美様の無実をはらしてほしいと。しかし小竹は首を振らない、調べたところで証拠はない・・おたねは能美様切腹の日、おたねに、あれは大庭の使い込みとはっきり言った事などを言い強引に小竹に迫るがいいい返事をしない。
隣の部屋で飲みながら様子をうかがっていたお巻が助けに入って来ます。。
お巻「おたねちゃん、悔しいけどあたしゃお前さんに一本参りましたよ。旦那、もうこうなればどっちに転んでも助かりっこないんですから、いっそ思い切って正しいものの見方と出ておく方が、後になって色々と都合がよろしいんじゃございません」
宴席な大庭がいる。本日のご祝儀に近江之丞の獅子舞を見せる・・都一番の神楽師で江戸の神楽師とはまた違うと・・獅子舞が始まった。
座敷を上がって大庭の前までやって来てた獅子舞が子頭を取った。
菊次 「やい、大庭、おいらの顔をよぉおく見ろ」
大庭 「下郎、何奴だ」
菊次 「おぅ、俺はおめえに詰腹切らされた、能美三之丞の忘れ形見、菊次郎と言うもんだ」
おたね「あたしの顔覚えておいでだろう・・」
能美三之丞は役目の落ち度でを恥じて自決した、その倅が何の用だ。
菊次 「侍ってぇやつは嘘つきだ、新御番の御用度金を使い込み、その罪を擦り付け、親父に腹を切らせたのは大庭、おめえだ」(①の画像)
根も葉もない言いがかりをつけ、証拠もないのにと大庭。
菊次 「証拠が見たくば見せてやろう。あれを見ろ」
小竹が出てきて、「人の正はこれ善なり。つい正義の味方をしたくなった」もうあきらめた方がいい。
大庭が、狼藉ものと小竹を斬れと言う。
かかってきた侍を押さえつけ、
菊次「おっと待った、お侍でも命は二つねえはずだ。粗末に扱っちゃばちが当たりますぜ」(➁の画像)
菊次に抑えられていた侍が「おのれ、芸人の分際で」と菊次に向って
菊次 「芸人だから弱いとはかぎらねえ。さあ、目指すは大庭ただ一人、うぬら邪魔をして怪我をするんじゃねえぞ」
抑えていた侍を話すと、菊次とおたねの立回りです。
🐦(この場面の橋蔵さまは決まっていますね、すごい。綺麗だし。目の使い方がだんだん橋蔵さまらしくなってきました。ここまでの目の使い方はなかなか出来るものではありません。橋蔵さま大分上手くなってきてはいますが、舞踊的刀の切り方の動きが強いので、流れ気味になっています。でも、おたねが詰め寄られたところを助けに行った所のあのキメの部分橋蔵さまの上手さが出ていて、惚れ惚れしてしまいます・・・別画像で載せます。)
大庭が逃げようとしたところへ、所司代登場。用度金の件、能美三之丞の件を調べたいということ。大庭逃げ道がなくなり、突然菊次に斬りかかるが、菊次の一太刀ではてた。
所司代「菊次郎とやら、追って沙汰をする。それまで合い待つように」
菊次郎「はい」
所司代「聞くところによれば、亡き父の無実が証明されたあかつきには、その方の舎弟を持って能見家の家督相続さし許されるよしであるぞ」
菊次郎「はっ、有難う存じます」
菊次郎とおたねは手を取りあって喜ぶ。
茶店で一休みの師匠と菊次郎とおたねがいる。
おたね「あなたを幸せにしてくれって言って、お巻さんは笑って何処かへ行ってしまったけど、私はあの人が泣いてたの知ってます」
菊次郎「許してくれ、おたねさん」
おたね「いいのよそんなこと。あたしたち、これから二度と離れないのよ」(③の画像)
菊次郎、首を「うん」と言うように。
(二人の仲の良い明るい笑顔がとても良いです。)
(主題歌「おしどり囃子」の歌が流れます・・・画像のところに歌も載せています。)
馬に揺られながら、江戸へ帰る三人の晴れ晴れとした姿でおしまい。
めでたしめでたし、心がハッピーになりました。
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🌷京都へ行こう
喧嘩をしながらも世話をやくお巻と二人旅になります。
お巻は、京へ行けば師匠の友達が何とかしてくれるのではというが、
菊次「昔の俺な らいざ知らず、身を持ち崩した今の俺にゃ、どうして師匠のお仲間訪ねられるもんか」(①の画像)
将軍家御上洛ということで宿を断られていたおたねは、将軍家御上洛のお伴で来ていた小竹に偶然であった。
宿をかけやってやるという言葉について行った居酒屋。
小竹に大庭も来ていて京へ行くのか聞いた。小竹は、おたねが菊次を追ってきたこと、それからその神楽師は大庭に詰腹切らされた能美の息子だということをしっている。大庭の不正を知っているのは自分だけ、次第によってはちからになってやると。
そのかわり、言うことを聞けと迫った小竹を振り切って外へ出たおたねがぶつかりそうになったのは、ちょうど通りかかった菊次であった。
菊次 「あっ、おめえは」
おたね「菊さん」「菊次さん」
菊次もおたねに会えてうれしそうに、だが刀を抜いてかかってきた小竹に向っていき追い返しす。
おたね「菊さん。うれしい、うれしい」 菊次の胸に身をよせるおたねです。
菊次 「おたねちゃん、おめえ、どうしてこんな所に」
おたね「菊さんに会いたくて・・あたし・・・あたし・・・」(➁の画像)
菊次 「何だって、おいらのために、おめえひとりで・・」
おたね 「うん・・」
おたねは、今までの思いを菊次の胸で泣きじゃくる。
そこに、お巻が菊次に笠を渡しに、菊次はっとし気まずそうに、おたねがお巻を見て、菊次の顔を見つめる。
菊次、お巻と旅をしてきたことがおたねに申し訳なく、いたたまれず逃げるようにそこを立ち去ろうとした。
おたね「菊さん、菊さん、待って菊さん」
菊次は足がまだ直っていないので、転んでしまう。おたね追いつき、
おたね「何故逃げるの」菊次下を向いてなにも言えない。
おたね「お父さんの・・お父さんの亡くなられたことも知らないで・・・」
菊次「えっ、親父が・・、どうしたって・・」
おたね「あなたのお父さんは、腹を切って亡くなられたんですよ」
菊次「それはどうして・・本当か」
組頭の大庭にいじめられどうしで、御用金の使い込みの罪を着せられて、
菊次 「では、親父は詰腹を・・。知らなかった、そうとは知らず、親父は幸せにいてくれるとばかり思って、おらぁ」
おたね「それを、それを知らせたいばっかりに」
菊次 「すまねえ」 おたね「菊さん」
大庭には何のお咎めもなく、公方様のお伴をして京に上っているというので二人も京に上ろうと。
おたね「ねえ、菊さん、あたしたちも京都へ行こう。(③の画像) 近江之丞さんにお目にかかって相談したら、きっとよい思案があると思うの。ねえ、京都へ行きましょう」
菊次 「京に・・・」
二人の様子を見ていたお巻に気が付きビックっとする菊次、菊次とおたねがお巻を気にしていたが、お巻はその場を去って行った。
🐧(この時のおたねが話しながら菊次の着物の襟をさわる仕草どうです。ひばりさんの自然な動きには・・。見ていて自然と二人の絡みに引き込まれてしまいます。橋蔵さま、まだこの場面の感情を表現するのはまだちょっと芝居がかってしまいますね。泣きは弱い橋蔵さま、表情と台詞回しに不自然さを感じてしまうのは私だけでしょうか。)
👆(下記URLをクリックすると画像にリンクします)
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