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編集・削除(編集済: 2024年09月10日 18:37)

春    益山弘太郎



真冬の アルスマグナ から
若葉が 芽吹き始めて
もう 一週間 余り
影は 自我を 励まして
解放された 宇宙の孤独
風は 丘の上で
馬となって 駆けている

あぁ 麗しの 春よ
あの旅路の 向こうには
まだ 見ぬ 土地があり
初めて 出会う 人々がいる
分かち合いたい この春を
そうらっ そっちも
フリージアの花畑が 満開だろう
自由を手に入れた 太陽の光りが
やはり もう 届いていたんだ

友達も これから 知り合う人も
友達が 冬の間に 知っていた
蜜柑や林檎の 木は
今 この 春に
白い小花を 咲かせている

そして 次に やって来る
冬のために
ミツバチが 雄蕊と雌蕊を
結ぶ
陽の光の下に

編集・削除(編集済: 2024年04月30日 00:09)

テネシーワルツ akko

初めての超高層ビルの街角ピアノ
黒いグランドピアノをとり囲むように
広場いっぱいにテーブルと椅子が置かれ
ショパンのエチュードを華麗に弾く女性

とてもじゃないけれど気後れして弾けないわ
生前あなたは言っていた
「たまには外で弾いたら・・?」
遠くのあなた、聞こえていますか?
おお、聞いたことのある曲、やってるね!

弾き終えてボーっとしている私の背後でいきなり
「さっきテネシーワルツとか弾いたかたですか?」
声の人は30代後半とおぼしきコーヒー店の男性だった
私のおぼつかない演奏が店内にまで侵入していたとは・・

「亡くなった母が大好きだったんです・・」
「そうですか・・お母さんお亡くなりに・・」
実は私も夫を・・と、危うく発する言葉を
彼の涙をぬぐう一瞬を見て 引っ込める

彼は我に返ったように持っていたカップをテーブルに置き
「よかったらあがってください、また聞かせてください」
そう言って自分の店に帰っていった

高層ビル群の灯りが夕暮れを輝かせ始める
人波に押されて夫の待つ家に向かう私の胸に
コーヒー店の彼の涙が蘇ってくる 





****
なんですか、エッセイのような感じのものを投稿してしまいました。
難しいです。どうすればいいのでしょうか? 

編集・削除(編集済: 2024年05月04日 15:58)

評の御礼 大杉 司

雨音様へ
この度は「走る意味」をお読みいただきありがとうございます。
深く考えずに直感だけで書いたので、良くない詩となりました。
もっと考えて書いていきます。
評ありがとうございます。次回も宜しくお願い致します。

編集・削除(未編集)

紗野玲空様、ご感想のお礼  理蝶

紗野玲空様、お忙しい中ご感想をお寄せいただきありがとうございます。
コンサートいいですよね。また久しぶりに何かしら行ってみたいなあと思っております。
表現や詩の着地をお褒めいただきありがとうございます。この着地の文言は相当悩んでああでもないこうでもないと考えた末のものだったので、とても嬉しいです。
ご感想の中で触れていただいた「切先」についてですが、僕はどちらかというと紗野様のおっしゃるところの前者の方の意味で使いました。
「鋭い物の先端」的なニュアンスでした。
緩める部分を作ってみたり、開演、終演で分けて作ってみても面白そうですね。
僕は詩の中で上手に緩急をつけるのがあまり得意でなくて、肩の力が入り続けた詩か、ふわーっと飛ばされそうな詩のどちらかになってしまいがちです。いつか読み手を驚かせられるような緩急を身につけられたらなと思います。
また投稿致しますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。

編集・削除(未編集)

塗りつぶされたバス  温泉郷

少年は不器用で
絵を描くのも苦手で嫌いだった

一年生の二学期に
乗り物の絵を描く授業があった
少年は いつも家の近くを走っていた
緑のバスを描いてみた
自分ではわりと気に入ったのに
となりの子はそれを見て笑った

となりの子やうしろの子が
みんな上手なのを見て
癇癪持ちの少年は
黒と茶色の絵の具を
パレットにたくさん出して
緑のバスを塗りつぶしていった

塗りつぶすとき
このバスは
もう絶対走らせない
と決めて

緑のバスは沼の底に沈んでいった
少年はなぜこんなことをしたのか
自分でも分からなかった

先生がそれをみて
何を描いたの?と聞いた
汚らしく絵の具が広がる画面
少年は仕方なく
ドブ と答えた
先生は笑った

みんなの絵が 教室の後ろに貼り出された
バス 電車 飛行機 自動車が並ぶ
少年のドブも貼り出された
授業参観の日にも
乗り物の絵は貼り出されたままだった

少年の母が休み時間に
「お前はどれを描いたんや」と聞くので
少年は 絵を指で示して
「これや ドブや」と言うと
少年の母は 「お前らしいな」といって笑った
周りにいたお母さんたちもつられて笑った

少し悔しかった少年は
考えていた言い訳を言おうか迷ってやめた

本当はドブやない
緑のバスなんや
みんなには見えへんかもしれんけどな
本当は緑のバスが走ってるんやで

あのバスはデザインは変わってしまったが
今でも緑色のままで走っている

停留所でバスが止まった
雨の日にはねて乾いた泥が
タイヤにへばりついている
少年は防具入れの中にある面手ぬぐいで
きれいに拭ってやりたいと思う

編集・削除(未編集)

紗野玲空様 評のお礼です

紗野玲空様、こんにちは。GWいいお天気ですね。今回も、温かく読んでくださりありがとうございます。そして、お直しご提案もとても嬉しいです。今週は、少しお直ししてみてXにアップしてみます。楽しみです。またよろしくお願いします。

編集・削除(未編集)

7を引く  あこ

外出すると 翌日たいてい熱が出る
そういう軟弱さを 今更恨んでも しょうがないので
うん コレは神様が休んでなさいと言ってるのね・・と
やむなくというか コレ幸いというか
主婦業も一切放棄でごろごろしてるが

ごろごろしてるくせにPCだけ弄ってるわけにもいかないから
当然ネットもオサボリになる

一日中PCにほぼ触れずにいると
軟弱な自分が他にすることがないのが良く分かる
インターネットに触れるまでって
自分ってなにをしていたんだろう?

部分性記憶欠落症?かどうか知らないが
私はどうもそういうのがあるらしい
あのときどうしてたっけ?と考えると
何も思い浮かばない
(単なる老人ボケか??)

100から7を引く 又その数から7を引く
それをずっとやっていく
5や10を引いていくのは比較的楽だが
7を引くのは意外にふと考えたりする

脳外科の名医が脳腫瘍か何かにやられ
自分で自分の状態はイヤでも分かるし
レントゲンで一発で自分の寿命も分かってしまう
彼はそのとき何を考えたかというと
自分が患者になってはじめて 患者の不安や
医者への思いなどが実感された

これを後輩達に是非遺さねばならない 彼はそう思い
で 自分の日々の患者側としての思いを
ずっと残し続けたそうだけど
その彼が毎日その7を引く行為を繰り返したそうだ

どんどんどんどん引けなくなっていく
ついには100から7引いて93になった時点でもう
その先へ行かれなくなった・・・

発熱する度 私も7を引いてみる
93 86 79 72 65 58 51
さぁ このあたりから怪しい
薬付けの頭はもうろうとして
もう一度最初に戻る羽目になる

誰にでも来る
100から7を引けなくなる日は

それが早いか遅いか いつなのか
分かっている人いない人は様々だけど
それでも確実にいつかはその日は来る

さて・・・
PCをもぎ取られ する事がない時間の中にいるときは
私は誰に 何処の誰に
いったい何を遺すことができるだろうか
確実に来るその日の前に

編集・削除(編集済: 2024年04月28日 12:05)

三浦 様 御礼 詩詠犬

いつもありがとうございます。
これからも、楽しみながら詩をつくっていこうと思いますので、ご指導よろしくお願いいたします。
話は逸れますが、連休中にはジャズ喫茶に行かれるとのこと。私の住んでる街は、学生時代に入り浸っていた店がみな無くなり、羨ましい限りです。また、ライブも久々聴きにいきたいと思っている今日この頃です。

編集・削除(未編集)

三浦志郎様 評のお礼です 上田一眞

おはようございます。上田です。

拙作「みいちゃんと木苺」に高い評価を頂き、感謝しております。
評価の文中「文学的香気も感じることができます」とありますこと、自分が詩作で目指していたものがこれであり、この言葉は望外の喜びでありました。

以前書きました「チョウゲンボウの秋」も同様ですが、本作は病気がちな妹への応援歌でもあります。
そのような作品に佳作を頂戴しましたことは詩作する私への応援歌に思えます。

また、投稿しますので宜しくお願い致します。ありがとうございました。

編集・削除(未編集)

三浦志郎 さん ご丁寧な評、ご指導ありがとうございました。

こういう書き方についてよく考えてみます。
やはり、ひとりよがりですね。
よくわかりました。
ありがとうございました。

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