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編集・削除(編集済: 2023年10月25日 04:10)

遠路  凰木さな

いつになったら
理解するのだろう
歎いたところで
どうしようもないことを

水玉風船を壁にぶつけるように
自分の苛立ちを書きなぐったものが

水玉風船が壁に当たって弾けるように
体中に毒素となって巡っている

解毒されないまま

いずれ海馬に到達し
脳を蝕むだろう

シャクシャクと
病魔が私を食べている音が
時々はっきりと聞こえる

いつになったら
理解するのだろう
どこにも存在しないのなら
どうしようもないことを

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ただ月満ちて  積 緋露雪

満月の今日、独りSionを聴きながら
酒焼けで嗄れに嗄れた彼のヴォーカルに
普通でゐられず世間から弾かれたものの悲哀を味はひつつ、
かぶくものの強さに思ひを馳せる。
翻って吾はといふと、
将にSionと同じやうなもの。
朔太郎、中也、ランボー、ブレイク、イェーツ、リルケなどに憧れつつも、
この思考の即物的な癖は治りさうにない。
そもそも吾には比喩力が皆無なのだ。
それでゐて、浪漫派的要素を色濃く残しながらも
独自の幻視世界を作り上げてしまったヰリアム・ブレイクには特に憧れが強い。
地平より昇りし赤い満月の不気味さに戦きながら、
科学的にいってしまへば浪漫もへったくれもないのだが、
地平近くの満月が赤いのは、
地球の大気を遠くまで通る太陽光のうち
波長の長い赤色の光線以外散乱してしまふからに過ぎぬ。
だからといって不気味といふ印象は吾からちっともなくならない。
科学的論理と吾の感覚との齟齬は今に始まったことではないが、
この齟齬を埋めるものは
今のところ吾が科学的論理よりも感覚を優先することでしかないのである。
それでは人間の進化は起きないと自嘲しながら
それでゐて、科学的論理、特に数理物理の論理に目がない吾は、
一度数理物理の本を読み出すと徹夜しても時間が足りないほど熱狂の中にゐるのである。
とはいへ、その数理物理と吾の五感との齟齬は、
どう足掻いても結びつかずに、
吾の存在にとって五感が先立つのである。
それを追って数理物理の論理がやって来るのであるが、
五感は頑なに数理物理の論理を拒否してゐて
しかし、それは生きるものにとっては当然で、
いざとなったときに数理物理の論理は大いに役立つ筈なのだが、
生き残るのに五感に信を置いてゐる馬鹿な生き物が人間なのだらう。

ただ月満ちて、吾あり。
Sionのヴォーカルが心に染みて
吾、パイプ煙草をふかすのみ。
月明かりの夜空は濃い藍色をしてゐて、
吾が心の鏡に相応しい。
夜空はやがて数珠つなぎの球体群に変化して
その球体の一つ一つが完結した宇宙を表し、
その直後に巨大に合はせられた手が現れ、
数珠つなぎの球体群は
その巨大な合わせられた手にかけられ
何処よりか般若心経が聞こえてくる。
その響きは上空に昇って行き、
さうして闇に呑み込まれた。

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T・クルーズ  山雀詩人

夏の午後
今日も暑い いや熱い

冷房のこの部屋からも
灼熱ぶりが見てとれる

今日は風があるようだ
それもけっこう強い風
ベランダで洗濯物が泳いでる

いちばん風上に僕のTシャツ
そのすぐ後ろに君のTシャツ

ふたりぴったりくっついて
まるで僕が守ってるみたい

そうか
僕はいま戦ってるんだ

美女を背に
押し寄せる敵を相手に

まるで映画のヒーローだ

右を向き左を向いて
返す刀でまた右へ
ときどき押しこまれ
体勢を崩されつつも
命がけで君を守って
君も君で僕を信じて

いやぁ カッコいい
やりたかったんだ こんな役

現実はどうだろう
おりしも君は昼寝中
そのすやすやからすると
いちおう守れているのだろうか
あの〝T〟・クルーズほどではないにしろ

だってあいつタフだもんな
まだ戦ってるよ 暑い中
もう何テイク目なんだろう

でもカット!
ごめん T・クルーズさあ
君 カッコいいんだけど
そのTシャツ 裏返しだよ
 

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砂丘にて

砂丘に捨て去ったはずの
腕時計を探すために
もう一度戻ってきた
この暑苦しい砂丘に
あなたがかつて贈ってくれた
腕時計はどこだろう

砂丘の向こうには
海がなみなみと横たわり
海鳥が舞って来ては
小さな砂埃をあげる

この砂丘で私は独りきり
私のもとを去ってしまった
あなたを想う
笑顔がまるで子どものように
無垢だったあなたを胸に抱くけど
その可愛らしさが今では憎い
あの腕時計はまだ動いているか

夏になると真っ青の空と
褐色の砂丘が鮮やかな
コントラストを成す
青空の下をひとり歩を進める

あなたとあの夏別れた
海辺にたどり着いたが
やはり誰もいない
海に向かって叫んでも
もう君には届かない
荒々しい海風が
砂を私の身体に浴びせて
舞っているだけ

あなたと別れた場所の辺りに
まだ動いている腕時計を見つけたよ
あなたと私の時を刻む
たった一人の生き証人
砂に半分埋もれていたよ

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スカート  妻咲邦香

パリパリのラスク
粉がこぼれて
僕のスカート汚した
僕のお気に入りのスカート
この地球を産んだという
大層立派なスカート
夜空に翻る
白い足がちらりとのぞく
宇宙の一部も隠してしまう
僕のスカート
君が一生懸命ほめてくれた
自慢のスカート

パリパリのラスク
分け合って食べた
半分以上君が食べた
僕のスカートの上で
見渡す限り広がる
スカートの草原で

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たいようのおかお  じじいじじい

はれたひはいっぱいニコニコえがお
あおぞらもニコニコ

くもりのひはげんきがないおかお
そらもくもだらけモヤモヤ

あめのひはないてるおかお
ザーザーさみしいあめやんで

はれもくもりもあめも
たいようのおかお
どんなおかおもたいようのこころのこえ
みんなもわたしもたいようとおなじ
ニコニコ モヤモヤ ザーザーあるね

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かき氷屋蛙 紫陽花

ここは蛙横丁1丁目1番地
気温が35度を越した日が
10日程続くと限定オープンする
かき氷屋蛙

メニューはひとつかき氷だけ
蛙色のシロップは選べます
赤色蛙 黄色蛙 緑蛙 青蛙
その日の蛙店長の気まぐれで
虹色蛙もありますよ

今日もやって来ましたお客様
緑蛙色した蛙特製かき氷をご注文
夏休みなのでやっぱり
蛙学園1年1組の学生蛙が
エメラルドグリーンの氷を運んできた
ただただそれだけのことなのに
何故か目を離せない
ああ なんて綺麗なんだろう
氷の粒ひとつひとつが
透き通って窓からの光に反射する

次の瞬間 彼女の顔が歪む
それは彼女が蛙の舌で
頭を叩かれたからでもなく
突然降り出した雨に
打たれたからでもなく

彼女の手にあったはずの
スプーンが消えたからだ
彼女の指が減っている
というか吸盤がついて
これは蛙?
考える暇もなく
目の前のかき氷色に
彼女の体が染まっていく
ああ 蛙だ
彼女は蛙の顔でにっこり微笑み
長い舌でペロリペロリと
かき氷を舐め始めた

そこで はっとして
私も自分の手を確かめる
ああ私もいつの間にか
蛙になっている

でもこのままこのまま
本能のまま
生きていくのもいいかもしれない
ちなみに私は虹色蛙になった
ああ なんだか自由だ

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夏生 様 評のお礼です 喜太郎

先ずは褒めて頂き、誠に有馬がとうございます。
とても励みになりました。そして詩を書いていく上での何か大切なものを感じた気がいたします。
これからも精進していきます。

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詩の書き方 喜太郎

詩を考えている
ほんの些細なキッカケが
大きなうねりとなり
脳内を駆け巡る
そうなると直ぐにダイブする
自分と言う服を脱ぎ捨て
そして性別も国籍も老若男女も
ありとあらゆる可能性の中で
詩の創作者に生まれ変わる
どんな両親のもとに生まれて
どんな育ち方をして
どんな恋をしたり
どんな考えを持っているのか
エトセトラエトセトラ
影の人生が登場人物に彩りを与える
そして指先が赴くままに
フリップ入力してゆく
深く深くダイブした奥底から浮かび上がり
自分を纏う………携帯の画面には一つの詩のようなものが
今 ここにあの人は存在した
架空の世界の中かもしれないが
確実に自分の中では世界の人口に一人増えていた

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朝が来た  朝霧綾め

朝が来た
それを新しいと思うか
変わらないと思うかは人それぞれ
でも朝が来たということ
それだけは確か

地平線の下を通っていた太陽が
ようやく東の空に顔を出した
地面の草に日が射し
家々の屋根が輝いた

じょうろであげた水が
観葉植物の葉の上できらりと光る
湯気を立てるマグカップのコーヒー
眠い目をこすりながら飲む

世界には不幸な人が
たくさんいることを知っている
悲しみのうちに今朝を過ごす人がいることも
でも朝は来る
厳粛で静かに朝は来る

朝が来た
新しくなど ないかもしれない
けれど私は手を振って迎える
今日というこの一日を

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