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編集・削除(編集済: 2023年10月25日 04:10)

引きこもり   晶子

言葉はあるけど
心はない
力はあるけど
願いはない
その虚しさ
だから僕はゴーレムの
屹立する陰の中
崩れていくのを怖れながら期待する

ゴーレムの額に貼った文字は
『始まれば終わる。何もかも。』
止めることはできたけど
まだ崩れないのは
僕の諦めの悪さ

心はあるけど
言葉がない
願いはあるけど
叶えるすべがない
その腹立たしさよ
輝かしき時よ
僕は唇を噛み締めて
日に血を輝かせて
山を登って来たはず
ゴーレムをつくった土塊は
芳醇な土壌だったはず

ゴーレム ゴーレム
本当はどうしたい
暴れて全てを壊したい
それとも
この引きこもった心から飛び出して
風の良く通る草原を
身体が擦り減るのも構わずに
吠えて走っていきたいか

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
ゴーレム・・・自分で動く泥人形。ロボットのような存在。運用上の厳格な制約が数多くあり、それを守らないと狂暴化する。呪文を唱え、「אמת」(emeth、真理、真実、英語ではtruthと翻訳される)という文字を書いた羊皮紙を人形の額に貼り付けることで完成する。ゴーレムを壊す時には、「אמת」(emeth)の「א」( e )の一文字を消し、「מת」(meth、死んだ、死、英語ではdeathと翻訳される)にすれば良いとされる。

編集・削除(編集済: 2023年08月01日 11:43)

七夕の悲しみ  久遠恭子

織姫と彦星は毎年会えない
こういうことは往々にしてある
雨が降るから仕方ないよとみんな言うけど
分かっているけど…
そこまで言って涙が流れた

『いつか会えるよ』
彦星は言う
『いつかっていつ?』
織姫は問う

こんなことなら
出逢わなければ良かったと織姫は泣く
彦星は困ったように
遠くから彼女の様子を見ている

天の川が何百年も流れ続けたなら
会えるのかしら
星は流星となって
いつか消えるだけでしょう?

悔しくて地団駄を踏むけれど
宇宙はしんとしていて何も答えない
『あなたもわたしも別の星の住人だもの』
織姫は咽び泣く
その嗚咽を聞いても
彦星はやっぱり何も言えないのだ

宇宙の摂理はこんなにも切ない!
誰も抗えないのだ!

それでも何処かに
奇跡と呼べるものが存在するなら
小さな石ころみたいな希望でもいい
あるなら…
織姫と彦星を会わせてあげて下さい
神様どうかお願いします




※お久しぶりです。久遠キョウコというペンネームから久遠恭子に変えました。また、投稿させていただきます。よろしくお願いいたします!

編集・削除(編集済: 2023年07月29日 16:09)

旅  エイジ

僕は旅に出る
小さな旅に出る
駅のホームの自販機でコーラを買った
そそくさと列車に乗り込む
鈍行列車でゆったりと進み出す
コーラを飲みながら過ぎ去る街を見る

小一時間も走ると辺りは田園風景
里山の風景の上に山並みが見える
近くの案山子や自転車に乗った人が
電車の車窓に現れては消える
電信柱が車窓を追いかける

カラスが車窓を追いかける
列車と平行に飛んでいる
カラスの羽に風の形を見る
列車の音がスネアドラムのように
足元から身体全体へ響き渡る

そうこうしているうちに
列車はある田舎の駅に停車した
見知らぬ駅だったが
僕は降りてみることにした
改札を抜けると近くには
寂れているが商店があった

その商店には屋台があって
たこ焼きを売っているようだ
しばらくすると主人が出てきた
「たこ焼きが欲しいのですが」
「六つで百円になります」

僕はたこ焼きを受け取り
辺りに食べるのにいい所はないか
探しながらしばらく歩いた
すると大きな鳥居が見えた
神社でゆっくりたこ焼きを頂こう

鳥居を抜けて境内に入った
境内のベンチでたこ焼きを食べることにした
都会の喧騒を抜けて
静かな片田舎の神社で
たこ焼きを食べている

ここでは時間がゆったりと流れている
まるで街とは違う時間の流れを感じた
たこ焼きを食べている30分が
永遠の時に感じられるようだった

神社の境内の時の流れは
都会の街よりも永遠に近い気がした
この時の流れはとても深みがある
そんな時を嚙みしめながら
緑に生い茂った木々を
いつまでも見つめていた

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穏やかな朝  凰木さな

迷路みたいな世界で
いちいち壁にぶつからないと
右にも左にも行けないような私が
こうしてまだ穏やかな朝を過ごせるのも
絶え間なく流れ込む
到底知り得ないエネルギーの
計らいなのでしょうか

窓から見える淡い雲と
遠くで鳴く蝉の声を聞いていると
そう思えてきます

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ねがい 上田一眞

二人して
漆黒の海原にいづる 今
妻 ひとつの灯火にて前を照らし
夫 ふたつの櫂とりて舟を漕ぐ

たとえ澪見えざることあれども
水冷たきときあれども
温かき 強き心と心にて
二人の舟を共に進めてと冀う

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蝉 大杉 司

向こうの木にいるのは
ミンミンゼミか
はたまたアブラゼミか
はっきりしないが鳴いている

勢いよく鳴いたかと思えば
急に弱々しく鳴き
次第に何処かへ飛んでしまう
居心地が悪いのだろうか

飛んだ先の木は
蝉の巣と言って良いほど
沢山が鳴いていた
仲間の所へ戻ったのだ

その仲間へ寄り添って
また勢いよく鳴きだした
相手も近づき鳴きだした
なんだか楽しそうだ

こうして見ると
一匹では寂しいのだろう
仲間と同じ木にいる方が
よほど安心するのだろう

向こうの木にいるのは
ミンミンゼミか
はたまたアブラゼミか
あの鳴き声はきっと
ミンミンゼミに違いない

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夏生様の「通り雨」の感想に寄せて

はじめまして。
この詩はタイトル先行で、なぜか“通り雨”という言葉を使いたくなったんですね。
たぶん、その時の心情に重なった言葉だったんじゃないかな?
本当は、もっと詩の中に織り交ぜたかったのですが、うまくできませんでした。
基本的に行き当たりばったりに作るので、こんな感じです。
暑い中、感想をありがとうございます。

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よく見ている人. えんじぇる

私は、人間が好きです。多くの人は、人間も好きですが、それよりも自分が好きです。
手首を切る女性がいます。なにをやっているんでしょう。見て欲しいんです。手首の傷を。
「何故、手首なんか切ったんですか?」
「みんなが見てくれなかったからです」
「貴方は、人が好きではありませんね?」
「ええっ?」
「貴方は、人に見られたいんです。それを愛と勘違いしている 貴方が好きな人は、貴方を集団で一番引き立たせてくれる人に限りますね?」
「ええ、でも貴方のことも好きですよ」
「ええ、それは私が貴方を見たからです」
おしまい。

編集・削除(編集済: 2023年07月27日 17:49)

夏生様  詩への評の御礼  鯖詰缶太郎

こんにちは。
遅くなりましたが、詩への評、ありがとうございました。
生きていると思いもよらないことが、良くも悪くも起こりえるよな、なんて考えながら書いてみました。

暑い日々が続きますね。
90を越えた、うちの祖母も朝の出来るだけ、涼しい時間帯に畑を見に行くよ、と言っていました。
まだ7月がやっと終わるなといったところなので猛暑は続きますが、体調など、ご自愛くださいませ。
次回もよろしくお願いいたします。

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懐かしき柴又  小林大鬼

はとバスツアーの終点の
柴又に近づくに連れて
父はぽつりぽつりと語り始めた

四十年前に研修旅行で
仲間と来たのが柴又だったと

小さな稲荷もある駐車場の脇の
老舗の鰻屋で食べたことがあると

黄色いバスを降りて
料亭みたいな中庭のある
懐かしき鰻屋を素通りして

寅さんが愛した
江戸の下町風情が残る
真っ直ぐな参道をそぞろ歩き

古めかしい箱庭の盆栽のような
柴又帝釈天にお参りして

寅さんの実家の
ロケ地を探しながら
草だんこを頬張り

最後に思い出の鰻屋に集まり
小さな鰻重を皆で味わう
二百五十年も続く伝統の味

二階から見えるのは
昔ながらの粋な横丁の町並み

男はつらいよ
恥ずかしながら
父も私も見ていない

蒸し暑い夏の日差しに蝉の声
鳴り響く下駄と風鈴の音が
父の記憶に木霊する

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