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(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

石ころ

受け取ったのは
石ころだった
大小あれど
みんな石ころだった
ぶざまな

放り上げてみたが
運りが悪かったか
星にならず
泥土の中に転がった

磨いてみた
一心に磨いた
少し丸くなったが
玉にはならず光らなかった

石ころは
ついに石ころでしかなかった

逃れられず変えられない
石ころは石ころのままで
ひとつの意志なのだ
抱いて
歩いてゆくだけだ

編集・削除(未編集)

17歳の星くず  理蝶

風もそこらで腰掛けてるよ
夏にもう疲れてしまっているんだな

室外機はしずかに震え
吐いて、吐いている
一方 この部屋に
氷嚢のように冷えてたわんでいる俺

今夜集合をかける
なるべく萎れた友達を呼んで

17歳の夜空に落としてきた
豊かに匂う星くずを取り返す行進

気分はパンクで
それもみずみずしい鉄線みたいなパンク
を流して

夜空の関所までは 自転車でゆこう
なるべく汗をかくのが
綺麗だった17歳の作法で

微かに光る思い出が 
まだ夜空の通貨であることを信じて
ポケットには詰められるだけの青写真を

夜空の関所をくぐったら
さあゆこう 星に溺れながら

ずる賢く器用になった
白い腕を大きく振って
手さぐりで
17歳の星くずを探す

ふと あの夏の十字路にただよっていた
懐かしい匂いがして振り返ると
そこには 
みじめだけどまっすぐ光る
俺の星くずがいたんだ

星をつかんだ腕を 
高く高く上に伸ばす
俺たちを見下ろす
神様にもよく見えるように 

調子に乗って
俺はいきなり星くずにかみつく!

ガキンとかたい音がして
歯と星の欠けた夜空に
神様の呆れ笑いがひびく

みんな自分の星くずを見つけたら
流れ星が作った 夜空のけもの道をくだって
家に帰ろう

俺たちの星くずが
前カゴに揺れている
もうあの頃のようには光らないけれど
それでも十分まぶしかった

その日 俺たちの街では
季節はずれの流星群が
みられたという

編集・削除(未編集)

羽蟻   秋乃 夕陽

和室から見える景色は
まさに夏そのものを現している
水色に薄められた絵の具に
白を淡く馴染むように付け足した
そんな背景
伸びる焦茶の自由な線に
緑は白く光り
ときおり吹く生暖かな息に
気持ちよさそうに体を揺らす
開け放した窓の網戸の端に
一匹の羽蟻がウロウロと彷徨い歩き
まるで木々と木々との間を渡りながら
空中浮遊しているようだ

どこからともなくじっとりと
浮き出る汗を拭いながら
私も以前羽蟻のように
行きつけではない銀行へ
たまたま行く途中で道に迷い
畑と住宅地の広がるアスファルトの道を
行ったり来たりしたことを
思い出して苦笑した

人通りもやけに少なく
民家とビニールハウスとが交互に入り組み
歩くたび蒸されたような食物の匂いと
土の香りとが鼻についた
喉の渇きを覚え
あまりにも歩き疲れて
自暴自棄になりながらも
やっと辿り着いた安堵感

(今目の前で彷徨いている羽蟻も
目的地に着くだろうか)
そんなことを考えながら
もう一度網戸のほうへ目を向けると
羽蟻の姿はいつの間にか消えていた

編集・削除(未編集)

ルフラン  三浦志郎 7/12

その言葉 フランス語
英語で「リフレイン」
日本語で「繰り返し」

反復は音楽や詩の常套手段である
刷り込みの効果だろうか
度が過ぎると迷惑だが
度が過ぎてかえって名曲になったものもある

フランスの作曲家 ラヴェルによる
バレエ曲 「ボレロ」

とりわけ オーケストラの
スネアドラマー(小太鼓奏者)をスポットしたい

一曲約十五分 三拍子 全三百四十小節のうち
ドラム 三百三十八小節を全く同じ音符のルフラン
試みに分析すると
ドラム 同リズム スティックで四千五十六打

その数を―
奏者も 
もちろん聴衆も 
意識はしないが
大小さまざまな多数を打ち込む
その一打一打の積み重ね
その総体に築かれる音楽

出だしが最も困難で
打楽器奏者にとっての
ある種の試練
技術よりも心の均衡
オーケストラ全員が彼の精神に支えられる
後方にいるもう一人の指揮者だ

一曲を使っての一つのクレッシェンド
各楽器の登場で光彩が与えられる
旋律もドラムに従い反復が続く
リズムが第二の旋律
なによりも
音楽の「場」であり「風景」であり「環境」だ

その打刻に導かれオーケストラは
ピアニシシモの地を発し
フォルテシシモの門をくぐり
ゆっくりと雄渾に
ルフランの架け橋を渡る

会場の人々は賞讃し歓迎する
ルフランへの感動
その声と拍手

反復が
シンプルを突き抜け
辿り着く先は

舞踊と音楽の王国


                        
                                クレッシェンド……だんだん大きくの意
                                ピアニシシモ……音の最弱
                                フォルテシシモ……音の最強


***************************************************

付記
あの優美な旋律と、どちらかと言えば、あの角ばったリズムパターンはあまり相性は良くないと思えるのですが、
妙にブレンドするのは不思議としか言いようがありません。
                          

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三浦志郎様 「てるてる坊主」の評の御礼 ベル

三浦様、「てるてる坊主」の評をありがとうございました。毎回のことですが、締め切り当日まで、直しながら投稿しております。既存曲の山下達郎作品、どんなだろうと調べました。評をいただくまで、存じなかった作品ですが、人が作るもの、心が感じることは山下達郎のようなスーパースターでも、こんな私でもわずかにリンクしているのかなぁと思いました。これからも、詩を書きます。ありがとうございました。

編集・削除(未編集)

三浦志郎様 評ありがとうございます。

いつもありがとうございます。
甘めでも「佳作」嬉しいです。少しでも、芯のある詩をつくれるよう、頑張ります。

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寂しいを分かってあげられない 紫陽花

お母さんの調子が悪いので
訪問日に見に来てください
訪看さんから連絡があった
母は色々な精神障害を持っている
今はうつ症状がひどいらしい

ちょうど私の仕事の休みの日に
訪問看護師さんの訪問日があった
その日母と看護師さんと私で
久しぶりに顔を合わせた
母は押し黙ったまま動かない
そのうち静かに泣き始めた
今にも消え入りそうな声で
寂しい寂しいと繰り返している
ああ私が子供の頃からの声だ
そのうち母の泣き声が聞こえなくなり
だんだん意識が遠くなる
私は昔住んでいた岬の町に迷い込んでいった

岬の町並みはいつも
強い海風にさらされている
いたるところに石が積んであるのは
家を守るためだろう
その石積みにはいくつもの
赤いよだれかけのお地蔵さん
あまりに古いものは表情が
消えかかっているものもある
みんな青い海を見つめている
その海までは10歩といったところに
たくさんの小さな家が立ち並ぶ
潮風に誘われるように私は歩き始める
家と家の間は狭く 1mくらいしかない 
その細い路地を抜けると海だ
影になった薄暗い路地をそろそろと進む
狭ければ狭いほど気持ちが落ち着く
もしかしたら私には猫の血が
流れているのかもしれない

そして私の好きな時間は1人の時だ
いつも1人は落ち着くし安心で
1人で静かな時間を過ごすのが本当に好きなので
私には母の寂しいが今日も全く分からなくて
今日だっていつだってあてもなく 
私の好きな岬の町を半分猫になって迷子になるしかない

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水無川 様 評のお礼です。  荒木章太郎

いつも読んで下さりありがとうございました。本作では少しでも読み手に伝わる詩が書けて良かったです。私は1960年代後半生まれです。60年代、70年代のカルチャー、ウッドストックとか学生運動、反戦運動を行なっていた世代の人達にお世話になりました。そんな世代を生きた人達への憧れ、羨ましさ、失望、不満の感情だけではなく、批判や周りのせいばかりにして、甘えてしまって、無関心を装い自分から行動に移さない私自身、同世代を応援する気持ちも描きたかった。異質なものを排他したり、対立する考えを潰す、従わせるという方法ではない変革の仕方があるのではないか。それをリフォームで喩えてみました。今後も時代批判の詩を書きたい気持ちは強いのですが、とても難しいと感じております。

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とあるホテルマンの日常  松本福広

電車で勤務先のホテルへ向かう
反対側に乗って海に行きたくなる
そんな妄想を抱いてしまうのは
日頃からのことで
いつもの乗り継ぎで目的の駅に着く

勤務先の事務所に入ると
会社のクレドが目立つところに
掲げられており
最初にそれを目にすることになる
「私たちはお客様に非日常を提供します」

朝礼の接客用語声出し
おはようございます。
少々お待ちください。
お待たせいたしました。
かしこまりました。
ありがとうございました。

今日の宿泊予約をチェックして
リネン部門と打ち合わせ
今日はお客様が少ないですね。
そう笑う彼に
そうですね。お願いします。
その他の部門ともいつもの打ち合わせを行う

チェックインの時間
常連のお客様には
いつもありがとうございます。
新規のお客様には
ご利用ありがとうございます。
手続きはルーティンワーク

軽く会釈をしていく方
特に反応されない方
手だけあげる方
サービスに対する反応は様々
たまにクレームもある
改善すべきクレームと、理不尽なクレーム

理不尽なクレームは
残念ながらよくある
それを見ていた別のお客様
気持ちをきりかえて、いつものサービス
ありがとうございます。
お客様からの笑顔でのお言葉

業務が終わり帰宅する
先に帰ってきた妻が夕食を作ってくれていた
いつもありがとう。
私も疲れているし妻も疲れているだろうから
急にどうしたの?
そう笑う妻、一緒にビールを飲もう

編集・削除(編集済: 2024年07月09日 17:02)

水無川様 評のお礼です  喜太郎

今回も読んで頂き、誠に有難う御座います。その上、細かな所までご感想や評を頂き、とても勉強になりました。これからの創作の参考になりました。ありがとうございます。

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