◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)
なお「MY DEAR掲示板」では、新規ご参加の際に、ペンネームとメルアドの届け出が必ず必要です。
これは掲示板内の安全を守るため、管理人に限って把握させて頂くものです(他へは一切出しません)
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◆初めて詩を書く方や、おっかなびっくり詩を書いてみようかなあーという方、
「MY DEAR掲示板」ではハードルが高すぎるよと感じる方には、別途、
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をご用意しております。(上記リンクから飛んで下さい)
こちらは、「メルアド届け出不要・いきなり書き込みOK・出入り自由」ですので、
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誰でも、どんな人でも、気軽に詩に親しんでもらうための掲示板です。学生さん、小中学生の方も歓迎です。
投稿された詩については、詩を読んだ感想を、レギュラーメンバーの誰かが、手短なコメント(5行程度)で返してくれます。
どうぞご希望に応じて、各掲示板をご利用下さい!!!
〈ソナタ〉
ただ沈黙、そして絶望を感じる
ひびが入り、壊れかけている心
敵を望んでいる
怒り、戦う、目的ができる
漠然とした不安
真綿で首を絞められる感覚
幸せが、指からこぼれ落ちていく
深くため息をつく、無為の時間だけが流れる
これが老いか
理性的でもなく、感情も起こらない
ニヒリズム、虚無が周囲を覆い伏せていく
あれほど輝いていた世界は、灰色へと変わる
私は何処にいる
何処に向かっている
四季それぞれ
初夏を迎え、森の緑は碧々としている
夕暮れ、穏やかな夕陽が森を紅色にする
何処か風が吹き、木々はざわざわと音をたてる
一人、森を歩いている
生命あふれる世界を、心を暗くして歩いている
ベートーヴェン、ピアノソナタ集を聴いている
映画のエンドロールのような感覚
普通が日常を覆い、昨日、今日、明日、…
私の出番は終わる、舞台は譲らねばならない
これが老いなのだろうか
光り輝く可能性は遠ざかり
灰色の、無為な時間だけが過ぎていく
私は誰か、何をしてきた人か
全てが、消えようとしている
〈スケルツォ〉
何かが埋没しつつある
今、歩いている
目に見えぬ忘却が腰のあたりまで積もっている
プールで歩く感覚、身体の何もかも重い
身体は病み、壊れつつある
私の経験、記憶、出会い離れた人々の顔
全てが、間もなく消えてしまうのだ
火葬場に立ち昇る無色の煙とともに
これは大団円なのだろうか
私は、ただ虚無に満たされている
疲れてもいない、眠たくもない
心が灰色に満たされている
喜び怒り哀しみ楽しみ、これらからの解放
この肉体は、今、滅ぼうとしている
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」
光り輝いていた時代があり
充実の時を経て、人間のあるべき姿へ戻る
これは安心である
長い旅路を終えた旅人は、安らかに眠り続ける
思いを言葉に、言葉を重ねて詩にしよう
巡る、次の人たちへ遺そう
この灰色の世界を
後悔もない、ただ消える、大団円を迎えるのだ
〈ロンド〉
いつもの森を歩いている
気づくと、周辺に誰もいない
いくら歩き続けても、森は終わらない
夕暮れ、時たま強い風が吹き木々が音を鳴らす
もう、数日以上歩いている気がする
暗くなることはない、喉も乾かない
ずっと、無人の森を歩き続けている
家に帰ろうとも思わない
そうか、こういう世界に来てしまったのか
永遠に、このままも良いかもしれない
広場のベンチに人が座っている
ここに来てから数カ月、数年だろうか
初めての人の方へ向かう
白い服を着た人は立ち上がり、こちらを向く
不思議に顔は見えない、ぼかし画像のよう
こんにちは、と挨拶をする
こんにちは、男女区別のつかない機械音
ここは何処ですか
顔の見えない人はいう、何処でもありません
どうして、私と貴方しかいないのですか
それは、どうでも良いことではないですか
そうですね、といって私はその人と別れた
それからも、ずっと夕暮れの森を歩いている
たまに、顔のない人と出会い、挨拶をする
何となく、亡くなった父を思い起こす
それ以上の会話はなく、必要もない
いつもの森を歩いている
永遠に
俺は詩人だーーー
そう叫ぼうとしたら
「俺は縮んだ」といい間違えた
真っ黒な言葉が俺の体を覆い尽した
無意識を発見したフロイトは
いい間違いには意味があるといった
生々しい言葉を
黒塗りされなくて済んだと
これを聞き齧りの抵抗と知り
少し安心してしまった
すると言葉が萎んだ
知人に届く程度じゃだめだ
このまま叫び続けよう
いい間違いの夜を拭って
真っ黒な言葉をおし拡げると
おお、俺の無意識が
真っ赤な口を開けているではないか
何かないかと欲望丸出しのまま
悪びれていたが
ありのままを恐れていた
実直な影が言葉で名乗らずして
理解してもらおうとは
何て小賢しい狐みたいだ
コーン・コーン・コーンフレーク
できる限り自由連想を試みる
決して纏まろうとしない思念を貫く
しかし、これを病と名づけられないために
劣等感を背負い投げする
そんな勢いで叫んでみるのだ
俺は詩人だーーー
今回も読んでいただき、誠にありがとうございます。ただ誤字や統一感のない単語、読み返しなりちゃんとしていれば直せたところ恥ずかしく反省しています。
せっかく納得いく詩が浮かんでも、しっかりと書けていなければ台無しだと反省です。その点も含めて、ご指導いただき、ありがとうございました。
もっと自分の作品に対して、投稿する際の最低限のマナーや注意点、改めて痛感いたしました。これからは気をつけて投稿させていただきます。
ありがとうございました。
そして誤字なども含め恥ずかしい作品を投稿してしまい、管理者様へ、すみませんでした。
今回も読んでいただき、真方にありがとうございました。そしてご指摘の『連分け』、自分でも失敗したと反省しております。以前にもご指導いただいたのに、上手く出来なかった事は反省しかありません。申し訳け、ありません。もう一度よく考察して創作していきたいと思います。ご指導、これからもよろしくお願い致します。ありがとうございました。
今回も読んでいただきありがとうございます。そして細やかなご指導、ありがとうございました。そして何より私自身への創作に対するご指導、とても心に刺さり創作意訳が刺激されました。自分なら出来るかもしれない、いや出来る、その背中を押していただいた気持ちです。とても嬉しく感じました。本当にありがとうございます。とにかく頑張ってみます。
街中に立つ中年の兵士
私はカメラを向ける許可を求める
兵士は少し笑いながら許してくれた
少し離れて 微笑む彼を被写体に収めた
データをプリントアウトして
写真を手渡すと彼の微笑みが笑顔に変わり
私に手を差し出してくれた
握手をした彼の手は大きく力強かったが
彼の屈託のない笑顔の瞳の中に
人としての優しさを感じた時
軍服や肩から下げた黒光りする小銃 腰にあるピストルでさえ
私にはそれらが本物にはに見えなかった
そこには緊張感が溢れているはずなのに
ただ兵士の笑顔だけが全てだった
彼は今を生きていて 明日の事は偉い人が決めるのだろう
僕も今を生きていて 明日の事は自分で選択できそうだ
貴重なご助言ありがとうございました。ご指摘通りです。私は草野理恵子さんの詩に衝撃を受けて、魅せられました。意味はよくわからないのに、体にちゃんと伝わるというか刻まれる表現。初めは恐怖でした。それが畏れに変わり尊くも感じる。なぜだか分からない。いつかそんな詩を描きたいと思いました。しかし、自分には難しい。抽象的な表現ほど、物語を構築する力が必要であることを知りました。書こうとすると私の血肉から離れた言葉になるのです。本作では滝本さんが良いと言って下さった表現は、確かに私のメッセージです。私には人に伝えたい言葉があるのだと自覚できました。だから、もっと相手に伝える努力をしなくてはいけない。しばらくは私は意味の通る詩人を目指して技術を磨きたいと思いました。でも、ご紹介頂いたブルドンやツァラ、アポリネール、ロートレアモン、すごいですね。ちゃんと伝わりますよね。いろいろ読んでみたいと思います。今回も詩を書き続けるエネルギーを頂きました。感謝致します。
大通りを逸れてひとつ隣の路地に入ると
鼻腔を黴臭い風がくすぐる
ここは旧市街 ゆるやかに時間が流れる場所
旅人は歩き 空気を吸い 歴史を肌で感じる
カラーン カラーン
丘の上に建つ教会から鐘の音が聞こえる
この音は数百年前と同じ響きだろうか
カラーン カラーン
青銅の鐘は柔らかい音色を響かせる
奏でられる福音をかつての旅人も聞いたのだろうか
先へと続く 日干しレンガのひび割れた歩道
その向こう側を横切るひとつの影
鍵尻尾の黒猫が琥珀色の瞳でこちらを一瞥して
くるりと翻ると更に奥へと消えていった
その足取りを追い掛けて
旧市街の入り組んだ古い道の奥の奥
そのまた奥に案内された旅人の背中越しに
姿は見えないが ニャア と優しい鳴き声
まるで まあまあもう少しゆっくりしていきなさいな と言っているような
ははは なるほど
こいつはこの街の小さな住人からのお誘いのようだ
この度は、「監視塔の上から」を読んで下さり、ご助言いただきありがとうございます。本作はタイトルが難しく、タイトルを決めた後に、俺という人物が死刑執行人に決まりました。その為、自分の表現したいことを見失ってしまいました。本当は人からの評価を求めて、人を評価したり、人を区別してしまう人間の性についての苦悩、不自由さを表現したかったのですが...。
”平均値から外れることを恐れながら、自分を表現する人”の上で、その人よりも更に目立とうと”綱渡りしている人”、この二人をもう少し辛抱して眺めていれば、二人が監視塔から眺めている俺を投影していることに気づき「俺が何者であるのか」を描くことができたかもしれません。トリッキーな表現に逃げることなく、「俺」について、丁寧に描くことでこの作品ともう少し向き合ってみようと思いました。
拙作『誰かが歌を詠む夜』 佳作の評ありがとうございます。励みになります。
劇中歌?として短歌を用いた作品……どんな風になるかな?と思ったのですが、好印象でホッとしました。
最後の一行……ここは悩みました。
また明日に夜降りますように
また明日に夜が降りますように
また明日夜が降りますように
みたいに。
「てにをは」で、よくつまずきます 汗
アドバイスありがとうございます。
またよろしくお願いします。