◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてこと は、まずありえないというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたの詩の成長を、こつこつ支援するところです。)
なお「MY DEAR掲示板」では、新規ご参加の際に、ペンネームとメルアドの届け出が必ず必要です。
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◆初めて詩を書く方や、おっかなびっくり詩を書いてみようかなあーという方、
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主力メンバーのお一人だった山田兼士さんが昨年末に亡くなられたこともあり、
詩誌「びーぐる」が現在の59号をもって終刊となりました。
出版社元である澪標の松村さんに確認が取れました。
いい詩誌だったのに、残念です。
15年間、本当にお疲れさまでしたと、申し上げたいです。
なお、MY DEARメンバーの夏生さんは、
第9回「びーぐる」新人賞受賞詩人です。
自宅から歩いて約40分ほどの場所に
某ラジオ局の電波送信所がある
赤色と白色の高い鉄塔だ
小学生の頃に初めて来て以来
私の中のシンボルであり
ランドマークのような存在だ
私のラジオ好きは
もしかしたら
この電波送信所との出逢いがあった
からこそなのかもしれない
子供の頃から色々なラジオ番組を聴いてきた
最初はAMばかり聴いていたけれど
洋楽ロックに興味が沸いてきた頃には
徐々にFMを聴き始めるようになった
当時のDJ(ディスクジョッキー)がハイテンションでかけてくれる
クールでイカしたロックナンバーに心を弾ませた夢中になった
カセットテープにダビングしては何度も聴き返し
カセットテープにラベルを貼り大切に保管していた
いつしか私はラジオのDJになることを夢みていた
ただ夢みていただけだったので叶うことはなかった
随分と時は流れて年も無駄に重ねて生き長らえてきた
ラジオを聴く頻度も昔に比べれば大分減ってきたが
それでも
やっぱり
今でもラジオ好きに変わりはない
AMもFMもバランスよく聴いている
そして
今でも
暇や時間を見つけては
時々散歩がてら電波送信所まで足を運んでいる
それは謂わば私にとっての聖地巡礼なのだろう
目の前に無数のドアがある
形、色それぞれに顔があり同じものはない
人、動物、植物などにも言える
どのドアを開け
どの路に進むのか
険しい路かも知れない
ワクワクするかも知れない
自分で決め
自分で開け
自分で進む
その先に待っているものに出逢うために
じっとしているだけでは何も始まらない
今こそ
自身を知る旅に出る時なのだ
勇気を持ち
その中の一つのドアを開けよう
つまづいたら
それもそれで
人生のスパイスだと思えたらいい
皆さん、あたたかいお言葉ありがとうございます。
この詩のモデルになった方には
報告の電話を入れると
上手いこと書いてくれてありがとう
と言われました。
今回、自分のことではなく、
他人のこの事をどうしても表現したかった。
読んでくれてありがとうございます。
ひと握りでもいい。
あなたがたの心に残るものがありますように。
僕は今待っている
永遠へとまた帰っていく日を
僕らは永遠の時の流れから
ある日生まれてきて
また永遠の流れへと帰っていく
それがいつの事になるだろうか
分からないが
その日僕の肉体は滅びるだろう
僕らは肉体に縛られながら
日々生きているが
その日が来たら僕らは
肉体からも自由になる
僕は待っている
彼方へ旅立つのを
彼方とは遠く遠くにあり
煙突の煙のように
捕らえどころのないもの
その彼方へといつの日か旅立って行く
それは完全に滅びることではないと
今の僕は信じよう
むしろ生まれる前にいた永遠に
再び帰ることなのだ
永遠は僕らの故郷だ
Return to Forever*1
いつの日にか
また永遠に帰ってゆく
僕らが元いた場所だ
それだけのことだと
今の僕は信じよう
*1 リターン・トゥ・フォーエヴァー(Return to Forever)は、1970年代に活躍したアメリカ合衆国のフュージョン・バンド。チック・コリア(キーボード)とスタンリー・クラーク(ベース)を中心に結成された。
湖畔の欄干に肘をつき
遠くを眺める
黄砂の積もって少し萎びて見える鉄を
ふっと払って光らせる
湖にはいくつものスワンボートが浮かんでいる
スワンボートは滑稽だ
前を点に見つめている黒い目と
明る過ぎる黄色の嘴
そしてノロノロと水面を垂れるように進んでゆく
スワンの中に白い歯が見える
忙しく回る足が見える
スワンの中は盛んに活動する
しかしスワンは一向に本腰を入れることはない
ただ伝えられた力をだらしなく
湖に垂れ流して
老婦の散歩よりもずっと遅く水面をゆく
優雅とも言えなくはないが
ふと恥ずかしくなる
僕は恥ずかしくなる
あぁ目の奥が痛い
空が割れそうに見える
視界が歪んで不吉に光る
スワンボートに僕は嗤われる
大きな声で僕に言う
「何を見ている
俺はお前だ
俺に向けられる嘲笑は全てお前のものだ
いいな、お前はヘラヘラと湖畔で黄昏ているつもりだろうがお前は、俺だ
内側に心という忙しい器官を携え
忙しなく傷つき回復し瘢痕となる
そしてその過程はこの現実にさして何も与えない
ほら何も変わらない
そしてそれを悟られまいと
取り繕う 表情筋を尽くして
時に疲れ宙を見る そう一点を見つめるような黒い瞳で!
巧みに発達した語彙を口を尖らせて発射する
そう時にそれは鮮やかな嘴に見える!
いいな、俺はお前なんだ
お前は黄昏ていて
同時にお前は湖面を泳いでいるんだ
お前が馬鹿にした滑稽な白鳥のように!」
僕は湖畔を急いで去る
粘る汗が止まらない
夕日が背にきつく刺して
逆光が表情を隠す
それだけは今ありがたいと思う
何もない場所に道を作ると
それが遠回りだとわかっていても
皆そこを必ず通る
名前のある者はどれも等しく貧しい
まるで美なるものは臓腑でしかないとでも言いたげに
貧しい
だから頭を垂れ、深い穴の奥にて暮らす
饗しをするように物事を言い切る
長い時間かけて煮込んだ鍋の中
佇む私
ずっとひとりで
痛みも引かないで
それでも、美しい時もある
美しい人もいる
私がいたことを忘れてしまう人もいて
大海の渦の中、ただ一つ例外でいることは
確実に忘れ去られることでもある
ならばその方が良いと
今日の飯を茶碗によそう
貧しい僅かばかりの糧
その中で卑しく天を見上げると
かつて想いを寄せた人
ひとり
ずっとひとり
もしかして貴方の想像した通りの人?
かもしれないね、なんてひとしきり笑いながら
よそう
こぼさないように
よそう
食べ過ぎぬよう
よそう
丁寧に
二杯目の分もちゃんと残して
よそう
口に入るものは
例外なく美しいのに
青い空から
透明な雨が降り
ひとびとの額を
濡らしてゆく
陽に焼けた
アスファルトの道に
黒いしみをつくり
夏の思い出は終わる
永遠を夢見た詩人は
永遠が終わった後も
自分は こうして
佇むのだと 知る
子供が「雨だ」と
母親に告げたとき
詩人は もう一度
永遠を
夢見る