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詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。

(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)

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どうぞご希望に応じて、各掲示板をご利用下さい!!!

編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

春を忍ばせて  ゆづは

午前五時
薄暗い廊下の床が
まだ寝息をたてている

ガレージのシャッターが上がり
ほどなくしてエンジン音が
角の向こうへ消えていく

町の小さなスーパーの片隅
あかぎれでかじかんだ手が
陳列棚にパンを並べる姿を
瞼の裏に思い描く

カサカサと擦れる
ビニールの音だけが
静まりかえった店内に
朝の鼓動を刻んでいるのだろう

かつて
私の指を握り返した
あの小さく柔らかな手のひら

いつの間に
こんなに逞しく
傷だらけになったのか

並べられたパンを
どこかの誰かが手に取り
穏やかな朝が
この町に また一つ灯っていく

傷ついた指先に
春の温もりが
そっと届きますように

エプロンのポケットに忍ばせた
花の香りのハンドクリーム

編集・削除(未編集)

春雨  小林大鬼

雨脚が心配なので
長靴を履き傘を差す

車も人も慌ただしく
目の前を通り過ぎてゆく

雉達も濡れながら
足早に駆け出してゆく

前は野鳥の楽園だった
草生い茂る湿原は今
人が入り整地されてからは
泥だらけの荒地に変わり
鳥の声すら聞こえない

バス停に近づくにつれ
雨がさらに強くなる

朝のバスも混み合って
私は前の方から乗る

泣き止まないバスの車窓
ワイパーが涙を何度も拭っても
フロントガラスをまた濡らす

久々の恵みの雨は
筑波の街を白く曇らせ
人々の心も顔も白く濁らせ

バスはただ春雨の中を
疲れたように走り続ける

編集・削除(編集済: 2026年02月25日 22:06)

ぽちゃり  人と庸

ぽちゃり

頭上から落ちてくる

ぽちゃり

今度は肩をかすめる

ぽちゃり

これに当たったらたいへんだ

今年もタービンはひっきりなしに回り続け
蒸気は絶え間なく噴き出していた
ここは仕事を終えたあとに辿りつく場所
天井を見上げると
エネルギーの残骸がいちめんに生っていて
熟れたものからひとつふたつと落ちてくる

ぽちゃり

ぽちゃり……


 重箱にようよう詰め込んだ
 昔からの週間や幼いころに見た光景
 こうあるべきという
 脅迫めいた美徳など

 それらは染み入るほどに慣れ親しんだ味だけれど
 いまは少々食傷気味だ

 でもよくよく見ると
 いるのだ
 重箱の中をところ狭しと立ち回る
 母や祖母やおばたちが

 彼女らはせわしなく満たしていく
 空の器をにこやかに
 だから同じように詰め込んでしまうのだ
 ほんのわずかな記憶のすき間に
 飽き飽きした味つけの自分をも
 

ぽちゃり

ぽちゃり……

気づけば十二時を過ぎている
だれかが訪ねてきた気配はない なのに
これで新しくなったと
みんな口々 祝いの言葉を述べている

ぽちゃり

ぽちゃり……

新しいものも古くなる

ぽちゃり

あつい蒸気がつめたくなるように

ぽちゃり……

それでも満たそうとするのだろう
次の器が
口を開けて待っている──

ぽっ……………………つめたっ!!

編集・削除(未編集)

澤様へ 評のお礼です 喜太郎

お久しぶりです。そして読んでいただき誠にありがとうございます。
ご感想、とても嬉しく感じております。そしてアドバイス、何よりも嬉しく、これからの創作にも大変勉強になります。もっと磨き上げてより良い作品にしたいと思います。
ありがとうございます。

編集・削除(未編集)

昼下がり 公園のベンチ 君と二人 喜太郎

空が青くて 雲は白くて
公園のベンチで君の隣で座っている

君は少し離れた同じベンチを眺めている
老夫婦が座っている

『あんな風になれたらいいね』
そんな言葉でも言うのかな?と思いを寄せる

『どちらかが先に亡くなったら
残された方はどうするんだろう?』

言葉が出ない………
振り向き視線を合わせて
答えを求める君の眼差し

『あの二人にしかわからないよね』

そう言って立ち上がり背伸びをする君
何も言えなかった自分が
何故か情けなく感じて俯いた

『先に死なないでね』

笑いながら でも目は真剣に僕に刺した言葉

僕は君を亡くしたら生きていけるのだろうか?
なんて簡素で味気ない思いに自己嫌悪に包まれる

それでも死ぬまで一緒にいたいんだ

編集・削除(未編集)

大気圏  荒木章太郎

僕らは暗い宇宙へ放り出されたまま
互いに異なる世界を彷徨っていた

若い頃は自分を中心に
太陽や惑星を回していられた
精神力で遠心力を生み
行きたい場所へ行けた

しかし歳を重ねれば
傷つき 傷つけた歴史と
向き合わねばならない

行きたくもない場所へ
行かねばならない
やりたくもないことを
やらねばならない

細胞はあの頃の
傷ついた記憶のまま
凍りついて
二人はまだ震えている

僕らを傷つけたものを
告発するつもりはない
君を置き去りにした
その罪の連鎖が命綱になっている

君の裁きを受けたいわけでも
赦しを乞いたいわけでもない
ただ恐れが
怒りを閉じ込めていた

君は大気圏に突入して
燃え尽きようとしている
僕は君を抱きしめ
ここを通過しようとしている

「大丈夫だよ」

かつて果たせなかった
君を守る務め

「大丈夫だよ」

僕にもかけられた言葉
君の悲しみの闇の深さを思う

僕が震えているのは
祈ることしかできない
その弱さ

ああ 通過点が燃えている
君は消そうとし
僕は抱えたまま
委ねようとしている

君は軽くなり
僕は深くなった

ここで分かれるのだろう

それでも
僕は間に合ったのだろうか

編集・削除(編集済: 2026年02月25日 00:55)

トキ・ケッコウ様へ  島 秀生

ちょっとメールさせてもらってますので、
ご覧になって下さい。
よろしくお願い申し上げます

編集・削除(未編集)

鉛筆 トキ・ケッコウ

鉛筆は
何かを残す
その圧力を
誰かのせいにする
おい!と後ろから声がかかり
早く!と隣から
しかし
鉛筆は
削られるしかない
だってそれは
神にだって無重力で
こすられ続けているからだ

判決が下った

被告

無期懲役に処す

それを記した
ボールペンが

転がった

編集・削除(未編集)

僭称者  静間安夫

歴史上
彼らは
繰り返して現れる

リチャード三世、
斎藤道三、
ボリス・ゴドノフ、など
枚挙にいとまがない

あるものは
先王亡き後
幼君を手にかけて
王座を乗っ取り

あるものは
クーデターで
政権を奪い取る

正統の後継者でない彼らは
陰謀を張り巡らし
冷酷無比のやり口で
権力奪取に成功する―
その姿には
良心のひとかけらもない
神仏を信じるそぶりも見せない

ただ、興味深いのは
こうした僭称者の多くが
実権を握ったあと
決して
不明な君主でも
暴君でもなかったことだ
むしろ
開明的でさえあった

たとえ
「正統」ではなくても
政権を担うに相応しい
「実力」を備えていたのだ

何よりも
こうした「実力」を
自ら意識していたからこそ
不抜の自信を持って
頂点の座に
突き進んだのであろう

しかしながら
歴史において
長きに亘って
権力を維持できた
僭称者は少ない

なぜなら
彼らの政権が
内憂あるいは外患に見舞われ
ほころびを見せた途端、
「正統」でない、というキズが
露わになってくるからだ

例えば
国内のあちこちで
一斉に蜂起した反対勢力は
国民に対して、きっと
このように檄を飛ばしたはずだ―
「今こそ、血にまみれた
 あの極悪人の手から
 聖なる王冠を取戻すときぞ!
 正当な君主を迎えんがため
 国民よ、いざ立ち上がれ!
 武器をとれ!
 首都に向かって進撃せよ!」

こうして反乱が
燎原の火のごとく
広がっていく様を見ながら
僭称者は
ここで初めて
「正統」という言葉の重みに
いやでも気づかされ
臍を噛んだことだろう

それでも彼らは
決して怯むことはない―
ひとり馬にまたがり
密集する敵軍のただ中に切り込み
雄々しく戦い
その没落を
自ら爽快に彩って
散っていく

「上等だ!
 なかなかやるではないか、
 おまえたち腰抜けどもにしては。
 だが、喜ぶのはまだ早い!
 見事この首をとってからにするがいい。
 さぁ、相手をしてやろう、
 この若造め!」

たとえ破滅しようとも
おのれの生き方を
最後まで貫いた彼らではあったが、
伝統的な身分制度や価値観に
縛られた時代の人々には
全く理解されることはなかった

こうして数百年にも亘って
悪役でしかなかった彼らが
はじめて本来の意味で
脚光を浴びるようになったのは
ごくごく最近のことだ

なぜなら
この先行き不透明な現代、
我々には既に
拠って立つ価値観も
信頼すべき「正統」も
失われている
神仏に今さら
すがるわけにもいかない
もはや頼れるのは
おのれひとりの「実力」だけだ

そんな状況下にあるからこそ
徹頭徹尾、おのれの力のみを
信じて生き抜いた
爽快な生き様に
―およそ道徳的ではないものの―
惹かれてしまうのだろう

何を隠そう、彼らは
我らの同時代人なのだ

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紗野玲空様、荻座利守様 感想の御礼

返事が遅れました。本当に申し訳ありません。

二作品に評価と感想を頂き、ありがとうございます。「せごしのやまめ」「中也の墓」は中原中也の故郷、山口の湯田温泉を旅した折りに作りました。

中原中也記念館、中也通りにある古き旅館に泊まり、中原中也の詩碑を訪ね歩き、中原中也尽くしの二泊三日を終えました。詩の中の自分が尻餅を打ったのは実話で1週間痛みが取れませんでした。

冬の長門峡、一つのメルヘン、骨、帰郷、汚れっちまった悲しみに…中原中也の詩の題名も入れ込みながら、中原中也の世界観も表現した次第です。

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