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編集・削除(編集済: 2023年10月25日 04:10)

幸せの匂い  凛

長く続いた雨が止み
よく晴れた昨日
久しぶりに枕を洗った

もう乾いただろうか
洗濯袋に入れて干した枕が
風に吹かれて揺れている

天日干しした枕を手にとると
それはまるで重力でもあるようで
自然と顔を埋めたくなる

幸せな匂いがする
宝石みたいにキラキラした
あの陽の光を
繊維のひとつひとつにまで蓄えた
暖かな春の匂いが
石鹸の香りと新緑の香りが混じる
爽やかな匂いが

ああ、よかった
貴方の匂いはもうしない
ああ、
貴方の匂いはもうしない

編集・削除(未編集)

三浦様、評の御礼  凛

凛です。
三浦様、この度は『ロボット人間』をお読みくださり、また、丁寧な評をありがとうございます。
今回は、自我(理性に従いすぎた)をテーマに詩を書いてみました。
大人になるに連れて、次第に自ら欲望や本能に素直になりづらくなり、理性に重きを置くようになることは、ある意味仕方のないことですが、行き過ぎも良くないのではないだろうかとも思うわけです。そんなちょっとした憂いの気持ちも込めて、この詩を書きました。
さて、今回の反省ですが、三浦様のご指摘のとおり、一連の表現に問題がありました。個人的には、本来は獣にも似たはずの本能が、おとなしく檻に入っている、ある種の矛盾のような関係を描きたかったのですが、飛び立つ、という表現をしてしまった為に、うまく伝えることができなかったなと、反省しております。
次回も、より良い詩を書けるように頑張りますので、またよろしくお願いします。

編集・削除(未編集)

 井嶋りゅうさん 評のお礼です。 森山 遼

解りにくい詩を丁寧に読んでいただきまして、ありがとうございます。
一文字あけのスタイルを、ご指摘いただきまして、本当にありがとうございました。
この詩は、淡い恋愛の詩で、政治的なものではありません。
評価がないのは、理解できますが、詩というものは、論理的に
意味内容、状況が、読み込めないと、ならないものだろうかと
思わずにいられませんでした、説明のできる内容ではないのです。
説明するなら、小説を書くしかないと思います。
詩にするのは、説明できないことを、感じていただきたいためなのではないだろうかと思えました。
感じていただけているように思えますのに、それだけでは、ダメなような
理解がよくわかりません。
傲慢なことを書きまして、失礼しました。
日頃の思いです。
今後とも、よろしくお願いします。

編集・削除(編集済: 2023年04月16日 23:40)

井嶋様 詩の評のお礼  エイジ

井嶋様 詩の評をありがとうございます。

最初に「この詩は、エイジさんという人間を知るのに最もふさわしい詩ではなかったかと思うんです。」と書かれていましたね。なんか気持ちを見透かされたようで、ちょっとドキッとしました。今まで石が登場する詩を6編は書いてると思うのです。いつも総集編とか、この前のやり直しという気持ちなんかで書いています。ええ、本当に誰も知らない時間ってありますね。

最後にアドバイスを下さいまして、ありがとうございます。一つだけ考え中ですが、多分すべて取り入れさせていただくことになりそうです。

いつも本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

編集・削除(未編集)

井嶋様 評へのお礼  山雀詩人

「今」に評をいただきましてありがとうございました。
ご提案までいただきましてありがとうございます。
「詩について悩んでいる」ということはないですけどね。
多作のタイプではないので、すらすらと書けない苦労はしてますが…

「エピソードを・・・少しだけ増やす」
言われてみると、確かにあまり自分のエピソード、書いたことないですね。
普段もあまり他人に自分のことを話しませんけど、詩でもそうかも。
無意識に格好つけて、自分をさらけ出さないようにしてるのかな。
確かに、これくらい書いときゃいいか、みたいな感覚があって、
良くないなあと思いながら、なんとなく抜け出せずにいるのはあります。

ご提案を心に置いて、また投稿させていただきます。どうもありがとうございました。

編集・削除(未編集)

井嶋様、評のお礼  理蝶

井嶋様、お忙しい中詩の評をしていただきありがとうございます。
春は身辺が多少なりとも変わりますし、どことなく浮ついた気持ちで落ち着かなくなります。そんな時にふと考えたことを詩にしました。それを丁寧に読んでいただいてとても嬉しいです。
佳作の評価もありがとうございます。
またよろしくお願いします。

編集・削除(未編集)

4/11〜4/14までにご投稿分の評と感想です。  井嶋りゅう

4/11〜4/14までにご投稿分の評と感想です。
澤 一織さん、前回の評担当、どうもありがとうございました。
少し予定が詰まっておりますので、早めに出させていただきます。申し訳ございません。

*****

「発信しなかった僕の世界」エイジさん

エイジさんこんばんは。
本当に「誰も知らない」世界、あるいは時間てあるんですよね。誰も知らないから「空白の○分」なんて言葉であらわされたりして。この詩は、エイジさんという人間を知るのに最もふさわしい詩ではなかったかと思うんです。エイジさんのある一日の行動と共に感情の些細な揺れ動きがとても良いですね。小石が固まって落ちてる場所、ありますよね。そこをちゃんと拾ってるところがすごく良いと思いました。こういう繊細さ、大切ですよね。そして石自体も拾って帰る。その石が最後にコオーンと鳴く。最も良いのはここでした。石の悲哀のようなものがエイジさんの内面と共鳴しているかのようなラスト、素晴らしかったと思いました。石に宿っている記憶を思わせるような余韻もすごく良かったですね。佳作でした。
ここからは書き方のお話をしますね。
1行目「今朝日の出前に」ここなんですが、「いまあさひの」と最初読んでしまって違うと気づいたんです。万全を期してここ「今朝 日の出前に」と1文字あけませんか?という提案ですね。
それから、1番最後の1行「誰も知らない……」ですが、ここ「誰も、知らない」と、「、」で区切ってみてはいかがでしょうか?こちらのほうが本当に誰も知らないんだ、という気持ちが強調されるような気がするんですよ。
最後にタイトルですね。タイトルは「誰も知らない」でも良いかもしれないな、というのが私の感想です。インパクトが出るような気がしましたので。
以上ですね。良かったらご一考ください。とても良かったです。


***

「アカルム滞在記」やまうちあつしさん

やまうちあつしさん、こんばんは。はじめまして。井嶋りゅうと申します。どうぞ宜しくお願いいたします。
面白い詩ですね。眠りの国から追い出されて祖国を懐かしむ、などという発想が、まるで眠りの国が自国であるかのような。そして異邦人として生きなければならない、というのも面白いですね。明るい世界は異国であるかのよう。なるほどなあ、と思いました。もしかしたらゲームからの発想なのかな?とか、思ったりもしました。タイトルも発想勝ちですね。
アカルム→明るむ→起きている世界に滞在している 
なるほどこういうふうに考えると、不眠症のかたや、起きるのが苦手なかたには、良い意味での逃避方法と言いますか、私のようなものにはとても良い考え方だなと、救われましたね。ありがとうございます。短いながらも面白さがあって良い詩だと思いました。

****

「214番教室」森山 遼さん

森山 遼さんこんばんは。
以前、1文字あけを減らすアドバイスをいたしました。今回見事に書いてくださいましたね、ありがとうございます。
さて。今回の詩。この詩の根底に流れているものは、政治的なもの、だったでしょうかね?5連目の内容がずっと引っかかっています。
5連目までは1973年の出来事の回想ですよね?そして6連目「そして今」から始まりますね。この「今」はいつの「今」であったのだろう?と思いました。この「今」は、2023年ではないのですよね?あと2年で卒業と書いてますので、1973年にそう遠くないのではないか、と思いましたが、もしかしたら違うのかしら?それから、年代はもちろんですが数字にもこだわりがあるようにも感じました。何があったのか、ということが最後まで読み解けず、2連目の「覚えている僕は/愛したのではないか」ここがキラキラと輝いているのが好きで、懐かしさと切なさが混ざった素敵な感情だな、と印象に残りました。何回も繰り返す「君ではなかったか」というのも、タイトルにしても良いくらい好きでした。でも全体を読み込むことが出来ずにすみませんでした。また懲りずにご投稿ください。待っています。


*****

「春の世」理蝶さん

理蝶さんこんばんは。
そうですね。季節が移り変わるごとに風景が変わっていくように、人の心や関係性も変化が起きますね。世の中にも歴史があるように、人にも歴史があって、例えば2連目などはようやく落ち着いてきたコロナも、状況がコロナ以前には完全に戻らないことの示唆にも感じますし、4連目などは、どんな心模様でも桜は咲いてきちんと散るという、変わらなさが描かれているようにも感じます。変わっていくことは、出会いと別れがあるように、悲しくもあり楽しくもあるのだと思います。人間も季節のように生きていくのかもしれません。川幅が広がるように人間の幅も広がっていったり、向き合う時におとずれる衝突によって視界ががらっと変わったり、生きていくことは変わっていくことなのだろうと思いました。春の夜に、春の世のことをしみじみと考えさせられる詩で、静かに哀しく懐かしく美しく、とても良かったです。佳作でした。


*****

「学校に行くことにした」紫陽花さん

紫陽花さんこんばんは。
そうだったのですね。看護師さんになるのが夢だったのですね。実は私の姉が看護師だったんです。でも子供が生まれて夜勤は辛いということで看護師から介護の仕事に転職しました。いまでは施設長などやっているようです。
コロナで事務職を解雇になったことがきっかけで新しい道へ進むのですね。こう言ってはなんですが、、良かったですね。やってみたい仕事に挑戦出来る状況はありがたいですよね。夜に通うのは大変かもですが、頑張ってくださいね。紫陽花さんなら大丈夫。私も少し今後のことを考えている最中です。この詩に勇気をいただきました。ありがとうございます。詩は特に引っかかるようなところはありませんでした。応援をかねておまけの佳作とさせていただきます。



*****

「久方ぶりの植物園」ロンタローさん

ロンタローさんこんばんは。
評と感想は不要とのこと。了解いたしました。
私も植物に最近目覚めまして。
うんうん、と頷きながら読ませていただきました。
ありがとうございました。


*****

「今」山雀詩人さん

山雀詩人さんこんばんは。
過去も未来も本当は存在せず今しかない、あるいは今の中に過去も未来も存在している、つまり人間のいう時間の概念などというものは宇宙には存在しない。ということが書かれた本を読んだことがありまして、この詩を読んでふと思い出しました。心の中って、小さな宇宙のように感じます。遠い過去の出来事を昨日のことのように思い出してドキドキしたり憂鬱になったり。まだ思い出として昇華されていない出来事はもちろんのこと、良い思い出となっていてさえ、何かのきっかけで(曲とか匂いとか)思い出し切なくなる。この詩は、だから、逆説なんですよね。時間が過ぎただけで、自分はいつまでもあの日のあの瞬間に佇んでいる、だからいまだに今なんだと。はい、それはとても共感できる心理だと思いました。佳作一歩前ですね。
ところで、私は山雀詩人さんに提案があるんです。山雀詩人さんはお上手なんですね。柔らかさ優しさ少しの卑下など丁度良い塩梅で入ってるんです。読み手を楽しませるサービス精神も旺盛です。でも、案外とエピソードの部分の引き上げが早いのですね。なのでもう少し書き込まれたらいかがでしょうか、というのが私の提案ですね。無理をしない程度で少しだけ増やす、というのをぜひ考えていただきたいな、と思いました。もしかしたら詩について悩まれているのではないか、と感じることがありましたもので。ぜひご一考ください。


*****

以上、7作品のご投稿でした。
ありがとうございました。
最近は植物に癒されております。
お世話をする喜びに目覚めたようです。
どんどん鉢が増えていきます。
今月もたぶん、増えます。。

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もう一度  U.

瞬きもせずに見開かれた目は
天井の一点を見ているだけ

  何が見えるのですか
  私のこと忘れてしまってから
  ずいぶん過ぎましたね

もうしゃべることもなく
浅い息が続くだけ

ベッドの横の黄色い点滅
血圧、60の表示
冷たい手足

大部屋のカーテンで区切りられた
このベッド一つ分の空間だけが
あなたと私の最後の砦

あなたの頭の上
白い壁に
あの時の道が見えます
まっすぐ伸びる砂利道

  武蔵野の雑木林の奥にあるのは
  篠田病院ですね
  手を引かれ
  お多福かぜで痛む頬
  あなたを見上げ
  …おかあさん…
  と呼び掛けましたね
  何故か
  この景色だけ妙に覚えています

病院に向かい手を引いてくれたあなたに
今、遠くへ逝こうとしているあなたに
私にできることは何もない

  もう一度
  あなたに呼んでもらいたかったです
  あの時のように
  遠くへ逝ってしまう前に

バイタル測定器のアラーム
あなたと私の砦が壊れた

  あなたが私の手を引いて
  歩いていきます

そして
訪れた静寂

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三浦様 詩の評のお礼  エイジ

三浦様 詩の評をありがとうございます。

今回は詩の肝が先にできたのは良いのですけど、どう展開しようかということを多少考えました。タイミング良く、この季節は千里一帯に咲き誇るソメイヨシノを見て、常日頃考えていたことなどが出てきた感じです。上席佳作をありがとうございます。詩集を編む時などは、この三部作をどこに持ってくるか、よく熟考したいと思います。「自然との対話三部作」、名付けていただいて光栄に思います。

千里は新千里北町、続いて西町、南町という風に東西南北の町がベッドタウンの中心ですが、太陽の塔は大阪の北の地域のランドマークとなっております。空港は小学校のころからよく課外授業などで飛行機を見に行ったものです。茨木は個人的には音楽も好きなので、輸入盤も扱うレンタルCD屋に通いました。この千里一帯は大好きな土地だったので、15年程前に引っ越してきました。

いつも入念な評をありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

編集・削除(未編集)

感想と評 4/7~4/10 ご投稿分  三浦志郎  4/16

お先に失礼致します。


1 エイジさん 「永遠の一部」 4/7

休日のA  DAY IN THE LIFE をサラリと語り、千里という辺りの描写と歴史で徐々に厚みを加えて読み手を誘います。ひとつの良い流れの形が、すでに出来ていますね。辿り着くのは「*」以降のメインテーマ。 枯葉ひとひらが自然からの啓示者であり時の使者となって、エイジさんにある気づきを与えています。それは永遠の一部。これをエイジさんの側から言えば、詩人のこころ、此処にあり、といったところでしょう。このあたりに自然~エイジさんの関係性が浮上してくるような気がします。それらが土地愛に支えられているのも好感が持てるのです。このあたりの事情が、この詩の肝になりそうです。「風の生まれる場所」「光の行方」「永遠の一部」―これらを勝手に「自然との対話三部作」と呼ばせて頂きましょう。もし詩集などを編む場合、ひとつの峰となるでしょう。上席佳作を。

アフターアワーズ。
「千里」という地名を調べました。僕の中で核になるのは「太陽の塔」がある公園でしょうか。中学三年の修学旅行で万博に行った記憶があります。塔内に入りました。あと「茨木」ですね。歴史好きには馴染みの地名です。あと、伊丹空港の近くに千里川が流れていて、飛行機好きの聖地です。こんな形で、僕の中で意識されています。バラエティがあり、便利であり、緑も多い、そういった雰囲気を感じますね。


2 ベルさん 「雲」 4/7 初めてのかたなので、今回は感想のみ書かせて頂きます。

よろしくお願いします。 初登場にふさわしく優しくフレッシュな作品です。そこにまず魅力を感じました。特に「地球発~」というのが最も気に入りました。いいですね。評者は気象学的なことは全くわからないのですが、「あの雲」という風に特定するのは難しいと思うのです。すぐに形を変えやすいだろうから。ここに出て来る「君」はある雲を指すと思うのですが、そういった雲の性質を匂わすような表現が初連・2連にあり、上手くボカしていているのがいいですね。そのほうがミスはないと思います。もしも特定したいなら、むしろ文中出て来る「飛行機雲」でしょうね。しかし、これはこれで上手く納まっていると思います。また書いてみてください。


3 じじいじじいさん 「ちいさくてもおおきないちばん」 4/8

まず、出産というのは無関係な人が思う以上に危険要素が多い。そう聞いています。
おそらく未熟児で産まれたお子さんかもしれない。初連はそういった事態に父母さんの過去の憂慮が察せられるし、逆に2連はーそういった過去があったからこそ―6年後の今の晴れ姿はひとしおのものがあるでしょう。2連の「ランドセル」「いちばんまえのせき」の描写も可愛いです。上手く繋いでいますよね。ここで大変失礼ながら、水を差すようなことを書いてしまうと、ここにいる全ての父母さんが(ウチの子がいちばん)と思っているはずなんです。そこはそれ、じじいじじいさんもそのあたりを察して、辛かった過去を付与して今の輝きを与えた。そこに個別性が感じられます。この「いちばんまえのせき」の子に佳作を。最後に大勢に影響ないことを書くと、タイトルは本文で充分察せられるので、むしろシンプルに「にゅうがくしき」などでもいい気もします。万感の思いも込められそうです。


4 凛さん 「ロボット人間」 4/10

恐ろしく机上論的に書くと、確立した路線、定められたルーティーンに乗っていれば、人は何の感情も持たず、言葉も発せず、よけいな対人関係も持たず、無機質に―それこそロボットのように―
過ごすことも不可能ではない。この詩は本当にロボットになったのではなく、それに近いような自己を皮肉り悲しみながら行った隠喩と見ていいでしょう。連ごとに要約してみましょう。。

1連……自由でありながら自由でない、あるいは、それを恐怖し拒否している
ちなみに「飛びたてず」とあるから、ここは「檻」より「(鳥)籠」みたいなほうがいいかもしれない
2連……裏付けのない行動あるいは無意志としての行動
3連……意味がなく他人指向の言葉
4連……自己の見失い

およそ、不景気なものばかり書いてごめんなさい。だが、しかし、そういう詩なんですね。
それらを受けての(そうか、ロボットだったんだ)の終連です。言ってみれば終連が詩行全てを引き受けて象徴している、「自我」という言葉で代表している、といったあんばいです。意気の上がらない詩なんですが、評者はこの詩に意義を見出しています。これが3作目で、今まで大体自分の心模様を描いてきたわけですが、この作品が、場面の、心情の、話柄の、バリエーションが最も出てきている。広がりを見せている。そこを見ておきたい。一歩進んで佳作一歩前を。いつか、ペンネームのような詩を書く時も来るでしょう。


5 朝霧綾めさん 「誰かを好きになった朝」 4/10

ああ、タイトルがいいですねえ。爽やか。さらに初連、意表を衝きつつの名文句!こう書かれると不思議とそんな気分になってくるから(不思議だ!)。
これは、おそらく異性の恋愛事情ではなくして、同性、同僚などの―この場合、女性同士の―気持ちを朝の気分に重ねて綴ったものでしょう。女性の親友というのも、男性とはまた違った趣きがありそうです。何かきっかけがあって、(4連?)、そのような気持ちの耕し方をしたのでしょう。人を好きになるにあたり、こういう範疇も当然のようにあっていいわけです。そんな事情を語って、爽やか、それに尽きるのです。佳作ですね。

アフターアワーズ。
よく電車の中などで、若い女性さんが屈託なく談笑しているさまを見かけますが、実に華やいで楽し気で、観ていていいものであります。仲良しなのでしょう。“じいさん心”も―ヘンな意味でなしに―寛ぐというものです。


6 晶子さん 「通学路」 4/10

これは特に入学式などではなく、在校生をスポットしたものと思われます。彼らも又、当然のように学校内の主人公であるわけです。3行目の直喩と集団登校の関係がとてもきれいでいいですね。
「なんとか上級生の歩く~」の子、超、かわいい!いっぽう、新入生も加わっているだろうから「お兄さんとお姉さん」も気遣い、大変です。このあたりもおもしろいです。
この詩はこの詩のとおり。終連の気持ちを読み手も思っていましょう。このお祝いの詩に評価などは野暮というものでしょう。

アフターアワーズ。
確か、晶子さんは、読み聞かせ等、教育的なものに携わっていたような記憶がありますね。
(違ったらごめんなさい、ですが)、そういった背景があるのでしょう。


評のおわりに。

さて、自転車にもヘルメットを、の時代になりました。フツーの人でも被ってる人、ちらほら見かけます。日本人まじめだから浸透するでしょう。自転車通勤マンの僕としても、そろそろ買わねば……。あれ、便利ですよ、きっと。ちょっとした雨にも強い味方。帽子嫌いじゃないし。ミュージシャンが被ってるようなキャップタイプがいいな。 では、また。

編集・削除(編集済: 2023年04月16日 06:36)
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