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ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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夏生様 こんにちは。楽しく読んでくだりありがとうございます。野良猫の強さがしっかり伝わり嬉しいです。糞の害を除くと本当に可愛いだらけの存在の野良猫です。またよろしくお願いします。
感想を頂き、心から感謝いたします。そして何よりの感想、とても嬉しく思っています。これからの励みになりました。心から、ありがとうございます。
僕と君は 二つの靴下
僕は穴だらけで汚れたよれた靴下
君はウグイス色のリボンの付いた靴下
お互いに片方だけで
誰も履かないし見向きもしない
だから僕は強くならなきゃいけないと
粗暴になり傷だらけの穴だらけ
それなのに君はウグイス色のリボンを大切にして
寂しさの中でも辛さの中でも美しさを忘れなかった
何度も僕は君に罵声を浴びせた
時には手を上げた
片っぽの靴下は捨てられるだけ
ただのゴミなんだよ
君は泣きながら初めて僕に怒鳴ったね
片足だけでも温める事がでる
片足だけど可愛くできる
きっと必要としてくれる人はいるはず
その為に美しい心は捨ててはいけない
そして君は僕の空いた穴を一つずつ縫って塞いでくれた
そして君は僕の汚れを丁寧に洗ってくれた
気がついたら僕は真っ白な靴下だったんだと思い出したんだ
そしたら君は同じウグイス色のリボンを付けてくれた
色違いだけど
同じウグイス色のリボンの付いた靴下ができた
そして僕たちはずっと一緒だと誓い合ったんだ
実家からもらった
たった一鉢のアロエ
楽しめる
挿し枝だけで増えていくから
ひとりでに
それから十年
横に並んでアロエは八鉢
少し 持て余しぎみ
さすがに私を見かねた娘は
伸びたところを切り取った
グリセリンにつけて 三か月
化粧水のできあがり
繁殖は収まり 生まれ変わった
やった 大満足
娘が家を出てからは
作り方の紙を見ながら
自分で作る
もう 4回目
だいぶ減ってきた アロエ
・・・・・・
なんだか少し さみしい
作るの やめようかな
娘に電話で
アロエ 減ってきたよ
「それはよかったね」と娘
ああ、そうだった
化粧水は アロエを減らすためだった
目的を忘れない娘と
過去にしばられる私
大違い
そう言えば
私にとって難しいのは 家の片づけ
置き場所だけは変えてみるけど
片付く という結果は出ない
それはいかにも
私が過去を切り払えないから
図らずも 苦手の謎が解けてきた
心が身軽になってくる
こんな私の家にもとうとう
片付く時が やって来るかな
アロエが
また一鉢だけになる頃には
10月17日から10月19日までのご投稿分の感想と評です。
「猫」 喜太郎さん
喜太郎さん、今回もご投稿くださりありがとうございます!
僭越ながら御作「猫」の感想を送らせていただきます。
猫をかぶる、という言葉に良い印象やイメージはないように思いますが、御作から
この言葉の印象が一気に変わりました。
その日の天候や気分によって変わる「猫」の種類。
<また黒にするかな
と、黒を選ぶ主人公。誰でにも近づいてほしくない、自ら群れることもない、と
あえて一人でいることを選んでいます。
それはなぜか。読み進めていくとわかります。飼い主を失った経験から
何色も何者にも染まることのない黒を選び、まるで保護色のように
思い出の涙のような雨の中へ出かけます。
雨音や温度、雨の匂いまで感じられる静けさがかなしみを誘います。
喜太郎さんの繊細な感性がひとつの言葉の印象を一変させました。
詩の醍醐味がここにあります。一篇の詩から言葉の別の一面を見たような
心地よい衝撃がありました。読後の余韻の切なさも美しく残りました。
御作名作とさせていただきます。
「紅葉の歌」 おこぜさん
おこぜさん、はじめまして!
ご投稿くださりありがとうございます。
初めての方は感想のみとさせていただきます。ご了承ください。
僭越ながら御作「紅葉の歌」の感想を送らせていただきます。
<秋が旬の幽霊
ここ、いいですねぇ!幽霊といえば夏、という概念をあっさり取っ払っています。
この幽霊は扉に挟まってしまった。幽霊は肉体はないもの、という概念も取っ払っています。
<解いてやると、ほっと息をついてから、急に紅くなる
幽霊が人間味を一気に増した瞬間がここに描かれています。
幽霊は夏に見るもの、肉体はないもの、人間味もないもの、という概念を
潔く取っ払らわれた詩は故郷の詩だった。
なんともユニークで常識や概念に囚われない自由な表現が魅力的な一篇でした。
ありがとうございます。
「ロマンティック」 えんじぇるさん
えんじぇるさん、今回もご投稿くださりありがとうございます。
僭越ながら御作「ロマンティック」の評を送らせていただきます。
<女の人の、いちばんあったかいところが、すきだ。
女の人の、いちばんあったかいところはどこだろうと考えました。
身体的なところか精神的なところか…。
<あたまなでなでもぶっとぶ
とあったので、母性的なところか、など。どこだろうどこだろうと
しばらく考えました。
女性は体内の自然現象から月に一度(個人差はあります)体温が上がります。
これも母性に繋がっているかもしれない、と考えてみたり。
読む人の性別によって解釈が違うかもしれません。
ふっと考えさせてくれる面白さのある一篇でした。
次回もお待ちしております。
「にゃおんシステム使えます」 紫陽花さん
紫陽花さん、今回もご投稿くださりありがとうございます。
僭越ながら御作「にゃおんシステム使えます」の評を送らせていただきます。
にゃおんシステム使えます、なんと可愛らしいタイトルでしょう。
世間にはワオンはありますが、にゃおんがあってもいいですよね。
この詩は猫の生き上手さが描かれています。一匹でも生きる術はある。
それでも失敗してしまったら、奥の手もちゃんとある。
この生き方の強かさ、しなやかさ。猫の身体のような柔軟さも感じられます。
にゃおんシステムにすっかり利用される人。それもどこかうれしそうです。
いきいきとした描写、猫視点の語り口もこの詩の魅力となって光っています。
「にゃおんシステム最高だ」と思わず読者も言ってしまいそうになる一篇でした。
御作秀作プラスとさせていただきます。
三浦様、『栞』の評をありがとうございました。私の人生の中で栞を挟んでいるページがあり、そのページを開いて詩にしたくなり、投稿に至りました。三浦様の評に、ハッとなることや気づきもありました。次の作品に活かしていきたいです。ありがとうございました。
島秀生様、「遠景」に評をいただきありがとうございました。最初は確かにはしょりすぎたかもしれません。歌の歌詞みたいになってしまいました。最初にリズムに引きずられるとなかなか客観的に見るのが難しかったりします。終止形は確かに苦手というか、推敲の段階でも今まであまり重要視してこなかった気がするので、いただいた案を参考に検討したいと思います。
カマキリの変色についてはこれ私の全く勘違いだったかもしれません。でも何年か前にネットで調べて見てて、そうだったのかと感心したのを覚えてたのですが、もしかしたらガセだったかもしれません。こういうのは複数の情報をちゃんと照らし合わせてみないと駄目ですね。(実際に今調べてみたら島さんの言う通りでした。ただ体色の違いの確実な原因はまだ解明されてないようです。保護色的な理由から最初から茶色いものが茶色い場所に移動するというだけのことで、秋が深まり枯れ草が増えてくると茶色いカマキリの生息範囲が広まるからたまたま目にする機会が増えるだけ、ということらしいです。)
秀作もありがとうございました。また次回よろしくお願いいたします。
三浦志郎様、「天敵」に評をいただきありがとうございました。これも実際の体験そのままです。なので主人公は私自身です。今回まず考えたのは、相手が何者であるかを明かさないこと。それが果たして効果的であったかどうかはさておき、ご指摘の通りある種の関係を寓話として書きました。登場人物は私、相手、そして最後に出てくる太陽の三者。逃げようとしない相手を見て、天敵って何なのだろう?と思って、その疑問をそのまま詩にして。もう少し掘り下げるかどうかも悩んだのですが、最後の一行で全部説明出来るかな、と思いまして、今回は敢えてここまでで断ち切ることに。
丁寧に読んでいただきありがとうございました。相手の正体は実はアマガエルです。そして太陽はやはりクセ者、この詩は今の世界情勢に向けての私なりの隠喩的メッセージでもあります。また次回よろしくお願いいたします。
三浦様、評ありがとうございます。
また、重いテーマを真正面から受け止めていただきありがとうございます。
三浦様は最後の連を前に持ってくるといいとの指摘、その通りなのですが、私の性格上、弛緩から緊張を強いるのは読む人とも辛いだろうと思い、最後に弛緩、つまり、クーリングオフのつもりで「鏖」の最後に軽くも象徴的な連を持ってきました。でも、バランスが悪いのは確かです。
三浦様の最初の評での一歩前の一歩前との評、これからのこととも考えてのことと思いありがとうございます。
テーマがデカすぎるとのことですが、常日頃から宇宙のことなどを考えているものですので、私にとって人類はとてもとてもちっぽけなものなのです。
ですので、島様のような人がもしかしたならば大半なのかもしれないと気付かされました。
自分の物差しは汎用的ではなく極々個人的なものと言うことを考えるきっかけを下さりありがとうございます。
褒めてくださったことは大事にしておきます。
最後の一連が取って付けた感が否めないとの評はその通りなのですが、この詩においてずっと緊張を強いていた中で弛緩するところがないとダメだと思い、最後の連は書きました。
つまり、クーリングオフのつもりで最後に持ってきたのですが、バランスが悪いとの指摘はその通りです。
最後の連を違うところに持って行くとの指摘ですが、私の性格上、弛緩から緊張へというのは余り馴染めないので、悩ましいところです。
それにしてもおまけの秀作との評、ありがとうございます。
街を歩く
風と歩く
夜の街はにぎやかに
ぼくの歩調を軽くする
街を歩くと
聴こえてくる
人の声
車の走る音
街頭モニターからとめどなく流れる広告
路面電車の発着は絶え間なく
月明かりよりも
星明かりよりも
たくさんの街灯に
街は照らされている
竹藪の揺れる音はない
虫の鳴声も聞こえない
ぼくの町とは違うけれど
軽快な音が
活気の溢れる声が
ぼくの歩調を軽くする
街は今日も生きているな
ぼくは今日も
生きていたな
きみも生きていた
しっかりと
ぼくらは
ひとりひとりの人生を
生きていたんだ
遠くから
会いにゆけて
よかったよ
笑ってくれて
嬉しかったよ
またいつか
会えるかな
この街は
変わらずにいるかな
変わっていてもいいや
ぼくらも
変わりゆくのなら
街も
変わりゆくほうがいい
街を歩く
街がぼくを歩かせる
次々と変わる景色
行き交う人々
土曜の夜はまだ眠らない
久しぶりに歩く街が
きみに会えた嬉しさが
ぼくを歩かせる
さっきまでの
幸せな時間
余韻をかみしめ
街を歩く
ふいに 立ち止まり
空を見上げる
ビルが突き抜け
その先にある夜空は
いつもの空よりも
高い
街の光に照らされて
空もまだ
眠りそうにはない
街を歩く
イヤホンで耳を塞がずに
街の音を聴きながら
きみの話しを
声を
思い出しながら
きみと歩くように
街をゆく
奇蹟は
あるのかもしれない
家から出ることもできなかったぼくが
遠い遠い町から
きみに会うために
電車やバスを乗り継いで
この街まで出てきた
生きていてよかったと思えた
生きていたから
今日きみに会えた
きみも
きみを止めずにいてくれたから
ぼくらは
今日
会うことができたんだ
奇蹟は嬉しいけれど
それだけじゃないな
きみが
呼び寄せてくれたんだ
ぼくが
手を精一杯に広げて
掴み取ったんだ
きっと そうだ
街を歩く
風と歩く
きみの声と歩く
ともに過ごした時間と歩く
喜びと歩く
きみと歩いている
駅はもうすぐ
土曜の夜は
これからはじまるように
たくさんの人
帰る人
向かう人
今日を惜しむ人
ぼくはこれから
ぼくの町へ帰るよ
この街に
次はいつ来られるだろうか
分からないけれど
生きていよう
きみも
生きていると
言ってくれたから
ぼくも
生きていよう
苦しくなるほど
頑張らなくてもいいから
とにかくでいい
とりあえずでいいから
生きていよう
ぼくの町に
帰り着くと
月光に照らしだされた
いつもの町が
待っていた
街灯は遠くに二つだけ
竹藪が揺れる音
鹿が駆ける音
虫は鳴いても
人は見えない
何も変わらない
けれども
夜の空気は
やけに清々しく凛として
ぼくは
またここで
生きていくんだって
笑って
夜空を見上げた
風が吹いていた
きみと会った
あの街を
ともに歩いた
風だった
生きてみるよ
また
会いにゆけるように
また
生きていてよかったと
思えるように