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雨音さん、ありがとうございます。
雨音さんのコメントを読むと、いつも自分に不足している点に気づかされました。やはり自分では分からないもんだな、と書き続ける励みになりました。
引き続き、よろしくお願い致します。
齋藤さん、ありがとうございます。
しばらく仕事が忙しく、掲示板を確認できず、すっかりと遅くなり、すみません。
齋藤さんには、いつも「面白い」「楽しい」と言って頂き、このままでいいんだな、という励ましを頂いておりました。
引き続き、よろしくお願い致します。
大変遅くなってすみませんでした。
「1分1秒」水野耕助さん
水野さん、こんにちは。お昼過ぎからしとしと雨が降り出しました。
自由でありたいっていう気持ち、とても共感します。そして、1番は自分から解き離れたいという切望に似たジレンマだったのですね。この作品の1番良い部分は、この芯を感じるテーマだと思いました。佳作一歩手前です。
直す部分はありません。土台と骨組みはすごくしっかりしているので、ここに少しこの違和感や不快さ、そして、自由になったらどんな喜びがあるのか、そのどれかを読者に伝えるものが少し加わると色合いが深まる、そんな風に感じました。
水野さん、自分から自由になりたい、そんな思いを持っている人はたくさんいるように思います。良いテーマです。
「傘」妻咲邦香さん
妻咲さん、こんにちは。この雨は春を誘う雨なのかしらと思っています。明日は啓蟄ですものね。
「傘」という字って私とても好きなんです。
ですから、タイトルだけで、なんだかそわそわしてしまいました。
こちらの作品はまず4連がとてもいいですね。その連だけ繰り返して読み直してしまったほどです。そして後半がとても良いと思いました。傘というタイトルでありながら、君も濡れるし僕も濡れてしまう。そこに深い深い意図を感じます。全体としては、いつもの妻咲さんとちょっと雰囲気が違ったせいなのか、前半をもう少し整理できたらいいかなと思いました。もう少し流れがあるといいかな。
というわけで、佳作一歩手前です。
「傷つくことに上手になる」cofumiさん
cofumiさん、こんにちは。雨の音がするのでショパンを聞いています。
傷つくことに上手になれば/私は私でいられる気がする
という最終連がとても素敵な作品ですね。
全体として、cofumiさんがこの作品に込めたテーマがすごく良いと思いました。佳作一歩手前です。
傷つく、傷つける、というのは究極すごくプライベートなものだなと最近感じたんです。授受するそれぞれの気持ちが意図的なものでない時は特にそうなのですが。誰かをもしかしたら傷つけたかもしれない、と傷ついてしまうことがありますが、そういったことも含めて、主観的なことだなと。同じように、傷つき方が上手になれば、私のままで落ち着いていられるという気持ち、共感できる方が多いと思います。
一歩手前の部分ですが、3連と4連の部分ですが、細い針で傷を縫うというのが手当のように感じられず、あまりに痛そうで、4連の槍もあまりに痛そうで、少し考えたのですが、4連を先に持っていき、そこで抜いた棘?尖ったものを針に見立てて、そのあと、それを使って傷口を塞ぐのなら、繋がりが出てくるのかなと。ちょっとだけ参考にして見てください。そこにうまく強弱がつくと全体の流れが良くなるように思います。
「心象ーepisode5ー」U.さん
U.さん、こんにちは.なかなか止まない雨です。
この作品はとても良いと思いました。
佳作です。
まず3連がすごく良かったですね。コーヒーカップの中にコトンと落ちた溜息、そして、カップの底には、という流れが本当に素敵でした。実は最近、そういえば、カップの底に残った紅茶の跡でする占いがあるんだよなあなんて思いながら、カップの底をのぞいたばかりだったんです。U.さんの表現が素敵だなと思いました。
そこから後の部分も、流れが止まらずに、とても良いテンポで続いていきます。私はロック音楽はトンと無知なのですが、これまた最近、ジャニス・ジョップリンを知る機会があって、胸を震わせたところだったんです。それで、作中のジャニスは彼女の声で再生されました。(違うジャニスだったらごめんなさい、でもいずれにしてもぴったりだと思ったんです)
「手編みの温もり」埼玉のさっちゃんさん
埼玉のさっちゃんさん、こんにちは。肌寒くなってきましたが、お名前を見つけて気持ちが温まりました。
お母様に編んでもらった帽子と靴下、とても暖かそうですね。この作品も同じようにとても暖かいです。毎日いろんなことが世界中で起こっていますし、狭い範囲の身の回りでも本当にいろんなことが起こっていますよね。「平穏無事」が1番大切だという気持ち、私も感じます。そして、親の愛情のありがたみや、一方で永遠に続くわけではないその存在への小さな執着が運んでくる寂しさも、とても伝わってくるものがありました。
親への思いというのが主軸なのですが、後半は親だけではなく、お年寄り全般、そして、見ず知らずのどこかの誰かへの優しい気持ちが感じられていいですね。
さっちゃんさん、これは3つくらいにわけて3連仕立てにするといいかもしれません、やってみてくださいね。
「粉々」江里川丘砥さん
江里川さん、こんにちは。お待たせしました。
この作品はすばらしいと思います。
佳作プラス、です。
実はわたし、これを読んでいて泣いてしまいました。粉々になっても、風に飛ばされることもなく、どこへも行けず、何にもなれない、ここにいるだけの存在、江里川さんのテーマが淡々と書ききられていました。良かった点は多いのですが、中でも、大袈裟な書き方ではなく、静かに語っている悲しみの深さが胸に迫りました。
きっとこの作品はずっと忘れないと思います。
「猫耳ヘッドホン」ふわり座さん
ふわり座さん、こんにちは。日曜日が終わっていきます。
ふわり座さんに今までたくさんの宿題を出し続けてきましたが、今回のこの作品はその宿題の成果が出てきたように思えて、私も拝見していて嬉しかったです。まずその点をお伝えしますね。一生懸命いっぱい書いていらっしゃる中で、リズムのようなものを掴まれたのかもしれませんし、ご自身でコントロールしながら描かれたのかもしれませんね。後半少し、小走りになっていましたが、その辺りのリズムも内容とあっているので良いと思います。
ただ、後半ですが、3つくらいに分けてもいいかもしれません。一連と区別化したかったのかもしれませんね。そうだとしたら、一連だけ、少し形に変化をつけて、2連の出だしの行を短くするのもいいかもしれません。ただ、そうすると縦にまた長くなるので、やっぱり連は作った方がいいかもしれませんね。
「猫耳ヘッドホン」という軽めのキーワードで、言葉も軽めのものが続くのですが、内容としてはしっかりしていて、納得しました。
応援をこめて、佳作二歩手前にさせてくださいね。
「ぼうし」じじいじじいさん
じじいじじいさん、こんにちは。3月に入りましたが、まだまだ寒さが残りますね。
朝焼けの光景を、子供が見たらどんな風かなと想像されて描かれた作品なのかなと思っていたのですが、青空にお日様が上からとあるので、朝焼けではなくて、日が登ったばかりの朝の光景なのですね。オレンジの帽子はお日様の光なのですが、それを子供が見たら、どこまで発想を膨らませるかなと考えるのも楽しいですね。お日様の光の毛糸で編んだ帽子なのかな?
佳作二歩手前です。
「塵箱の中」侑輝。さん
侑輝さん、こんにちは。明日は月曜日、晴れるといいですね。
良い作品ですね。とても良いと思います。
まず出だしの折り紙、がまず秀逸だと思います。金色の折り紙を使えなかった人っていっぱいいるんじゃないかな。私もその一人でした。でもきっと金色から使っている人もいるはずなんですよね。では金色を使った人はどう思っているんだろうと思いを馳せました。
その後、卵から欲へ話が流れていきますが、折り紙に戻っていくという構成がうまく余韻を残していきます。
一つだけ、卵に移るときが少し唐突で、戸惑うように思います。ここに、そう/賞味期限切れの卵/それは高価だった、と、そう、を入れるとか、また別の言葉でもいいのですが、仕切りになるようなものを入れておくといいかもしれません。考えてみてくださいね。
「村の娘」朝霧綾めさん
綾めさん、こんにちは。今回のトリは綾めさんです。
まずタイトルがいいですね。
綾めさん、今回もとてもいいですね。佳作です。直すところは全くありません。もしかしたら、この作品はサラサラサラッと書かれたのではないでしょうか?そうした自然さが、そうまるで、アルパカの毛のようにたっぷりと空気を含んでふわふわと、柔らかく艶やかに感じられるんです。構成もとても良かったです。何より、この詩に流れているストーリーに、実は涙ぐんでしまったんです。ただじんわりと感動しました。このお話にはいろんな想いがこもっていると思います。3連が素晴らしかったですね。
告白しますけれど、私、保育園のお遊戯会で「ルーマニアの村娘」という踊りを踊ったんです。それが嬉しくって嬉しくってノリノリだったそうなんです。おとなしい子だったんですが、不思議なことですよね、ちょっと恥ずかしい逸話です。
綾めさん、素敵でした。ありがとう。
:::::
実は今日、お誕生日でした。
みなさんの詩からたくさんのプレゼントをいただいたような
そんな気持ちになりました。ありがとうございます。
遅くなってしまいましたが、
お二人とも、免許皆伝おめでとうございます。
実力十分の素敵なお二人で、今回の免許皆伝はとても嬉しいお知らせでした。
掲示板にいらっしゃっても仲間という気持ちではありますが、
免許皆伝されるとさらに身近に感じることができて嬉しいです。
るんとうるるんとう
月の光に照らされて
僕の心は踊りだす
ひどく寂しい夜だって
君がいれば怖くない
るんとうるるん
月の見えない暗い夜
僕の心は曇りゆく
どんなに楽しい夜だって
君がいないと僕は
るんとうるるん
齋藤様、こんにちは。いつも丁寧に読んでくださりありがとうございます。
3連が説明的ということですね。最初を今回のように書き出すと、説明的に
なるのはまとまりがよくないということですね。
推敲頑張ります、楽しみます。
また、よろしくお願いします。
今年の花粉症はかなり酷いですね、お大事になさってください。
三浦様ヘ。
この度は「遠くから」をお読みいただきありがとうございます。
この詩は「今」を個人の見解で書いた詩です。
しかし、個人の見解を通しただけの詩になったので、変になりました。
もう少し、周りの状況や普遍的な部分を大切にして書いていきます。
佳作一歩前の評価ありがとうございます。次回も宜しくお願い致します。
斎藤様
こんにちは。
詩の評、お礼です。
子供向け詩を作成する時、4つの設定にわけています。
大人から子供へ。
子供と子供。
子供から大人へ。
第三者。
色々と考え子供の心に入って欲しいと作成しています。
これからもよろしくおねがいします。
夾竹桃咲く作並木道で 森山 遼さん 2/28
夾竹桃って「油断大敵」「危険な愛」「用心」という花言葉があるようですね。花は詳しくない私なので、この作品を感じるためにちょっと検索してみました。毒が抽出できる植物ということで、花の可愛さに反してなんか怪しげな感じですね。
「静かに遠く」この時間というか距離をおく表現がめちゃくちゃカッコいいですね。
こちらの作品は語り部と君との関係性の中で、何かあったのでしょうか。どちらかと言うと語り部の君への思いが書かれているのかな、と思います。前は親密な関係であったのだろうか、鼻髭をいじってみせる少女、離ればなれになった親子だろうか、それとも……。
君を楽しませることが出来なかった語り部は、今ではそれも幻の時間だったのだろうと考えながら拝読しました。うーん、ごめんなさい、情景と語り部の感情がよくわかりませんでした。拝読して読者に想像させて楽しませるなら作品でしたら、構成、言葉等を広範囲設置し、もっと意味深になるようにしつつ(逆にもっとわかりづらく)、バランスが取れた感情を伝受させることを念頭に入れると、いい感じになるかもしれませんね。
それとタイトルの「咲く作」は「〜咲く咲く」なのかな、読み方がわかりませんでした。
評価は「佳作一歩前」です。
春 紫陽花さん 3/1
三連わけの作品になっていますね。
一連の出だしがとても素敵な世界が広がっていまして、春が溢れ出す様子がうまく描写されています。ここで「金の蛇口」がいい演出をしてくれています。とは言いつつ、この蛇口はなんだろうとなりましたけど、私は雪を春が溶かしてくれるというのが、柔らかな手でまわすってことなのかな、と拝読しとても気持ちいい気分にさせてもらいました。言葉のリズムもいいですね。
二連。さあ、暖かくなって来ました。さあ、やるぞ、と起こされて。
三連。春のぽかぽか陽気、私も浴びたいっ。
ここで現実生活に絡んだ内容となります。三連の内容は構成的にはいいと思います。さあ、我が家も春だぞ、とはなやかな感じがします。ただ、一連の語りが素晴らしかったので、三連がちょっと説明的な表現がもったいなかったですかね。なので、ここをもうひと工夫して推敲されるといいでしょう。ご一考くださいませ。
評価は「佳作一歩前」です。
がんばれ じじいじじい さん 3/1
がんばってきたからつぼみから花へ。花たちが仲良くお話し。そして、まだ咲かないつぼみ、これからの花を応援しています。誰でも大きくきれいな花をつけられるのだから、がんばれという大人から子どもへのメッセージになってますね。大きくなるために切磋琢磨しながらお互いを高めていってね、と。梅の花に子どもたちの様子を被らせて構成されているところが上手ですね。
これは好みかもしれませんが、連わけが語りと会話は分けた方が拝読しやすいと思います。
例えば一連、二連。
ポツンポツン パッパッ
うめのはながひらいたよ(ここだけ「さきだした」だと表現がかたいかな)
うすいピンクのかわいいおはな(語り部)
わたしのほうがおおきいよ(子どもの声)
ボクだっておおきいよ(子どもの声)
さいたばかりのおはな
おしゃべりなかよし(語り部)
何度か拝読していまして気づいたことは、こちらの作品は子どもへのメッセージと、大人側へ子どもをもっと応援しようというメッセージもあるのかな、と思いました。ご飯を食べて日に当たりなさい、題名も「がんばれ」で応援するのは大人という設定になっています。子どもとおとな、ハーモニーが良かったです。
評価は「佳作一歩前」です。
僕は徒に言葉を空っぽに埋めていく ロンタローさん 3/2
世間では春爛漫ってところでしょうか。その生命力に反して何だかアンダーグランドに自分がいるようですね。モグラをイメージして、人でいうと引きこもり的な暮らしをしているか、時に流されて生かされているような感じですかね。とは言いつつ、地上では「デタラメな歌をうたい」と語っていますので、自分の生き方がもともと世間とは合わない、といったジレンマもあるようです。しょうがなく時間という空っぽに、今の思いを言葉として埋めているのでしょう。すなわちここはこの作品ってことでしょう。
世間の「春うらら 夢うつつ」という鼻につく歌が聞こえてくる構成が後半にあり、自分の「ただ意味なく」歌のハーモニーが不協和音となっているところが興味深く拝読できました。
出だしのカッコいいフレーズに対し、ちょっと後半がもの足らない感じです。空っぽに埋めていく言葉をあとニ連、三連と増して着地、ないしはフェイドアウトしていくともっと読みごたえのある作品となるでしょう。
評価は「佳作一歩前」でしょう。
。。。。。。。。。。
花粉が………
悲しくもないのに鼻が出て、涙が出て……
春なのに♪
あなたの悲しみが
どしゃぶりの雨になり
この嘘だらけの街を
とめどなく
打った
雨に打たれたアスファルトは
たわんでいくというのに
なおも、人々の不誠実さが
轍を作り続ける
この街では
誰もがそうなのだが
俺の手も、黒い血の色をしている
我ながら
早い段階で
この街になじめて
うまくやれてる、と思った
俺は
犯した罪は
もちろん、人々の
教科書で培われた、うすい倫理観に訴え、
さらに
何を手に入れても満足できない欲望にも訴えかけ
罪の意味を歪曲し、
科された罰には
飼い主のつけた名前が
理解できない
猫のように
しらばっくれた
そういえば、あんたに初めて会った夜も
雨が降ってたなあ
俺は肩がぶつかったと
因縁をつけ、
その男を殴った
殴られている男の手は
黒にも、赤にも、白にもなりきれない
曖昧な色をしている
その時、
あんたはいつの間にか、
俺の後ろに立っていた
気配に気づき、
殴るのをやめた俺のコールタールを
塗りたくったように、ねばついた手を
あんたの手が包み込んだ
やわらかく、細いその手を
はねのけることなど、あまりにもたやすい
払いのけられなかったのは
あんたの体温を感じとってしまったからだ
なぜ、こんな冷たい雨の中
あんたの温度だけ、生々しいのか?
あんたの潤んだ瞳
鉄を舐めたように、ざらついた俺の双眸を見つめている
その、傷だらけの眼球は
今まで、何を見つめてきたんだ?
俺は、ふいに目をそらした
空の方を見れば、この目を見ずにすむ
悲しみも、憤りも、諦めも
その雨の粒になり、
俺の視界をぼやかす
俺の視力はまた、悪くなる
いや、これは、、、
ちがうものが見え始めているのか?
あなたの悲しみが
どしゃぶりの雨になり、
なおも、降りつづく
この街の人々は傘をささない
どしゃぶりの雨に気づかないから