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ご投稿された詩は、一生懸命書かれた詩ですので私も一生懸命読ませていただいておりますが、上手に意味を読み取れなかったり疑問を書いたり頓珍漢な感想になったりする場合もございます。申し訳ございませんがそのように感じた場合には深く心に留めず、そんな読み方もあるのだとスルーしていただけると助かります。どうぞ宜しくお願いいたします。
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「こころ」じじいじじいさん
じじいじじいさん、こんばんは。
良いですね。「なみだのなかはちがうんだ」というところで、見た目は同じでもその時によって流れる意味合いは違うから、ほんと、色がついていたらいいなあ、なんて思いました。大人になって、どうしてあの時涙が出たのだろう、とふと思い出すときがあって、私は自分で自分の感情に疎いときがあります。涙は奥が深いですよね。とてもシンプルに書かれてありますが、このシンプルさが今回とても良いと思いました。おまけの佳作といたします。
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「深淵の底には」積 緋露雪さん
積 緋露雪さん、初めまして。
井嶋りゅうと申します。どうぞ宜しくお願いいたします。
お作、なかなか面白いと思いました。少し古い時代の言葉遣いで雰囲気があります。得体の知れない「深淵」と淡々と向き合い、思考分析して、その深淵がいつも渦を巻いて存在していることを明かしてくれる。その渦はどこまでいっても渦であると知るまでの過程や、目玉に湧く光と闇の深淵が表裏一体であるかのような仮説、black holeの存在の後押し、そして「野生を身に付け」たという表現のかっこよさ、とても良いと思いました。読み応えがありました。ひとり語りの小説を読んだような読後感もあって、個性も光っておりました。面白いお作品でした。
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「青」喜太郎さん
喜太郎さん、こんばんは。
お作を読んで、床屋さんのサインポールをふと思い出しました。最近見かけたもので。「これは人間の血管なの」というセリフがあったドラマを思い出しました。余談でした。
今回のお作品、実はけなげで切ないんですよね。「赤い空は夕焼け」から以降、とても良いんですよ。ラストの1行も良かったですね。この良さをもっと決定付けるために、前半の青の例えをもう少し柔らかくしたいというのが、今回の私の感想です。少しもったいないと感じましたので。
2箇所あるんです。
2行目「汚れた赤を集めながら」→「疲れた赤を集めながら」
7行目「身体を巡る時は汚れ役」→「身体を巡る時は掃除役」
以上の2箇所なんですが、これはあくまで私の提案なので、ジャッジは喜太郎さんにお任せいたしますが、少し柔らかめになった流れでラストまですんなりいけるような気がいたしましたので、その意味での提案でした。宜しかったらご一考ください。可愛らしい良いお作品でした。佳作一歩前といたします。
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「やむにやまれず」水野耕助さん
水野耕助さん、こんばんは。
「やむにやまれず」この気持ち、よ〜くわかります。詩を書いている者たちのサガなのかもしれませんよね。どんな詩を書いていようと、上手とか下手とか、もうほんと全然関係なくして、詩を書いてる時、書き終わった時、また書き始める時、その書いている時間というのは皆んな同じなんですよね。その瞬間の気持ちの共有が描かれていてきっと詩を書いている方達はおおいに頷いたのではないかと思いました。最初の2行も良いですね。言わなければ言わなくてもいいのかも知れないけれど、生きていくために必要だったのが詩を書く行為であった。それはやむにやまれずであったかも知れないけれど、必要であったのだと、水野さんのささやかな意志を感じました。詩に対しての姿勢がストレートで良かったですね。佳作半歩前といたします。
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「言葉の贈り物」エイジさん
エイジさん、こんばんは。
エイジさん、こちらのお作は佳作以外ないでしょう! 1連目でもう心をつかまれてしまいました。心の奥底には川があって、言葉が白い可憐な花となり、その樹の小枝を焚くと暗い道を照らす灯火となる。そして、カムパネルラの言葉がやってきて、また言葉と心が繋がって詩の前半よりも壮大な結末になる。はい、とっても良いですね。特に5連目が入ることで、意識を少し別のものにふっとそらして、また戻ってくる、この書きかたがまた良かったんです。思考も深く粘り強かった。素晴らしいお作だったと思います。特にアドバイスなどはありませんね。佳作以外ないと言いましたが、佳作プラスといたします。
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「それは残念だよ」yellowさん
yellowさん、こんばんは。
6行目から7行目「ただ〜だった」ここですが、淡々と過ごす日常が、実は精神安定の鍵だったりするのかもしれないのですね。でも一方で、その安定とはうらはらに虚しさも存在する。ラストの「空虚だ」がとても効いています。9行目「それで良いのか」ここも、温度は低いですが、安定を受け入れることへの抵抗と自身への叱咤を感じました。13行目「適切であるが不適切」ここが非常に良くて、この行の前の行をスパッと斬ってしまう鮮やかさでした。こちらのお作を何回か読みましたが、とても客観的なんですね。現状の自分をとても良く理解していて、常日頃から自身と向き合っているのだろうと思いました。だからこそ、決して感情的にならずに「空虚だ」に辿り着いているのだろうと考えました。タイトルもこちらのお作への気持ちを一言で表したようなタイトルになっているのかな、と思いますと、効いているな、とまたここでも思いました。考えさせられる良いお作品でした。佳作一歩前といたします。
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「王さま」山雀詩人さん
山雀詩人さん、こんばんは。
このお作の良いところは、目の前の現実が辛くて目をつむるのに、さみしくなってまた目を開けてしまうところにあると思いました。何が見えなくなっても、孤独の城で空想の翼ひろげてどんなに楽しくても、しっかりと心の目に現実は刻まれていて、しかもさみしいから目を開けるというんですね。「さみしいから」という気持ちがとても切ないんです。ぼくは王さまだと言うんですね。この世界はぼくのもので、想像力だけで世界を創造できて、現実は簡単に消えうせて、たぶん自分の好きなものだけがあふれる世界になるのでしょう、でもやっぱり誰も居ないのがさみしい。想像力豊かな少年のけなげな切なさが胸にせまりますね。しかも文体が柔らかいので、更にぐっときます。
「泣き虫で弱虫だけど/でも最強の
ぼくは王さま」
泣けてきます。佳作といたします。
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「カレンダー」埼玉のさっちゃんさん
埼玉のさっちゃんさん、こんばんは。
あ、なるほど!と思いました。今まで私はカレンダーを見て、少し先の予定や約束など未来のことばかり考えて眺めていたことに気づきました。そこには人がさほど介入していなくて、自分のことばかり考えていたように思いました。なので、この気づきはとても新鮮でした。カレンダーの種類と一緒で、人も様々。そこから、ご縁や日々の充実などへ想いをふと馳せる時間は、とても大切なことだなあと思いました。梅雨入り前の午後、というのも良かったですね。貴重な晴れ間のように、詩もさわやかに感じました。佳作一歩前といたします。
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「寡黙」朝霧綾めさん
朝霧綾めさん、こんばんは。
このお作のように寡黙でいようと思うかたは、無智ではないと思いました。この謙虚な姿勢は、無智なかたには出来ないと思うんです。2連目は本当に私もそう思います。考え方を理解することは出来ても、気持ちを完璧に理解することはできない。自分だったらこう思うよ、と教えることは出来るけど、最終的に相手の思うことは自由だから批判するのも違うような気がするし、助言も何だか偉そうに感じちゃうし、、、というような気持ちが入っているのかな?と思いました。だからこその「寡黙」、あえての「寡黙」を貫こう、という静かな意志を感じますね。身近な人間関係だけではなくて、世界には自分が知らないことが沢山あって、それに意見するには足りないものが多すぎるから「夜」が明けるのを待っている、そんな祈りのような詩にも感じました。とても良いお作品でした。おまけの佳作といたします。
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以上、9作品のご投稿でした。
どうもありがとうございました。
またどうぞ宜しくお願いいたします。
雨が降る
しとしと降る
人の世は今日も軋んでいる
悲しみを燃やし栄えている
そんなつもりじゃなかった
君の中でそんなつもりが膨れ上がるのが見えた
そんなつもりが積もり
ほんとのつもりを伝えられないまま
心は静かに離れてゆく
僕は眺めることしかできない
対岸のキャッチボールのように
僕は眺めることしかできない
君の心は向こう岸まで離れてしまったのだから
僕は謝ることすらできない
本音は向こう岸までは届かないのだから
静かにただ待とう
いつかこの川を言葉のオールが漕ぎ出す日のために
素直になってみよう
いつかこの川を越えほんとのつもりを伝えるために
そんなつもりだった
水無川様、理蝶と申します。よろしくお願い致します。
感想いただきまして、ありがとうございました。
人生には一歩踏み外すと、大変な不幸や災厄が襲う選択つまり詩の中でいう路地があるような気がします。何かの拍子に全てが崩れる不安を日々ぼんやり感じていて、それを詩にしてみようと思い書きました。
それを読み取って頂けたようで嬉しいです。
この度はありがとうございました。またよろしくお願いします。
島様、いつもありがとうございます。お礼が遅くなってしまい申し訳ございません。
夕方に小学生の頃のことをぼーっと思い出していたら書けた詩でした。確かにウサギが消えたら小屋も消えますよね。雑さが目立つ詩となってしまいました。落ち着きや丁寧さを身につけたら、もう一段詩をよくすることができる気がしているのですが、いつも勢いで書いてしまいます。推敲していくうちに、元あったフレッシュな感覚が損なわれる気がしてしまうんです。
でも、ここは辛抱強く推敲していくしか無いなと思っています。
条件付きの名作の評もありがとうございました。またお願いします。
おめでとう
そう言って電話は切れた
あとはよく覚えてない
たぶんぐっすり眠った
楽しい夢でも見たかもしれない
いつもと同じ夜に
途切れた会話のその後で
はじめて知る熱さもある
そして同時に冷たさも
優しい引鉄になれただろうか?
出来ればなってあげたかった
偽りだらけの世界でやっと見つけられたものが
いつか粉々に砕けても
あなたはそれを拾って歩く
誰にも取って替われない後ろ姿があって
ありがとう
そう言ってすぐ電話は切れた
気づかずにいてくれたのか
気づかない振りしてくれた
ただそれだけのこと
薄暗がりで、浅い眠りを引き寄せて
幸せなど本当は何も助けてはくれないものだと
言いたかった
教えたかった
なのに
おめでとう
心からそう言って
電話を切った
私には関係のないことと
だから喜べる幸せもあるんだと
おめでとう
ただ、おめでとう
それだけ伝えられたら
あとはもう覚えていない
いつもと同じ闇
いつもと見分けのつかない黒さで
よく眠り、だけど
明かりを消してと叫んでた
夢の奥深く
ずっと底の方
誰か早くと
教室に入るとケイちゃんが
いつもベッドに寝ている
経管栄養練習の為の人形
ケイちゃんは69歳
胃ろうで栄養を取っている
ケイちゃんの顔は白い
ケイちゃんは男性だ
胴体は透明で
私が点滴で入れる
紫の栄養剤が
お腹に入る様子が透けて見える
今日も綺麗だ
栄養剤はラベンダーの香りだ
しゃべらないケイちゃんに
苦しくないですか?
お腹は痛くないですか?
と私たち受講生は話しかける
先生も話しかける
受講生の手つきが乱暴な時は
先生が大げさに
ケイ様大丈夫ですか?
失礼しましたなんて言ってる
こうして何年も何年も
話しかけているうちに
授業をしている先生には
ついにケイちゃんの
声が聞こえるようになったという
そしてケイちゃんと名付けたそうだ
経管栄養の経ちゃん
私にはまだ彼の声は聞こえない
右足を踏んで左足を上げる
それができてしまう自分に呆れる
いっそ立ち止まってしまえばいいのに
あの人は僕より金持ちそう
あの人より僕はモテそう
あの人は僕より楽しそう
比べて行くうちに
薄いモヤが僕の周りにかかる
どうやらそれは鬱の予兆らしい
嘘っぽいインターネットの記事を眺める
右足を踏んで左足を上げる
それができてしまう君を羨む
僕は少し立ち止まるよ、お先にどうぞ
それなりに成長した木なので
横たわるとベッドからはみ出してしまいそうだ
実際、回診の際
医師は枝分かれした根っこの末端を
注意深くよけながら移動しなければならない
根っこにはまだ
湿り気のある土が少なからず付着していた
患者たっての希望でそのままにしてある
人間の側からすると清潔とは言えないし
何より病室が汚れてしまうので
洗い流してしまいたいのが本音だが
せめて大地との繋がりの名残を、というのが
あちらの言い分なのだ
血圧を測る代わりに幹の中を流れる水分の量を
光合成により蓄えられた二酸化炭素の濃度を
さすがに木は穏やかで
診察の最中も大人しくしている
けれどもいったん口を開くと
思い出話は止めどない
ご存知の通り木は自ら動くことができないので
多くは傍観者として眺めた出来事である
思わず笑いを誘う話や涙なしでは聞けない話
木のくせになかなか話が上手い
その中に一つだけ
受け身ではない話があった
あるとき一人の人間が
何の断りもなくその木の
最も丈夫で太い枝に縄を固く結びつけた
縄の先は人間自身の首へ
全体重を預けるつもりらしい
空はどんより曇り
生暖かい風が吹く
噂では聞いていたが
まさか自分もそのような
奇妙な果実を実らせる日が来ようとは
枝が命の重みを感じ始めた時
発芽以来初めて
木は能動的な動きを見せる
縄が結ばれていた頑強な枝はボキリと折れ
人間はあえなく地面に
その者はしばらく呆然としていたが
情けない声を上げながら
どこへやら去っていった
最も太い枝を自ら損なってしまった木は
一晩中
森羅万象に詰られた
植物の分をわきまえぬ暴挙
他種の運命に介入する傲慢な所業
わんわん責め立てられた末に木は
それならばもう、ということで
人間の病院に身を寄せたというわけなのだ
診察結果は一両日中には出るだろう
昨今の医学の進歩は著しく
どんな種類の命であっても
的確な診断を下すことができる
若くて熱意ある医師は
ベッドに横たわる木の
思い出話を聞きながら思う
(次の回診に遅れてしまう)
朝日が昇る
夕日が沈む
ああ なんて美しい
いや待てよ
それは天動説だ
ガリレオ翁から数百年
動いているのは天じゃない
地のほうだ
時間という電車に乗って
流れる景色をひとり眺める
いや待てよ これも違う
これもまた天動説だ
流れているのは景色じゃない
自分のほうだ
そう
僕らは飛んでいるんだ
じっと椅子に座っていても
ベッドの上で眠っていても
地球という飛行船で天を
魚だって空を飛ぶ
ワシにガシッとつかまれて
ヒナの待つ巣へと運ばれるとき
そのときだ 魚は見るよ
まんまるな目をよりまるくして
水のない陸の世界を
それはワシから魚への
最初で最後のプレゼント
ああ なんて美しい
こんな景色が見れたらもう
死んだっていい
そう思えたらそれで良し
ああ なんて醜い
こんな汚れた世界では
生きたくない
それならそれでまた良しか
僕らもそう
地球というオオワシに
ガシッとつかまれた明日なき身
君はどう見る この世界
美しいか 醜いか
どっちにしてもプレゼントだよ
地球からのプレゼント
僕らが思い残さないように
だから見なきゃ
まっすぐ見なきゃ
地球という宇宙船から
時間という電車から
頭じゃない 知識じゃない
自分の目でしっかり見なきゃ
朝日が昇る
夕日が沈む
ああ なんて美しい
こんな景色が見れたらもう
きいろくてかわいくてきれいなひまわりさん
ひまわりさんのさくきせつ
みつばちやチョウチョが
ひまわりさんにあつまってくるね
みつがほしいからそれだけ?
ちがうよひまわりさんにあいたいんだ
ひまわりさんのえがおがみたいんだ
ひまわりさんはいつもニコニコ
やさしいえがおでみんなをみてる
たいようさんとおなじだね
おそらのたいようさん
おにわのひまわりさん
ふたりのニコニコみんなだいすき
みんなもわたしもニコニコになれる
ひまわりさんがだいすきだから