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「このドラマって、誰も幸せになってない気がする」
私の先輩がそう言った。大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」についてである。
全く同感であり、正に至言である。ただ、それではあまりに虚し過ぎる。
何処かに幸せに類するようなものはなかったのか? 探そうとした。
かろうじて、それらしいものは 「あった」。たとえば、こんな風に―。
* * *
鎌倉幕府三代執権 北条泰時
父・義時は
悪名の全てを
引き受け まみれ
自己一代で時代と権力に決着をつけ
子にまで引きずる意志は全くなかった
しかし 彼・泰時も
時代の不幸 その匂いを
少しでも嗅いでいるのは
継承者としての作法だろう
重大事件をその眼で学び体で覚え
承久の変を父と共に乗り越える
幕府の確立と共にやって来た
平穏
もちろん泰時の力だろうが
武家として 為政者として
幸せだった
ただ 彼の家庭は幸せ薄く
最初の妻との離縁
(破局でないことは確かだが その他理由全く不明 他家に再嫁)
娘は出産後に死去
次男(時実)は家臣に殺され
長男(時氏)は若くして病死
老境に入ってもなお
残された孫たちを執権にするべく導いた
私人としての泰時が幸せだったのではなく
彼の開いた時代が幸せだったのだろう
その治世に生き死んだ人々は
(悪くない世)と思ったかもしれない
それは ひと世代前に
幸せとは無縁のうちに死んだ
夥しい数の積み重ね
幸せに見放され逝った人々の
願いが集ったのかもしれない
もちろん呼び寄せたのは泰時である
平穏が続いたが それは
歴史の中での束の間
鎌倉という病の小康
和と乱を繰り返しつつ
幕府は繁栄と滅亡の
軌跡を刻んでいく
* * *
北条泰時。 歴史の教科書では常に太字で登場し常に「御成敗式目」と
セットで語られる。日本史屈指の名宰相とされる。彼の墓が現存して
いる。しかも私の家から自転車で五分の距離。その墓のことを知ったの
はいつだったか、行ったのはいつだったかは、もう忘れてしまった……。
その栄光とは違い、ひっそりとして素朴な墓なのだけは憶えている。
*********************************
ご無沙汰を致しました。ヘンな詩ですみません。
軽くコメント頂ければ、幸いに存じます。
さ
さっと撒かれた被害妄想の種
あなたからもらった
し
しずかに邪悪な種を見守る私
す
するすると芽が出てきちゃった
せ
せっせとあれもこれもと この間からのあなたとの気に入らないこと
全部肥料にしてあげちゃおう
とてつもなく大きな被害妄想に育ったら 私はそれをどうしよう
刈り取り方が分からない
そ
そうっと あなたにLINEする
ねえ、被害妄想の種勝手にもらったんだけど育ててしまいそう
なんとかしてくれる?
先にお知らせしておりましたが、
本日から3日間の投稿は、藍音ななをさんのピンチヒッターで水無川渉さんが評担当をしてくれます。
なお、この区間、11月は夏生さんの担当で、
水無川渉さんには、藍音さんに代わり、12/13~12/15にもう一度担当して頂きます。
ご承知おきの程、よろしくお願い申し上げます。
雨音様、「青空」に評をいただきありがとうございます。
ちょっと実験として、一切の具体的な背景描写をしないで感情的な言葉だけで書いてみたらどうなるかと思いまして試してみたのですが、なかなか難しいですね。ご指摘の通りです。全体的にトーンが平坦で、ちょっと説明的で息苦しい感じになってしまったようです。評などで全体の大まかな印象を聞いて初めて細部がわかるようなところもありますので、もう一手間かけてみたいと思います。
確かに思い切り男性的ですね。おそらく私の作品群の中でも最も男性的かもしれません。面白く読ませていただきました。ありがとうございます。またよろしくお願いいたします。
青島江里様、「もうひとつの償い」に評をいただきありがとうございます。
大変丁寧に読んでいただきありがとうございました。実はこの詩はプライベートな出来事とは全く関係が無く、まずは申し訳ありませんとおことわり申し上げた上で、実はお読み頂いた方の中にはピンと来た方もいらっしゃったかもしれませんが、本歌取りのようなことをしてみようと思いまして、では誰の何の作品を取ったのかと申しましと「さだまさし」の「償い」という歌なんです。その作品のオマージュというかパロディというかアンサーみたいな形で書くとどんなふうに読めるだろうか?と考えまして。普通でしたら引用元を注釈で載せるとこなのですが、敢えて載せなかった場合どんな解釈、物語が生まれてしまうのだろう?と興味が湧きまして、もしたまたまご存知でしたらそれはそれで楽しめるかな?とも思いまして、申し訳ありません。
本当に丁寧な言葉をありがとうございました。特殊な状況下で作られたものなので評価は確かに不可能だと思います。ただこういったアプローチって有りそうであまり無いような気がして、また実際書いたとしても読んでいただく機会ってそうそう無いので大変参考になりました。
またよろしくお願いいたします。
引き出しから
昔の手紙を出し
幾通も 幾通も
読んでいく
遠くに住む友だちからもらった手紙
両親からの誕生日カード
むかし出したファンレターの返事
一通 読むたびに
そのときの小さな私の姿が
浮かび上がる
手紙の中には やさしい言葉だけがあって
私も送り主も
幸せそうに 手を振っているように見える
昔の私の姿は少しずつ大きくなり
今の私に近づく
手紙の日付が
ようやく最近のものになったとき
私は戸惑う
現実は
これほどやさしくはなかったことを
思い出すのだ
あれだけ喧嘩していたのに
あれだけ叱られていたのに
ここには
やさしい言葉しか書かれていない
手紙は会話とは違って
文字に残る
相手の机の中に
何年もしまわれると思えば
厳しい言葉なんて書きたくない
きれいな切手を貼ってまで
議論をしたいと思う人はいない
やさしくない言葉を
贈りあえるような人は
できるだろうか
相手を想う気持ちから
たとえ厳しい言葉でも
自分の言いたいことを 言えるだろうか
やさしい言葉は
素敵な言葉
厳しい言葉も
素敵と受け止められるようになるまで
あと何年かかるだろう
やさしい言葉を書くときと同じように
厳しい言葉を 愛情こめて
書いてみたい
まるまるさん、大変失礼致しました。
今、評を見直したら
例えばで書いたものが改行されてなく
酷いことになってましたね。
いちおう訂正しました。
(コピペだとバグるようですね、気を付けます)
「鍋の蓋は閉めた方がいいよ」に評をありがとうございました。
「佳作一歩前」でしたが「想像できる~いい感じに表現」といただけました。
始めから終わりまで飾らず素直な気持ちで書けたからか、真っすぐお伝えできたようで
とても嬉しかったです。
ご推敲いただいたものは、ずいぶんスッキリして、完全に違う作品のように読めました。
実は初見では、少々物足りないように感じました。ですが繰り返し読むうちに、
読んでくださる方にとっては何の準備もせずに詩の中に入ってもらうことができると
感じるようになりました。
また課題をいただけました。今回もありがとうございました。
無常の風
吹き抜けるとき
時は待たない
死ぬことは
どの人にも必ず来る
遠くへ行ってしまったあなたは
どこにいるのか
この目に見えないだけなのか
そばにいた時
私たちには時間があった
いくらでもあると思っていた
幾人もの人が
今にも消えていきそうな世で
私はまだここにいる
あなたはどこかへ行ってしまった
私をおいて
見えない彼方の
彼岸へ渡る
無常の風は
どの人にも必ず吹く
いずれ私にも吹く風が
先にあなたに吹いた
いずれ誰にも来る時が
あなたには今日だった
それだけのこと
だけどそれだけのことが
とてつもない大きさで
一瞬で
全てを変えてしまう
数えきれない思い出と何気ない日常に
もうあなたはいないのだという
哀しみが
寂しさが
どこまでもどこまでも
止めどなく喪失を溢れさせて
あなたの残していった優しさや温もりを
強くして
「さようなら」まで
良いも悪いもひっくるめて
「それでも愛していた」まで
残された者を連れていく
無常の風
吹き抜けて
時は待たない
さようなら
きっとまた
会えるまで
今
体験している
すべてのことが
かりそめのようで
しっかりと
掴みとれぬまま
今日が
また
過ぎ去りゆくだけ
昨日、今日、明日
どこにも
居場所は見つからず
どこにいるにも
心許ない
この命、人生のすべてが
(仮)付きで
人生の本番は
果たしていつで
本物の自分は
一体 どこに
いるのだろうか?
幼い頃に
正しい生き方を
忘れてきてしまって
取り戻すことのできぬ
あの時を悔やみながら
間違った方法でも
このまま
かりそめの
毎日の中を
進んでいく他はない
どのような人生で
あったとしても
命あるかぎり それは
止まることなく
続いていくのだから