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A2級はトランジスタアンプには無い方式なので、興味を持って勉強しています。私に理解できないのは、出力歪率特性が最大出力付近で平坦になったり、減少するという特性です。私のアンプ設計マニュアル / 基礎・応用編 11.ロードラインその4 (電力増幅回路・・シングル応用編)にはは「2次歪み中心のところに3次歪み成分が割り込んでくると、みかけ上歪みが減ったようにみえるということはよく知られています」という説明が書かれています。歪率の定義式は√(2nd^2+3rd^2)/(基本波の実効値)です。2ndと3rdはひずんだ波形を級数展開したときの2次の項と3次の項で直交していますから、どのように重ねあわせても打ち消しあうことはないはずです。
添付図の1番上は基本波に5%の2次歪と5%の3次歪を加えた波形をexcelで描いたものです、2番目の図は歪成分だけを描いたものです。基本波に5%の2次歪と5%の3次歪を加えた波形をFFTにかけたのが3番目の図です。2次歪、3次歪とも5%で、打ち消しは起こっていないことが分かります。
歪率の定義は上記の式ですが、ノッチフィルターを通したあとの信号を平均値指示型の電圧計で測定したときは{√(|2nd+3rd|)}/(基本波の絶対値の平均値)になります。ぺるけさんがお使いになったオーディオアナライザは、写真から推測するとVP-7723Aですが、この機種は実効値応答と平均値応答の二つのモードがあります。アマチュアが自作した歪率計では平均値指示のものが多いと思います。私が大昔に自作したものは、両波整流した出力をアナログテスターで計っていましたので、やはり平均値指示だったはずです。
添付図の一番下は、実効値指示(定義式)と平均値指示の二種類の式で2次歪5%、3次歪5%の波形の歪率を計算したものです。実効値指示では正しい値 0.0707とほぼ一致しています。少しずれているのはexcelのデータの刻み幅がπ/32と粗いからです。平均値指示の場合は0.0557と、本来の値よりも小さくなりました。これは2次歪と3次歪の符号が逆の区間があるからです。
A2級の出力歪率特性で歪率が平坦になったり減少するのは、このように定義式とは異なる測定が原因なのでしょうか? ベテラン諸兄のお考えをお聞かせいただけると幸いです。
ken様、おはようございます。
まあ、球の音というのは無帰還のこの過渡的歪の変動が作っているのかもしれません。これは、真空管アンプでないとできないことです。しかも、シングルアンプだけです。
だから、私のNFBをかけるという事は真逆なのかもしれません。だから、歪率計なんて、全くナンセンスなんでしょう?古典管アンプ騒動を見れば明らかですね?
まあ、価値を決めるのは人間であるのは間違いないでしょう?
理屈とか思想とか権威ではない・・・・それは、感覚を無視した価値の創造なんでしょうね?”普遍性”とか”一般性”とか・・・・統計結果なんでしょうね?
うんざりはちべえさん、
詳しく教えていただき、ありがとうございます。私も善し悪しは人間の感覚だと思います。音楽を楽しむのが目的ですから、なおさらです。
にもかかわらず私がいろいろと調べているのは、なぜA2級は最大出力付近で歪率が低下するのかという技術的興味です。そのため、歪率のシミュレーションやら、直結とCR結合の違いなどを調べています。
なにしろ、トランジスタには無い方式なので興味深いです。
ken様、おはようございます。
そうですね。バイアスはDC変動します。でも結局、出力はプレート電流からなので、グリッド電圧の非対称は、三極管のロードラインの非対称でプレート電流は決まります。しかもトランスの動作も過渡的にDC変動します。↓に説明しています。
http://daisany.private.coocan.jp/html/2024-1-31-01/2024-1-31-04.html
第2節 アンプ回路図 のR11がスピーカーで、V5はシミュレーションの電圧源で実際にはありません。なお、こんなものは、気でもふれない限り作ったりしない でください。本 機は実験機であり、こうなるものと保証するものではありません。
訂正:図3の解説の
>最大 値約77mA、最小値1約7.5mAとなり、およそ7mAくらい増えている。
ー>最大 値約77mA、最小値約17.5mAとなり、およそ7mAくらい増えている。
なお、これは私の見解であって、真実なのかは不明です。
A2となると、グリッド電流も流れますからグリッドバイアスもDC変動し、トランスの電流の非対称によって更に余計にDC変動します。
歪み率計は、正弦波を入れて、数秒後に安定しますから、トランスのDC変動後の話なので、もともと怪しい計測なのです。だって、音楽は定常正弦波でなくて瞬間瞬間変動しますからね。
結局、人間が価値を決めるので、人間の感覚が一番でしょうね?別にオーディオを否定するものではないですよ。ぺるけ師匠も音が全てだったんだから・・・
おまけ
http://daisany.private.coocan.jp/html/2024-3-11-01/2024-3-11-01.html
でも、スピーカーは質量の運動なので、ロードラインは、必ずしも直線にはなりません。
http://daisany.private.coocan.jp/homepage2/html/SPEAKER.html
なお、これは私の見解であって、真実なのかは不明です。
答えにはなっていないのですが、直結とCR結合では、出力管の動作点が違うのではないかと思いつきました。
図は3極管に正弦波を入力した時の典型的なプレート電圧波形です。負側の波高値が大きく、面積も大きいです。つまり、負にオフセットしています。
この波形を次段の3極管に入力すると、直結の場合はグリッドにこの波形がそのままかかります。
CR結合では、Cの後ろではDC電圧成分はゼロでなくてはなりません。そのため、この波形はDC成分がゼロになるように正側にずれます。つまり、Ep-Ip特性のグリッド電圧が少し正の点を中心にスイングします。
このため、CR結合の方が最大出力が小さくなるはずです。歪は難しいところですが、グリッド電圧が深い部分に行かなくなるので、やや減るのではないかと思います。そうすると、ドライバーとの歪の打消しが変わるはずです。
Ayumi's Labの、二次歪が加わると動作点が変わるという記事を読んでいて気づいたのですが、大昔に何かで読んだような気もします。
VTさん、
不躾な書き方をしてしまい、申しわけありませんでした。
10は名前だけは知っていましたが、データシートは初めて見ました。きれいなカーブに驚きました。基本的に指数関数に従う半導体では真似の出来ない特性です。
それにしても、excelでFFTが出来るようになって、今までは手の届かなかった解析が、簡単に出来てしまいます。大変な時代になったものだと思いつつも、肝心の歪率減少のメカニズムはさっぱりわかりません。
ken様、おはようございます。
6V6GT(GE)のプレート特性図の解析、お疲れさまでした。
先に私が書いたA2級アンプの出力管は10で、グリッドが正の領域もデータがあるのでグリッド特性図までは変換できたのですが、当時の知識ではそこから歪率を計算する方法が理解できずにそこで断念してしまったのですが、作ったグリッド特性図からはひずみの出方が変わるようには思えないという印象を持った記憶があります。
そこで先の投稿でも出力管ではなく、出力段という表現にさせていただきました。
出力管だけの歪率の計算が出来ました。三結でVg>0のEp-Ip特性がデータシートにある6V6GT(GE)で、(Vg, Ep)を読み取ってexcel で3次式にフィッティングしました。3次式なのは2次歪と3次歪を扱うためです。
添付図の左上がフィッティング結果です。きれいにフィッティングしています。この式にsin(θ)を代入するのですが、無信号時バイアスを(250V, 40mA)と想定して、sin(θ)-14を代入しました。-14は上記バイアスでのグリッド電圧です。
得られたプレート側での波形が添付図右上です。正弦波ですが、上側と下側で波高値や面積が異なります。歪が発生しているだけでなく、DCシフトも発生しています。
プレート側の波形をFFTにかけると歪成分が求まります。添付図左下は横軸をプレートでの基本波の実効値電圧とした歪率特性、右下は横軸を出力電力とした歪率特性です。
約2.2W, 2.7Wの2点はグリッド電圧を+2V, +4Vまで振っていますが、歪は単調に増加しています。Ep-Ip特性から予想出来ることではありますが、出力管の特性だけでA2領域で歪が減少するということは無さそうです。
やはり、歪率測定の問題、ドライバーとの打ち消しがありそうに思えます。また、振幅が大きくなるとDCシフトが起こっていることが出力トランスに影響を及ぼしている可能性もあるかもしれないと思いました。
VTさん、
貴重な情報をいただきありがとうございます。
出力管だけで起こる現象だとすると、Ep-Ip特性から説明できないといけないと思います。考えてみます。
kenさま、お早うございます。
残念ながらデータは残っていないのですが、ずいぶん昔、初めて作ったA2級アンプのひずみ率が変な格好だったので、前段とのひずみ打消しが起こっているなら十分低ひずみで駆動力があるアンプでドライブすれば普通の形に戻ると思って、トランジスタアンプの出力で出力管を直接駆動して各々のひずみ率を比較するというお遊び実験をしたことがあります。
その結果、トランジスタアンプのひずみ率は測定限界以下であるにも関わらず、A2級動作になるあたりで出力管のひずみ率が一度下がるという現象は残ったことから、少なくともA2級動作させた出力段自身にあのようなひずみ率の推移を示す素因があるらしいと推測しております。
菊地さん、VTさん、
いろいろと教えていただきありがとうございます。
実のところ、もっともありそうなメカニズムは、出力管のグリッド電流が流れるとドライバーの負荷が重くなって歪が増加。それによって出力管との2次歪の打ち消し量が増えるというのだと思っています。
動作条件によっては、主力歪率特性が直線的でなくなる可能性があるというのも、その通りだと思います。
どういうわけか、この興味深い主力歪率特性についての明確な考察にめぐりあっていません。そのため、2次歪と3次歪は打ち消し合うことは無いというのは、ベテラン諸兄の間ではコンセンサスはあるのだろうかというのが、皆さまに質問を投げかけた理由でした。やはり同じ考えをお持ちだとわかりました。
kenさま、こんばんは。
「2次歪み中心のところに3次歪み成分が割り込んでくると、みかけ上歪みが減ったようにみえるということはよく知られています」ですが、そのあと「A1級では、こういう凹型にならずに」と記述されていることに加え、「みかけ上」と「みえる」いう言葉が入っていることからもわかるように、実際に2次歪と3次歪が打ち消しあうとか、3次歪み成分が歪みを減らしているということを言っているのではなく、A2級では3次歪み量が急激に増え始めるグリッドがプラスの領域へ入り始める近傍の信号レベルで一度、信号レベルが上がったにもかかわらず「最大出力近くになると歪み率は一旦減少あるいは横ばい」になり、「みかけ上歪みが減ったようにみえる」というその右に示されたグラフ例示された事象が生じることを記述しているに過ぎないものと思われます。
で、そのような現象が起こる原因は、入力電圧に対する出力電圧をプロットしたライン(リサージュ波形のような)をつくるとしばしば、グリッドがプラスの領域へ入るポイント付近でこのラインが曲がってしまうことがこれに関係しているのではないかと思いますが、実際に各ひずみにどういう影響を与えるのかを解析したことがないので、確証はありません。
私の解釈がどこまで正しいかわかりませんが、ご参考まで。
お正月から難問を提案なさっていますね。
というか、お正月だから難問にもじっくり考えられるのかも・・・
で、私は難しい事は解りませんが、
どこかで2次歪が打ち消されるポイントがあるのではないかと思います。
2次歪に比べて高次歪みを打ち消すのは難しそうなので、
トータルの歪量を左右するのは2次歪の打消しだと思うのです。
そこでネット上に公開されている作例の中から、回路図と歪率の掲載されている作例を
片っ端から眺めて、歪率の上昇が水平に変化する作例をピックアップしてみては如何でしょう。
何か回路動作的に共通するポイントが見つかれば、今回の問いのヒントになるかも?
そこで自分の作例を眺めてみたら以下のような作例でした。
https://www.asahi-net.or.jp/~CN3H-KKC/claft/6v6gtq2.htm
上記のぺージの後半で電源電圧を上げた場合の歪率があるのですが、
5Wから12Wくらいまで歪率の上昇はなく、むしろ減ってたりします。
ただQuadⅡ回路はドライブ段と出力段が絡み合った回路で、原因はさっぱり分かりません。
ちなみに、反転信号が何処から来るのかで、過去にMJ誌の先生方の解説が全滅だったという
驚きの事例まで有るほどで、今は簡単にシミって解ってしまう、良い時代になりました。
さらには以下のページのセットも、クリップ手前で歪率が一息ついています。
https://www.asahi-net.or.jp/~CN3H-KKC/claft/6as7_depp.htm
これは極端に感度の低い出力管で、ドライブ段も目一杯になっているので、
ドライブ段と出力段とで、歪の打消しが起こったのではないかと愚考します。
ただし、どちらもA2級ではないので、ほとんどヒントになってないですね。
何方かわかる方のフォローを、お待ちしています。
入手可能部品で作るヘッドホンアンプの本に掲載されている差動2段ヘッドホンアンプについて、高感度なイヤホンで使用したいので利得を下げたいです。現状の利得について画像に書いた計算式で2.55倍の利得が得られることは理解できましたが、利得を下げる場合に56kと6.8kのどちらを減らせばよいかがわかりません。可能であれば根拠を含めてご教示いただけると幸いです。
VT様
ボリューム開度と合成抵抗、ノイズの関係について非常にわかりやすく理解できました。お礼申し上げます。また、NFBについても周波数による信号経路の変化と負帰還量について整理できました。位相補償の設計について勉強不足ですので、差し当たっては3.9kΩの変更が好ましいと考えております。
たや様
ご提案いただいたATTを比較のために片チャネルに実装して検証したところ、ボリューム最小時はほとんどノイズが聞こえないレベルになりましたが、リスニング時の音量ではノイズが僅かに聴こえました。そこで、R1を8.2Ωから手元にあった18Ωに変更したところ、ボリューム最大開度の領域を除いてノイズは聴こえなくなり、リスニングする分には全く気にならなくなりました。お礼申し上げます。
tatuno様、こんばんは。
No.816でken様が3.9Kの方を変更するとしている理由ですが、56Kには並列に47pFが接続されています。そして100μFを介して6.8Kが並列に接続されています。
コンデンサは周波数が高くなるとショートとみなせるということで、56K//6.8K=(56Kx6.8K)/(56K+6.8K)=6.06Kの抵抗がこの47pFの効果で高い周波数では0になるという特性を持っており、0÷3.9K=0なので利得は高い周波数では1になるという動作をさせていることがわかります。
これがNFBを安定的にかけるための工夫の一部なので、56Kか6.8Kの抵抗値を調整した場合は47pFの容量も調整が必要ということになります。
あなたなら、どちらの抵抗を変更するのがより好ましいと考えますか?
tatuno様
NO.824のMDR-7506を16Ωにすることを試してとしていましたが、取り消します。
VT様がNO.825でゲインを1/2にする方法を楽しみにしていますと、言っておられますが、それを優先して行って下さい。
その結果をみてその後のことを考えるのがいいと思います。
tatuno様、こんばんは。
入力をショートするとボリュームのホット側がアースに落ちます。なので、絞りきった時と開けきった時はスライダーが(ほぼ)アースに落ちることになり、入力に起因するノイズは最小になります。そして、Aカーブのボリュームの場合、14時半位の開き度でスライダーからホット側とコールド側の抵抗値が等しくなるので、合成抵抗は最大になるので、アンプ本体の入力関係にかかわるノイズはこの辺りが最大になるということになります。
ボリュームを除去して入力をショートするとボリュームを絞り切ったのとほぼ同等になるので、ノイズレベルがボリュームを絞り切った時と同等になるのはこれもリーズナブルです。
出力側にアッテネーターを入れた結果を楽しみにしております。
仕事の都合で、検証するのが遅れまして返信が遅くなりました。申し訳ありません。
VT様
入力ショートでアンプの動作を確認しましたが、やはりホワイトノイズは聴こえます。そしてボリュームを80%まで開くところではボリューム開度とともにホワイトノイズが増加しますが、ボリューム全開でホワイトノイズがボリューム最小の状態と同じ程度に減少します。ボリュームを撤去した状態では、ボリューム最小時と同等のホワイトノイズが聴こえました。
こちらのHPAのほかにFET差動式HPA Simple Ver.も製作しておりますが、そちらでも同様にMDR-7506では静粛で、EX800STではホワイトノイズが聞こえます。そのため能率とインピーダンスが原因ではないかと疑っていますが、私の実装に問題がある可能性も否定できません。まずはアッテネータを検証したいと思います。
たや様
使用している部品について、抵抗:金皮、コンデンサ:ルビコン、積セラ:ぺるけさん指定のNPOタイプ、ACアダプタ・電源回路:ぺるけさん推奨のもの、ケース:金属製で全面ともアースと導通あることを確認しています。アッテネータのご提案ありがとうございます、検証してみたいと思います。
うんざりはちべえ様
こちらのアンプのぺるけさんの作例では残留雑音8uVとありますので、0.126VでS/N比は約84dBになりますから計算上はノイズは気にならないことになりますが、私のアンプでは聴こえるようです。
ken様
NFBでのご提案ありがとうございます。ちなみになぜ3.9kΩを変更されるかを教えていただけますと幸いです。
LEDに関しましては私のホワイトノイズが発生するアンプはすべてバイアスにLEDを使用していますので、その点検討させていただきます。
VT様、こんばんは。
そうですね、入力ショートはいい方法ですね。
イヤフォンとヘッドフォンの違いって、効率はほぼ同じで、16Ωと64Ωの違いで、電圧レベルで6dBですから、カセットデッキでドルビーオン(-60dBくらい)でヒスが消え、オフ(-50dBくらい)で聴こえるというレベルなのかと思いました。しかし、72dBとなると、「ちょっと違うのかな?」と思いました。
http://www.op316.com/tubes/mw/mw-15v-p4.htm
では、ノイズレベル19uVと書いてあります。となると、-72dBよりS/N比は”大きく“なるので、ノイズが聴こえることはことはないなあ、と思ってしまいました。
うんざりはちべえ様
tatuno様の6月19日 23:39の投稿に「MDR-EX800STでボリュームを最小にしてもホワイトノイズが聞こえるのを解消したいです。」という記述があるため、このホワイトノイズはアンプそのものに何らかの問題があるために生じている可能性が高いかと推測しております。
そこで、外来または音源との接続に由来するかを確認するために入力をショートしてみることをお勧めしました。
もう一つ気になる点として「MDR-7506だと気にならないのですが。」という記述があるので、出力を分圧すると気にならないレベルになるのかというのを確認していただきたいと思っています。
ならないなら負荷がMDR-EX800STかMDR-7506かによってノイズ発生が変わるアンプになっているという可能性が出てくるので。
なるほど。感度がほぼ同じでも、16Ωと64Ωでは、電圧ゲインが6dB、パワーゲインで12dBも違うんですね。でも、S/N比が90dBもあれば、60dB以下ですから、普通は問題にならないはずです。ぺるけ師匠のHPアンプもノイズレベル90dB以下でしょうから、1Vで0dBですから、-90dBは60+30なので1/1000×1/30で1mVの1/30なので、30uVrmsとなるはずです。0.126Vの30uVというと、-72dBとなり、問題にならないはずです。
となると、ソースのS/N比が低い可能性が考えられます。
おかしいかな?
追記:
http://www.op316.com/tubes/hpa/version4.htm
によれば、歪率が、左側では、左上がりの直線になっているので、これからノイズレベルとすると、出力0.1Vで歪が、0.01%ですから、ノイズは1uV(ー120dB)と読めます。だからS/N比はー90dBより”大きな”ー100dBを超えているはずです。
うんざりはちべえ様
このヘッドフォンアンプはhttp://www.op316.com/cqhpa2.htmに記載がある「続理解しながら作るヘッドホン・アンプ」に収載されているものであるために、HPのほうには該当する記事が無いものと思われます。
tatuno様
MDR-EX800STは16Ω、MDR-7506は63Ωから同じ1mW入力する場合の「電圧」を考えるとMDR-EX800STが0.126V、MDR-7506は0.251Vと算出されますので、これが聞こえるノイズレベルの違いの原因の一つになっている可能性はあるかとおもいます。
ということで、たや様が提案している抵抗分圧式のアッテネーターをアダプターとして作成して間に入れてみて、一度効果を確認してみるのがよいかと思います。
NFBの方を変えるなら、3.9KΩを22KΩに変更すると増幅率がほぼ1/2になると思われます。
このアンプはかなり強めに位相補償がかかっているので、負帰還を増やしても危険は少ないでしょう。私なら3.9kを大きくします。
ノイズの件ですが、私の経験ではLEDでひどい目にあったことがあります。LEDの透明樹脂は耐湿性が悪いので、劣化していたという顚末でした。本来、こういう箇所に使うデバイスではありません。
tatuno様
配線や部品に問題が無いと判断された場合の対応案です。
使用されいるイヤホンはヘッドホンの約1.6倍(スピーカのデシベルと同じとした場合)の感度ですが、耳に装着した場合にはヘッドホンより大きな差があるのだと思います。
アンプの動作に影響なく、ゲインを落とすのは、アンプとイヤホンの間にアッテネータを入れるのがいいと思います。
16Ωのイヤホンのゲインを1/2にする簡易なもので試してみてはいかがでしょうか。
tatuno様
私がみつけたのは、
http://www.op316.com/tubes/hpa/version4.htm
http://www.op316.com/tubes/mw/mw-15v-p4.htm
ですが、回路の定数が違うようですが、変更されたのでしょうか?
また、MDR-EX800STとMDR-7506は、108dB/mwと106dB/mwでほぼ違いがありません。
tatuno様
発振しやすさについては、バイポーラトランジスタとFETのどちらが多いかはわかりません。製作記事以上にNFBを多くすると、トラブルに遭いやすいので避けたほうが無難です。
ホワイトノイズが気になる件ですが原因として考えられるのは、
1.基板のはんだ付けがうまくいっていない。(虫眼鏡等でよく見ることや、引っ張ってみたりなど)
2.使っている抵抗器によるもの。カーボン抵抗を使っているのであれば、金属皮膜抵抗に交換する。(2SA1015-GRの関連部)
3.コンデンサによるもの。
電解コンデンサは、日本メーカー(ニチコン、東信、エルナー、ルビコンなど)の新しい物ですか。
47pFや100pFのセラミックコンデンサは、ぺるけさんが「部品入手のお助けページ」で紹介されているものかその相当品ですか。
4.ACアダプタが発生するノイズによるもの。対策としては、製作を参照された本のP98からの電源回路にしてみる。
5.アンプは、金属ケース(MBシリーズなど)に収納し、アースは本のP101の構成にしたがったものですか。
以上のようなことをチェックしてみてください。
tatuno様
「ボリュームを最小にしてもホワイトノイズが聞こえる」ということですが、入力をショートしてもホワイトノイズが聞こえるのでしょうか。
そうであれば入力側にアッテネータを追加してもダメでしょう。
出力側で分圧すればそれに合わせてノイズを減らすことができるかと思いますが、アンプそのものに何か問題があるのでホワイトノイズが聞こえるという可能性もあるかと思います。
たや様
ご返信ありがとうございます。ぺるけさんのFET差動HPA Ver.4では、利得を下げる場合にNFBの抵抗を減らすことで調整していましたので、同様の方法で調節できないかと考えていましたが、バイポーラトランジスタを使用したこちらのアンプでは発振しやすいのでNFBで調節するのは避けたほうが良いという理解でよいでしょうか。
ボリュームに関してはアルプスの50kΩ(ぺるけさんが良く使用していたもの)を使用しています。
MDR-EX800STでボリュームを最小にしてもホワイトノイズが聞こえるのを解消したいです。MDR-7506だと気にならないのですが。
tatuno様
先の文書の追記
発振したらどうなるかですが、
1.0点調整ができない
2.パワートランジスタが焼ける
3.使っているうちにイヤホンが断線
などですが、非常に高い周波数の発振なので、オシロなどで観測しても発見するのが難しいです。
回路はいまのままで、固定抵抗による方法以外にボリュームをを入れる(P101からの製作のヒント)を参考にしてください。
追記:ヘッドホン側の56kΩと入力側の56kΩの2つの抵抗は、その両方を比較して、ヘッドホン側が常に0Vになるように差動回路が働いているので、変更しないでね。もし変えると回路の設計を見直すことが必要です。
tatuno様
利得を減らす場合NFB回路の定数を変えることで利得を下げようとすると、高域で位相が変化し、発振する可能性があります。この本のP76の図5-8に位相がシフトする様子がのっていますが、NFBをふやすと、位相が180度反転に近づき、発振する恐れがあります。その場合、発振防止回路の見直しが必要になります。(このサイトの私のアンプ設計マニュアル 負帰還その2 (薬効と副作用)が参考になると思います。)具体的な対応としては、47pFや100pFのコンデンサの定数を変更したり、初段の2SA1015-GRをYに変更してゲインをへらします。そのためには、低周波発振器やオシロスコープ(アナログディスカバリなどの万能測定器でも可)が必要です。
そんなことをせず簡単にゲインをへらすには、入力にゲインを減らす回路を追加するのが簡単です。添付図でヘッドホンアンプの入力抵抗を考慮すると、0.27倍になります。
katcと申します。自作歴6年ですがまだまだ初心者の域です、よろしくお願いします。
ぺるけさんの「トランジスタ式PHONOイコライザ AC100Vバージョン」を製作しています。
回路は、<2SA1015-GR/2SC1815-BL>・・・その3 です。
テスト・トラブルシューティングで1週間ほど経過しましたが原因を発見できていません。
皆様のお力添えのほど、どうかよろしくお願いします。
各部電圧状況
--------------------------------------------------------------
箇所 設計値 測定値(L) 測定値(R)
(1) V+: +16.3v +15.5v +15.5v
(2) V-: -16.3v -15.8v -15.8v
(3) 150Ω-4.3KΩ間: +15.2v +14.1v +14.5v
(4) 150Ω-240Ω間: -15.2v -14.3v -14.9v
(5) 4.3KΩ-2SC1815BL間: +0.6v+-0.5v -12.1v 1.1v
(6) 240Ω-2.2Ω間: -13.6v -12.1v -13.2v
(7) 4.7KΩ-2SC1815間: -0.23v -0.12v -0.39v
(8) 470Ω-2SA1015間: +0.08v +0.21v +0.16v
(9) 470Ω-2SA1015間: +0.08v +0.24v +0.16v
(10) 30KΩ-2SA1015間: +0.67v +0.82v +0.75v
(11) 2SA1015コレクタ-2SC1815BL(出力側)間: -13.0v -11.5v -12.5v
(12) 2SA1015コレクタ-2SC1815BL間: -13.0v -13.0v -12.6v
--------------------------------------------------------------
上記(5)の「 +0.6v+-0.5v 」のところLchが「-12.1v」 と大きく外れています。
配線・はんだ見直し、2SC1815BLの交換等を実施しましたが状況変わらずです。
よろしくお願いします。
解決して良かったです。(5)番の2SC1815のコレクタ電位がエミッタに張り付いていたので、このコレクタにV+から給電されていない症状だと考え、V+側から順に追って行くように提案したのですが、一気に解決されてお見事です。
お世話になっています。
以下修正等の報告です。
たやさん のアドバイスに従って回路図でチェックをしていたところ、電源部とアンプ部のV+,V-の接続部分が前後していて複雑な部分があること。
又 k-tom さん のプラス側の流れに異常があると・・というところが上記と重なったので、確信はなかったのですがダメもとで LchのV+ラインからの150Ω接続を Rchの150Ω手前から分岐して配線してみたところ、、Lchの4.3KΩ-2SC1815BL間が0.98Vと正常範囲となりました。
k-tom さんが言われたように、プラス側の流れに何か不都合があったようです。
ken さんご連絡ありがとうございます。4.3kの電圧は修正前は14.6Vでした。足の部分だったと思いますがすでに修正済で定かではありません。アドバイスありがとうございます。
(回路図的に当方の知識では説明はできませんが、、)対処療法でなんとかうまくいったようなので当方としては一旦FIXとしたいと思います。
ご連絡いただいたみなさんのおかげでなんとか修正できました。大変ありがとうございました。感謝いたします。
書き忘れました。
プリント基板の表側から部品の足に直接当たってください。
4.3kのV+側電位が正常なら、次は2SC1815コレクター側の4.3kの足です。
4.3kのV+側の電位は正常ですか? パターンや配線ではなく、4.3kの足に直接当たってみてください。
この箇所に限らず、部品の足に直接当たると分かりやすいです。
かわだいら様
ご連絡ありがとうございます。
導通確認も今一度やってみます。
既に確認済みかも知れませんが、お節介で。
回路図と実物の照合では、テスターを使って、出発点の部品リード(足)~接続相手先の部品リード(足)や接続線(ジャンパー線など)との末端で導通を確認することが良いと思います。
こうすると、ハンダ不良も見つかります。
たや様
ご連絡ありがとうございます。
パターン図でなく回路図でチェック実施してみます。
katc様
L側とR側の基板の配線ですが、基板の配置図を見ると左右対称になっています。しかしトランジスタの取付が左右同じでないなど微妙に異なり、勘違いすることを私も経験しています。不具合箇所の状況から推測すると、トランジスタのベースがON状態になりコレクタ、エミッタ間が導通状態になっているように思えます。
対策としては面倒ですが、今一度、実際の配線を回路図(パターン図よりこのほうがいいです。)で、チェックした部分を赤鉛筆でなぞり、確認されてはいかかでしょうか。
k-tomさん
ご連絡ありがとうございます。
プラス側の流れに異常があると・・なのですね、、
そのあたりを今一度確認してみます。
原因思い出されましたらよろしくお願いします。
大分前に経験しましたが、プラス側の流れに異常があるとマイナス側の電圧が現れてきます。
具体的に何が原因か忘れましたが?
先日はシンプルなBluetooth 基板を紹介しましたが、aptx-HD対応の基板がとても良好なので、紹介します。
eBayでQCC3034で検索すると、DACとしてTIのPCM5102Aを搭載した基板が出てきます。ぺるけさんが使う気がしないと書いた物にそっくりなのもありますが、そちらは5102Aを搭載していないので、おすすめしません。
QCC3034はワイヤレスヘッドホン用のワンチップソリューションで、DACを内蔵していますが、より高性能な5102Aを使っています。
5102Aは負電源を内蔵しているので、出力の直流カット用のCは不要です。ほぼ、そのまま使えますが、5102Aの写真上側にチップ部品を4個外した跡が見えると思います。これは出力の500Ω/2.2nFのフィルターですが、変な音がするので撤去し、別基板でCR2段のフィルターを追加しました。
電源はUSB-C 5V, DC 6-20V(9V以上が無難), AC 6-20Vの3種類に対応です。USBはPD対応のアダプタだと動作しませんでした。DC入力だと3端子レギュレータを通りますから、こちらの方が良いです。
アンテナを外付けする場合は基板のコネクタの根元にはんだ付けしてください。基板上のアンテナパターンを切断する必要はありません。
aptx-HD はとても美しい響きで、管弦楽や室内楽のハーモニーが素晴らしいです。
こんにちは、今掲示板を参考にしてBluetoothレシーバーユニットを作りました。
メインの基板は、aliexpressで購入したQCC5125+PCM5102A、LDACが使えるタイプです。
出力部の47Ωと3.5nFは撤去して、抵抗部は銅線でジャンパーしました。
また、不要なリレーと入出力のXHコネクターも低融点半田を使って撤去してます。
チャージポンプとアナログ電源のデカップリングコンデンサ(ニチコンのFW)を、タンタルとチップコンデンサの並列(通電してみんべさんを参考、39定数)に交換しています。
フィルター部はオリジナルのプリント基板で、内容はぺるけさん設計の市販品用LCフィルターです。ダンプ抵抗は680Ωでフラットになりました。
従来はQCC3031+オペアンプによるバッファー(+トランス等)を使っていましたが、それらに比較的してクリアでとてもリアルです。
シンプルで音が良いのでオススメです。
カットオフ周波数を40kHzとする場合は、ぺるけさんの「AKI.DAC-U2704(秋月電子のDACキット)の使い方」の「CR 2段ローパスフィルタ例」があり、これを適用することができます。
http://www.op316.com/tubes/lpcd/aki-dac.htm
ごろうさん、
ご指摘ありがとうございます。
その通りです。最初40kHzを狙って作ったのですが、聴感上、何か粗いような気がしてカットオフを下げたのでした。うっかり最後の定数だけを書いてしまいました。失礼いたしました。
kenさん
> 私のLPFはRC2段で、510Ω/5600pF-2.4kΩ/1500pFです。約40kHzです。なお、Bluetooth基板上の470〜510Ω/2.2nFは取り外して、抵抗のランド間をショートしてあります。
この定数だと-3dBのカットオフ周波数は約30kHzになりませんか。
たろうさん、
私のLPFはRC2段で、510Ω/5600pF-2.4kΩ/1500pFです。約40kHzです。なお、Bluetooth基板上の470〜510Ω/2.2nFは取り外して、抵抗のランド間をショートしてあります。
kenさん
こんにちは、
こちらの基板に取り付けてあるLPFの回路定数を教えていただけないでしょうか?
USB DAC としても使える基板が出てくるのを待っていましたが、Amazonに「TypeC インターフェースは、電源/USB サウンド カードに使用できます」というのがありましたので入手しました。
試したところ、USBとBluetoothが自動切り替えで使えることを確認しました。
> この基板は少し古いバージョンで、eBay に現在出品されているものは、フォーンジャックなどが付いています。
eBayの新しいバージョンと同じものだと思います。
気付いたことなどを「なんでもあり掲示板」の方に書き込みたいと思います。
LDAC対応のQCC5125搭載基板をアンプに組み込んでみました。悪くはないのですが、基板の設計はQCC3034搭載基板の方が良く出来ていると思います。
この基板は少し古いバージョンで、eBay に現在出品されているものは、フォーンジャックなどが付いています。
なお、QCC3034搭載基板とは端子配列が異なります。
kenさん
ご返信ありがとうございます。
基盤の注文してみました。
参考にさせていただきます。
tatunoさん、こんにちは
イヤフォンジャックはaux入力と出力です。搭載されている小さなリレーでaux入力とBluetooth を切り替えています。ぺるけさんが使ったボードと同じです。
チップ部品は、抵抗はブリッジ、キャパシタはオープンです。PCB裏側からフィルターに配線しました。
こんにちは。
こちらのボードに興味があるのですが、LPFの出力とは別に2つイヤフォンジャックが取り付けてあるのは、AUXの入出力端子用ということでしょうか?それから、チップ部品4つは、撤去したのちにブリッジさせて基盤の裏側から別基盤のLPFに配線している状態でしょうか?よろしくお願いいたします。
QCC5125で検索すると、なんとLDAC対応のボードが出てきます。また、DACにESS9038Q2Mを使ったものやら、PCM1794やらと、いろいろあります。
ぺるけさんが使ったボードは無くなりましたが、選択肢は増えています。
AKI.DAC復活したようです!
仕様は以前のものとほとんど変わっていないようです。
https://akizukidenshi.com/catalog/g/g105369/
待っておられる方もいたのではないかと思います。
良かったですね。
1つだけ難点を挙げるとすれば、入力が MiniUSB 端子のままなんですよね……
(microUSB か USB-C にしてほしかった)
これのためだけに miniUSB ケーブル買うのは勿体ないですし、miniUSB って真っ先に市場から消えそうな気がしてます。
VT様
早速のご返答ありがとうございます。
理論整然としたご説明で、よく理解できました。
この際ですので、トランスを分解して内部を調べてみました。コイルの外側に巻いてある銅板は箱型の鉄板ケースによって、コアに圧着されているようですが、鉄板ケースは絶縁紙で銅板と絶縁されています。
箱型鉄板と上下のカバープレートは両方とも内側が塗装されており、電気的に接続されていないようです。コアの一か所のみ、絶縁ニスが剥がしてありますが、接触する下側の鉄板カバープレートの塗装が剥がされておらず、意図がよく解りません。(トランスをかこっている鉄板ケースがグランドされていない?)
これから鉄板ケースとコアを接触させ、各2次巻き線の一端をグランドして、測定してみます。
ありがとうございました。
VT様
801Ax3パラシングルアンプはその後正常に稼働しています。
問題のトランスは30年以上使用していますが、誘導電圧トラブルが発生したのは、多分5~10年前からだと思います。
最初にMX-165を分解した時、写真のように上側カバープレートの内側(両方共)にショートリングが押し付けられて、塗装が傷ついていました。これが原因と思いテフロンパッキングを上下カバープレートの内側に入れて、アンプに組み込みました。(No759)
その時、誤配線によってハムが発生するようになりました(泥沼に入り込む)。この誤配線は橋本トランスPB-250に交換しても治らなかった為、やっと気が付きました。
出力管フィラメント電源に7.5V(4.5A)2巻き線を直列接続して両波整流し、直後に
10,000μFの 電解コンデンサー2本が入れてありますが,そのうち1本だけ間違えてシャーシアースしたためでした。
問題のMX-165をテストするため、1次側に100Vを供給し、2次側は無負荷の状態で絶縁されていないボルトと自宅配電盤アース間の電圧を真空管電圧計で再測定してみました。同様に、MX-165及びPB-250の801Aアンプを作動させ、シャーシと配電盤アース間の電圧も測定してみました。(2種類の電圧はコンセントを逆に差し込んだ時)
結果は下記のようになりました。2,3は感電を感じませんでしたが、1は若干の感電を感じました。
今回はトランスについていろいろ学ばせていただきありがとうございました。いずれにしても各アンプに配電盤アースを取るべきだと思いました。
1. テフロンパッキングを組み込んだMX-165単体テスト 98V=131V
2. 801A(MX-165)アンプ 82V=80V
3. 801A(PB-250)アンプ 43V=52V
Hiro
Hiro様
こんばんは。
漏電の件、新品のトランスへ交換という形とはいえ、解決に至ったようで良かったです。
橋本トランスのPT-250にある静電シールドは1次巻線に乗っている高周波ノイズが巻線間のコンデンサ分を介して2次巻線側に伝達されるのをトラップしてアース側に流して抑制する目的なのでアースできるように作られています。
これに対し磁気シールドのショートリング(SR)はトランスのコアから漏れ出る漏洩磁束をワンターンコイルに誘導される電流で磁束を打ち消すものなので、電気的には絶縁された状態で設置されています。
VT様
MX-165電源トランス感電対策 顛末記
昨年末から3度ほど取り付け、取り外しを行いましたが、感電の明確な原因は不明でしたので、MX-165新古品を探しましたが,
適当なものが見つかりませんでした。
たまたま橋本トランスのカタログを見ていたところ、PT-250が現用シャーシにそのまま交換可能なことが判明し購入しました。
2次側タップの出力電圧が、530Vが500V,250Vが240Vと若干低いのですが、幸いアンプ本体に定電圧電源を採用していますので、電圧調整回路の微調整のみで、出力電圧600Vを得ることができました。801A x 3パラシングルアンプは左右の電源トランスが異なりますが感電はなくなり、問題なく稼動中です。
橋本トランスは、磁気シールドと1次、2次間に静電シールドがあり、トランスのSSタップよりシャーシアースできるようになっています。旧タンゴMX-165のSRシールドはどこにも接続されていないように思えます。
いろいろとありがとうございました。
Hiro
VT様
昨日トランスを最初の状態に戻して測定したところ、130Vに戻りました。
そのボルトとショートリング間に不安定な抵抗値《100KΩ》があることに気づき,再度
ばらしてよく見ると、ケースの上下カーバーとショートリングが接触する部分の塗装が傷ついている事がわかりました。
ケースの上下プレートに0.5mmテフロンシートを加工して絶縁パッキングとして組み込み測定したところ、70.9V 86.6Vと今迄のもっとも低い電圧となりました
(絶縁されてないボルトとショートリング間の抵抗値は無限大となる)。
この状態でアンプに組み込み、様子を見ようかと思います。
Hiro
VT様
SR磁器シールドとは何の略称かなと考えていたところです。ショートリングの解説、大変参考になりました。
底板カバープレートとコアを接触させて測定したところ、272Vと339Vと電圧が上がってしまいました。(ACコンセントの極性による)
今日は元に戻して、コアに接続せずに、ボルトをケース底板のシャーシ側一点で,麹座を入れてワッシャー、スプリングワッシャー、ナットで接触させて、測定してみます。
なを、他のVT-62アンプも動作させ、同様な条件で、シャーシ、アースー間の電圧測定をしてみるつもりです。
Hiro様
ご存じかと思いますが「コイルの外側に巻いてある銅板」はショートリングと呼ばれるもので、トランスの漏洩磁束によって誘導される電流をショートさせることで漏洩磁束を減らす目的のものです。
もともとカバーとコイルの間に距離があることに加え、このショートリングがコイルとカバーの間に入っていることで静電シールドとなっているためにカバーは静電誘導されにくいとは思います。
元々絶縁されていないボルトとカバーの間に導通がある場合、それ以外の場所でコアとの導通を設けると(レア)ショートになる可能性がありますので、よくご確認いただいたほうがよいかと思います。
質問されたことは、ほかの人の参考にもなりますので、最初の質問はそのまま残して、回答者への連絡は、必ず返信にしてください。
よろしくお願いします。
はじめまして。ぺるけさんのホームページにはよく訪れてましたが、
こちらに書き込むのは初めてになります、宜しくお願いします。最近はぺるけさんのスピーカースタンドを作りました。
木工に慣れてなく意外と大変でしたが、音の雰囲気も良くて気に入っております。
初めて投稿させていただきます。
平田タンゴmx-165電源トランス を4個使用しております。(自作 vt-62 3パラシングルと811Aシングルアンプ、各モノブロック)
そのうちVT-62 アンプ1台のみがシャーシが誘電されており、軽く触ると感電します。
強く押し付けると感電しなくなります。(リスニングルームでは、シャーシアースはしておりません)
アンプ本体は、特にノイズの発生等はなく正常に作動しています。
電源トランスをアンプから取り外し、固定している4本のボルトの1本のみは、MJ-1997年 1月号の”管球アンプ用トランス、チョークの基礎知識” 通りケースにグランドされている事を確認しました。
自宅の配電盤アース線とそのボルトを真空管電圧計で計ると130Vありました。(トランスを取り外して、無負荷の状態で計測)
また、低圧のタップ0~5V,0~7.5V等は何故か300Vを振り切りました。
原因について、お教えいただければ幸いです。
Hiroさん、こんにちは。
(電源)トランスは、鉄のコアに銅線が多数巻きつけられた構造になっていることはご存じかと思います。
で、一つはこの巻き線の絶縁が傷や腐食、経年劣化などによって不完全になると、絶縁不良になって漏電する場合があります。
もう一つは、異なる導体を絶縁状態で対向させるとコンデンサになるので、交流は通り/誘電しますので、場合によってはトランスのコアは帯電するということが起こります。
100V巻き線の0V側に電灯線のLive側を接続するかNewtral側を接続するかでコアと巻き線の結合状態が違うのでコアの電位(導通のあるビスの電位)が変わることがあります。
後者の静電誘導による帯電があるので、ぺるけさんの教えの中にもどこにも接続されていない金属は作らないようにというものがあるかと思います。
また、ヒーター巻き線で高い測定値が得られるのは、100V-高圧巻き線-ヒーター巻き線の順で巻かれているために、ヒーター巻き線がアースラインに接続されていない場合は特に高圧巻き線の影響を受けて高い誘導電圧が掛かっている可能性があるかと思います。
ご参考まで。