あとは『スマイル』のみゆきぐらいでしたっけ?あれ、もっと居たような気がしましたが…。
ましろんの器用貧乏さは某エリート学園の元・生徒会副会長のK様を想い出しますね。あの方は結局プロのカメラマンになったみたいですが。
>1冊読むとさらに1冊、次の1冊……とある限り読まされる
(↑)これ、マジでそうなんですよ。親の仕事の関係上、愛娘二人とも幼い頃からすっかり宵っ張りになってしまって、一時期は寝付くまでに毎晩軽く10冊ほど読む羽目に陥ってましたね~w。
>富を増やすのは労働力だけ
>利潤が減っていきゼロになると、資本主義は回っていかない。
学者は小難しい名前を付けたがるもので、いわゆる「資本の有機的構成の高度化」とか「窮乏化法則」に関係する部分ですね。「窮乏化法則」については、(だいぶ昔の人ですが)マルクス経済学者の宇野弘蔵がマルクスの主張を徹底的に批判しています。
◆◆◆
… 資本主義がどんどん生産方式を改善していくというと、過剰人口がどんどんできてくる。過剰人口がどんどんできてくると、労働者の生活はますます窮乏化する。これが有名な窮乏化法則というものなのです。…… [生産能力が上がると、資本に対して人口が相対的に過剰になるような傾向を持っているという]人口法則までは正しいのです。しかし資本は不断に生産方法を改善してはいかないのです。…… いっぺん資本を投じるとどうしても固定資本があるのです。この固定資本を無視して、新しい方法をどんどん採用していくということは資本主義にはできないのです。その点が、この窮乏化法則になる議論の落し穴になっているわけで、マルクスはそこをちょっと忘れてしまったんだな。… (宇野弘蔵『資本論を読む』ちくま学芸文庫 p.74~75より引用)
――
… そもそも、『資本論』第一巻末尾のこの宣言[※生産手段の集中と労働の社会化とは、それらの資本主義的外被とは調和しえなくなる一点に到達する。外被は爆破される。資本主義私有の最期を告げる鐘が鳴る。収奪者が収奪される]は論理的にナンセンスなのだと、最初から宇野弘蔵は考えていました。…… 景気循環の中で、賃金というのは上がることもあれば下がることもあります。それに、生産力が増大していくにしたがって、労働者の生活環境もよくなってきますから、窮乏が起きてくるとは必ずしも言えません。もっとも、資本主義が行き詰まることはあります。それは恐慌という形で現れます。…… すると労働者に商品を買うカネがなくなり、貧困という状況は生じる。しかし、そんなことはイノベーション、新技術の開発によって基本的に乗り越えていくことができる。労働者が窮乏化する必然性はない。資本主義は爆破されず、崩壊もせず、あたかも永続するかのごときに生き延びていくのだ、というのが宇野の考え方です。(佐藤優『いま生きる「資本論」』新潮社 p.129より引用)
◆◆◆
池上彰氏が『高校生からわかる「資本論」』で指摘しているように、マルクスの出自は「キリスト教に改宗したユダヤ人」ですから、彼の立論にはユダヤ=キリスト教に由来する直線的な歴史観に基づいた「最後の審判」とそれに続く「千年王国」的発想が見え隠れしていますね。それに対して宇野は「好況と不況(あるいは恐慌)は円環を成す」と、仏教の輪廻転生を思わせるような、如何にも日本的な死生観から異議申し立てを行った…と言えるのかもしれません。
>スタインベック
『怒りの葡萄』は何せ余りに長過ぎるから、まずは『二十日鼠と人間』を推しますね。ほぼ原作準拠の映画も悪くはないけれどラストの解釈が個人的にはちょっとモヤるので、原作を先に読まれることをおススメします(言いたいことはいろいろありますが、ネタバレになるので自重w)。
>アメリカの黒人奴隷が市場競争力がなくなって囲い込むメリットがなくなった
御大のこの指摘に関しては、今回偶々見つけたこの動画が非常に腑に落ちましたね(↓)。 https://www.bing.com/videos/search?q=%e5%a5%b4%e9%9a%b7%e5%88%b6%e5%ba%a6%e3%80%80%e5%bb%83%e6%ad%a2%e3%80%80%e3%81%aa%e3%81%9c&docid=603543832556619194&mid=5EDBA6724D6A0F61A9305EDBA6724D6A0F61A930&view=detail&FORM=VIRE
要するに大英帝国内の経済政策を巡って、新興勢力が旧勢力を政治的に駆逐した所産だったって訳ですね。アフリカを奴隷の供給元とするよりも、工業製品の原材料を安価で調達できる場所&出来上がった製品を一方的に売りつける市場とした方が「遥かに儲かる」ことに気付いてしまった…と。資本主義システムのどす黒い側面が遺憾なく発揮されていますねぇw。
テーマに合わせた訳でも無いのですが、今週読んだ本(↓)の中でも、貨幣経済の進展が中世ヨーロッパに及ぼした有形無形の影響が詳細に述べられていて興味深かったです。
https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%AD%E4%B8%96%E3%81%AE%E7%AA%93%E3%81%8B%E3%82%89-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E5%AD%A6%E8%8A%B8%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%98%BF%E9%83%A8-%E8%AC%B9%E4%B9%9F/dp/4480098011
https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%AD%E4%B8%96%E3%81%AE%E6%98%9F%E3%81%AE%E4%B8%8B%E3%81%A7-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E5%AD%A6%E8%8A%B8%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%98%BF%E9%83%A8-%E8%AC%B9%E4%B9%9F/dp/4480093419
◆◆◆
人と人との関係のあり方を古来長期にわたって規定してきた贈与慣行が売買による関係に転化してゆく際の人びとの心の葛藤の隙間に極めて巧みに仲介者として登場した教会がカテドラル[大聖堂]建築の費用を調達しえたのはこうした背景があったからなのである。十二、三世紀になると都市内部にもさまざまな形で商人や手工業者から寄進がよせられる。これらの建設や像が今日のヨーロッパの都市の景観をつくりあげている。十六世紀初頭にマルティン・ルターが、贖宥符(免罪符)批判を行ない、現世における善行つまり貧民や教会への喜捨・寄進などの行為は天国における救いを約束するものではない、とはっきり断言し、カトリック教会の財源に打撃を与えたとき、ヨーロッパにおける古代的な贈与慣行は少なくともプロテスタント地域では原理的には払拭された。ルターの贖宥符批判によって中世の中に浸透していた古代が終末を迎えたのである。(『中世の星の下で』p.264~5より引用)
◆◆◆
濃密な人間関係を反映するポトラッチ的な贈与慣行が支配した古代から、金銭を媒介としたドライな商品交換が全てを覆い尽くす近代 ― その二つの価値観がせめぎ合った過渡期の中世は、大聖堂のみならずカタリ派などの各種「異端」やら、聖地巡礼の旅やらユダヤ人迫害やら様々な「文化的遺産」を生むに至った ― ということのようです。
バッタもんだぁは、欄干とか建設現場とかが好きそうですね。
あげは嬢は、今までのところ、いろいろと優秀で結構ですね。
少年呼びは続いているようですが言われてる方も諦めたようだし。
そしてリレー出場や絵本製作もものにした虹ヶ丘さんも順調かな。
ソラシド市では客人ポジションのソラちゃんとツバサ君はさて。
ちなみに、エルのアレには所謂イヤイヤ期を連想。
皆通る道なんだよなあ、100%ではないにしろかなりの高確率で。
ウィングアタックの純粋強化版でバタフライプレス要素無かったからなぁ…仕方ないねw>タイタニックレインボー
あげははジェネレーションギャップって訳じゃないんだろうけれど、縄張り意識が弱めって感じがします。
「教育実習生の記念作品」という結構グレーな領域とは言え、部外者がガッツリ自己主張して良いものか…
良くも悪くも細かい事は気にしないんだろうなぁ…個人的には羨ましいけれど…
後、あげはの女子力はJC二人の出涸らしだろうと予想していた事については、伏して詫びねばなるまい…orz
>スマイル
ここまで来ると、昔の作品に戻って来たな~って個人的には思っちゃう。やはり自分にとっては、ドキドキ前後が転換点だったんだろうなって。
>最近弛んでる
番号や固有名詞の様な目立つものなら兎も角、些細な誤字脱字は日常的にあるからヘーキヘーキ!(←フォロー?)
何なら何度か次回予告が丸ごとすっぽ抜けてた事もあったし。(次回予告にコメントする事が無くて省略した可能性もあったので、ツッコまなかった。)
>人間をより高みに引き上げると勘違いしていた
どんな理想を持った組織であっても、組織になった時点でヒエラルキーが生じるのは、群れで生きてきた生物の性って感じがしますね。
最近買った哲学の入門書にマルクスの章がありました。(節は二節しかありませんでしたがw)
そこでは、産業革命の機械化の影響で資本主義社会が成り立たなくなる(↓)…という点が最大の問題点で、社会全体の存続の為の共産主義で、弱者救済自体は切っ掛けであってもそこまで重要な目的ではない様に見受けられました。
(エンゲルスや弟子などの他の共産主義者がどう考えたかは知りませんが。)
マルクスは、富を生み出すのは労働者だけで、それ以外の土地や機械などは富を生み出さないと考える。これが大前提だ。さて、資本家は…機械設備を増やしていく。すると…利潤が減ってしまう。富を増やすのは労働力だけだからだ。利潤が減っていきゼロになると、資本主義は回っていかない。
>科学の蘊蓄動画
内容は兎も角、コンセプトがイカレているという意味で面白いw(↓)
>魔法使いの嫁
>自己紹介多すぎて挫折した
あら…ぶっちゃけEDに出てくる二人(ルーシーとフィロメラ)以外の新キャラなんて、そのオマケみたいなもんだったのにw
どこぞの御三家みたく、名門同士の派閥争いとかも派手に絡んでこないし。…考えてみれば、表向きにまで対立関係アピールするのって頭悪そうだよなww
>水星の魔女
>社会問題とラスボス&主人公の問題に全く接点ない
本来ならそのハブとなるのがミオリネだった筈なのに、何かヘラってる内にグエルとシャディクで決着つけちゃったの、もう笑うしかない。
プロペラおばさんをラスボスにするなら、シャディクと手を組ませるのも接点作りに必須だったのに、議会連合がナンチャラカンチャラでそれも叶わず。
ミオリネとスレッタを無理矢理喧嘩させたのが、この作品の最大の失敗だと思うわ。
後、プロペラおばさんは博打ですってんてんになって、スレッタに野草料理でも食べさせてれば良いんだよ、もう。(中の人ネタ)
>仮面ライダーギーツ
>主人公の母ちゃんとか知らんし
母親は実質故人なので、再会したところでフレッシュやデリシャスの祖父ちゃん祖母ちゃんと話をするエピソードと同等以上の意味なんて無いのに、何でこんなに引っ張ったんだろうな?っていう。
予定調和にやたら時間かけてる作品。ツムリ防衛とか最終クールでする話じゃないと思うけどなぁ…
>スキップとローファー
取り敢えず志摩くんの家にピュアノプシオン隠したい。後、みつみちゃんの爪の垢ちょーだい。(切実)
言うて、最近は本よりも↓のような動画ばっかり見ちゃってて、なかなか纏まった読書時間が取れてない。
雲は飛んでるんじゃない! 落ちてないだけだ!だったんだなw
>女性を党男性幹部の「従属物」扱い
女性の扱いは時代背景が濃いとは思うけど、共産主義……その前段の社会主義がバリバリの官僚主義(計画主義)だから看板を付け替えた選民思想(特権意識)と大差ない。今となっては思想や科学、文明が人間をより高みに引き上げると勘違いしていた時代の遺物だなぁ。
権利上昇は、アメリカの黒人奴隷が市場競争力がなくなって囲い込むメリットがなくなった(ので解放が進んだ)とか、最近だと人手不足でブルーワーカーの市場価値が上がった(反対にAIでホワイトカラーが解雇されている)とかに通じるかな。人間の価値って社会構造に左右される。
>サイコパスからは積極的に「距離を置く」
ちょっと話が逸れますが、最近ガーシーが話題になっていましたがおそらくこの人は演技性パーソナリティ。この人の動画見たことないけど、母親のことで大号泣したり、捕まって日本に帰国したときにカメラ前で笑っていたりするのは(何で笑ったの?という質問にカメラを向けられたからと答えていた)、典型的な演技性の特徴。要するに目立ちたがりで悲劇のヒロインを演じるのが大好き。だから独特の不自然さがあるんだけど信じちゃう人いるんだよね。
基本的に何かが過剰な人間は、何かが欠落している。
>損害賠償債務は相続される
最近ジャニーズの性被害が表面化してるけど、これ刑事事件化しないの?と思ったらほとんどが時効になっていることと、刑法の改正が最近だったので要件のハードルが高くて難しいようですね。以下の記事がよく纏まっていると思います。
https://news.yahoo.co.jp/byline/maedatsunehiko/20230517-00349843
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性加害という不法行為に基づく損害賠償責任は、ジャニー氏から唯一の法定相続人である姉メリー氏に相続されたあと、さらにその娘のジュリー社長に相続されたものとみられる。
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損害賠償債務が相続されることを改めて知ったというか、今まで気に留めていなかったなぁ。確かに賠償も負債か。
プリキュア全員が一つ屋根の下に同居っていうのは、『Goプリ』の全寮制設定を別とすれば何気に初めてかもしれないですね。これまでの地球人メインの同級生を扱う場合中々こうはいかないですから。
(訂正:『魔法つかい』を忘れてましたわw(苦笑))
>プロ市民と同じ臭いを感じる
うん、それは私も同感。資本主義社会のメカニズムを徹底的に解析した『資本論』のみならず、地質学・農芸化学・植物学などの自然科学諸分野をも網羅する学問的業績がゴツ過ぎて、そもそもの動機面のアラが目立たなくなっている…いうだけでしょうね。
>アメリカ文学って感じ
>「うるせーなこの小説ww」
>最終章が静謐さと家族の温もりに満たされている
うわぁ、あんな大長編に目を通して頂いたとは驚きですw。私もあれから長年ペンディングにしていた『ガープの世界』を先日漸く読了しました(←この作品の登場人物も揃いも揃って何とも落ち着きが無いんだわw)が、御大と全く同様の感想を改めて抱きました。「人間のどうしようもない部分とそれでも生きなければならないことを根底にしている」とか「そういう前向きさにフロンティア精神みたいなものを感じる」なんかはまさに、以前ジョン・スタインベックの『二十日鼠と人間』や『怒りの葡萄』を読了した後に私が抱いた感想と同じだな~と思いました。そのあたりアーヴィングはアメリカ文学の衣鉢を継ぐ正当な後継者と言えるのかもしれませんね。
>図書館にはなかったけど面白そうな本
買ってまで読む本かと言えば正直微妙ですから、図書館に購入をリクエストしてみるのも一つの手かもしれないですね(近刊本だと割と可能性がある)。
>共産主義の実現と女性の幸せ
エンゲルスは後期の著作『家族・私有財産・国家の起源』の中で、ざっくり言うと「共産主義の進展により、労働者は資本家から、女性は男性の抑圧から共に解放される」との将来見通しを立てていたみたいですね。残念ながらその予言は後のソ連でも中国でも外れ、戦前の日本共産党に至っては口先では男女平等を唱えながら、実質は女性を党男性幹部の「従属物」扱いしていたみたいですw(中北浩爾『日本共産党―「革命」を夢見た100年』中公新書p.94~96参照)。
因みに女性の社会進出を促し、権利獲得に向けて大きく踏み出すこととなった一つの契機は第一次世界大戦らしいですね。働き盛りの男どもが戦場に言っている間に軍需工場で働くことを求められた女性達が男性と遜色なく仕事が出来ることに自信を持ち、社会的発言力を持ち始めたのだそうです。確かに英国で制限付きながら女性参政権が初めて認められたのは第一次大戦末期の1918年なんですよね。
>サイコパスの真実
読了しました。「サイコパスについては環境要因よりも遺伝的要因が多め」とか「他人の生き死にばかりでなく、死刑となる自分の行く末にも何の恐怖も不安も覚えない」とかの新たな知見が得られて面白い読書でした。取りあえず私は著者の言う通り、サイコパスからは積極的に「距離を置く」ことを心掛けたいと思います…今の職場に「ひょっとしたらそうかも」と思い当たる同僚が居るものですから(苦笑)。
>今週の読書
(↓)アルバニアを代表する作家なんだとか(第1回国際ブッカー賞の受賞者でもある)。
https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A2%E5%AE%AE%E6%AE%BF-%E5%89%B5%E5%85%83%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA-%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%80%E3%83%AC/dp/4488070701
アルバニアって何処だったっけと思いながら世界地図を眺めるとアドリア海を挟んでイタリアの対岸、ちょうどギリシャの北に位置しているんですね。歴史的には15世紀後半から400年以上の長きに亘りオスマン帝国に支配され(現在でも国民の約7割はイスラム教徒)、1913年に悲願の独立を果たすも第二次大戦勃発直後の1939年にムッソリーニのイタリアに併合される。戦後は東側の一員として社会主義路線で再出発するも1961年にソ連と断交。その後何やかんやあって中国とも関係を断絶し、「欧州一の最貧国」と揶揄されるほどにまで経済活動が停滞したのだとか(1991年に社会主義を放棄するも社会情勢は余り変わっていないっぽい)。本作はその「事実上の鎖国時代」に執筆された「不思議な」本らしいですね。
物語の舞台はオスマン帝国に支配されていた150年程前、「夢宮殿」の異名を持つ巨大官庁〈タビル・サライ〉の下っ端の一官僚として奉職したエリート一族の若者が、帝国全土から収集される「夢」の選別や解釈に携わるという、およそ浮世離れした仕事に日々翻弄されながらも黙々と取り組むうち、いつの間にか宮廷革命により自らの氏族が勝利していたことで目出度く〈タビル・サライ〉の長官にまで登り詰めましたとさ…まぁ簡単に纏めるとそんな話です。
そんな訳で物語そのものは意味深なミステリ要素満々にも拘わらず謎解きの答えも示されず尻切れトンボというか何というか、全体主義批判のようなそうでもないような、正直肩透かしを喰らったような内容でした。むしろ本作全体の基調となる「夢」のように曖昧模糊とした、イスラムのものともヨーロッパのものとも付かない(鎖国政策故の?)独特の閉塞的な空気感が、今までの読書経験では無かったものだったので私は専らそっちを楽しんでました(笑)。
>水星の魔女
プロスペラ「総裁選に勝たないとクワイエット・ゼロが完成しないと思っていたようだが、別に勝たなくても完成する」
ラウダ「ころしてやる……ころしてやるぞミオリネ」
私「……何がなんだか わからない」
ラスボスであるプロスペラって電子化した娘を復活させるために、通信網を完全ジャックして情報的に世界征服しようとしているという流れになるんだけど、これにスペーシアンとアーシアンの格差問題とか差別問題って要る?w 言ってしまえばプロスペラって世界に興味ないよね。
主人公とラスボスも親子関係の延長でしか対決軸から、作品世界の社会問題とラスボス&主人公の問題に全く接点ないよね。
>ギーツ
>ツムリ(ナビゲータの女性)を守れ!
こういうのでいいんだよ、こういうので。
主人公の母ちゃんとか知らんし。世界の命運とかどうでもいいし。若くて可愛い女の子の方が大事。
>着弾の瞬間にピヨちゃん
昔あったようなギャグテイストのエフェクトじゃなくて巧妙に仕込んだエフェクトで草。これはコマ送りしないと気づかないw
>単なる「メシ(&名声)のタネ」に労働者を利用しただけでは?
本人がどういうつもりだったかはわからないけど、やってることはプロ市民と同じ臭いを感じる。弱者救済や支援を訴えるけど、実際はそれを利用して金を得たり(貧困ビジネス)、政治団体の下部組織だったり。まあ、マルクスとしては金づるが確保できて、自分のケツも拭いてもらって、デカい墓まで建ててもらったんだから満足なんじゃない?w
>ホテル・ニューハンプシャー
正直流し読みに近いレベルで読んだけど、うん、アメリカ文学って感じがするw
今でいうポリコレ要素満載で、その上メインストーリーは「レイプされた姉の救済」という凡百な小説なら陰鬱な雰囲気にならざるを得ない話を騒乱と狂乱のトッピングマシマシでかき混ぜてんの正気を疑う。読んでて「うるせーなこの小説ww」と何度思ったことか。にも関わらず最終章が静謐さと家族の温もりに満たされているのは、この物語が人間のどうしようもない部分とそれでも生きなければならないことを根底にしているからなんだろうと思う。その過程で生きられなかった人が居ても、なお。そういう前向きさにフロンティア精神みたいなものを感じるんだよね。
>白装束集団
図書館にはなかったけど面白そうな本ですね。
スピリチュアルに興味があって依存心バリバリで現実対処能力に欠けている人が人口の5%でもいれば日本人だけでも600万人存在するからそれ自体は不思議ではない。けど、私の人生ではまず関わることのない人間の生態を観察できるならそれはそれでw
>科学の発展は金持ちの道楽からだった
漫画『決してマネしないでください。』にもあったけど、特に昔は高等遊民の手遊びなんよね。書き留めたものの表に発表せず(自己満足で引き出しの奥へ)、後になって有用な研究成果として再発見されたりなんてことも。
>魔法使いの嫁
5話くらいまでは見てたけど自己紹介多すぎて挫折した。
>水星の魔女
海外はポリコレに配慮しないと叩かれるからセーフ。
この作品に足りない暴力要素を地球の魔女コンビに詰め込みすぎたせいで意味不明なキャラになってて草。5号も何か釣られてるし。話の帳尻を合わせるための犠牲になったのだ。
シャディクは10年くらいかけてやれば普通に成功したと思うけど、学生のうちにやらないといけない理由でもあったのか?
>私は最強で保育士のプリキュア!
ここ、二番目なのに数字が3になってますね。
新成人ったって所詮は18の小娘と侮っていた…
言葉が足りない短所もしっかり実習では切り替えてきた上、言葉だけでなく、その行動、態度で「最強のヒーロー」の何たるかを示すその様は最強の一言。
仮にまだ何らかの短所を抱えていたとしても、今回の様にその限界を自力で突破していける…そんな確信を与えてくれる生命力を感じました。
自分とは何かを自分で決めていける。そんな力強さを持った娘ですね。
>バタフライプレス
プレスと言いつつ踵落としでバリア叩きつけてるのね。
ネット情報で知ったけど、バリアの着弾時、一瞬ピヨちゃん(ごつい外車)映ってるのなww
轢き逃げではなく押し潰しにくるとは…流石あげは姐さん!法定速度は厳守しても、落下速度に法定速度は存在しない!!!
そんな感じで変身バンクの方も小ネタが多い感じですね。通して観るとキビキビ動いて、セクシー系のデザインなのに格好良さに全振りしたバンクに見えるけど、一瞬一瞬に色っぽい表情なんかが仕込まれてたり。
エフェクトも「アゲ」を表現しているのか、ちょいちょい矢印が映るし。他には、蛹から蝶に羽化するエフェクトまで…w
>あげはちゃんは最強の小悪魔
何か昔のギャル向け雑誌に、「小悪魔アゲハ」という物があったとか無かったとか…
>マルクスの人物像
取り敢えず自分が共産主義者だったら、「悪の資本主義から一抜けした俺スゲー!」感を出しつつ、「君達の様な優秀な女性が虐げられるのは資本主義の所為だ!」と共産主義の実現と女性の幸せを結び付けさせ、「資本主義の象徴たる金銭なんて物を大量に所持するのは貴方の気品を損なう。さっさと手放した方が良い」ってパトロンには言いますねw
>私生活はゴミクズみたいな人は少なくない
今期の朝ドラの主人公が高知の植物学者だそうで。年寄りと暮らしていると嫌でもその人の逸話が耳に入るのですが、金も無いのに何人も子供を作るわ大量に本を買うわで、借金地獄に陥っていたんだそうな。
「彼は生き様そのものが科学者だった」とか何とか紹介されたりもしてた気がしますが、科学者で飯が食えないんだったら、そら生き様とでも言い訳するしかないわなw
他にもマクスウェルとかキャベンディッシュとかだったかな?家の財産で生活して、研究では全然稼げてなかった…なんていう、「科学の発展は金持ちの道楽からだった」とでも言えてしまいそうな偉大な科学者は結構いた感じですね。
>魔法使いの嫁
見舞いに来た男性については説明があると思うけど、話題になってる禁書について説明があったか忘れたので念の為補足。
あの禁書はエリアスがチセのドラゴンの呪いを彼女の友達に移そうとした時に、その方法を調べる為に読んでた本です。
>水星の魔女
勝ち逃げを許さないところ、徒競走で「手繋ぎゴール」なんて事をやる国のアニメって感じがする。
そういう配慮なんかをしてるから、みんな揃って不幸になる結末以外作れなくなってんじゃねーのか。
マルクスの末娘エリノアの生涯を描いた映画でした。外向けには当時の劣悪な労働環境の下、搾取される一方のプロレタリアートの解放に向けて日々尽力する社会活動家が、家庭内ではわざわざ自分からダメンズ夫に搾取される道を選び取り、度重なる浮気&浪費のダブルパンチの挙句最後は自死を選択するに至る、まぁ簡単に言うとそういう話です。「科学的社会主義」とやらでは割り切れない矛盾を抱えた人間の業みたいなものが描かれていて私は興味深かったですが…お分かりのように、一般ウケする映画では全く無いですね(苦笑)。
>そこまでくると何か弱みでも握られていたのか?って思うレベル
私の手元にある本には「弱みを握られていた」との記述も、それを匂わせる記述もありませんでしたね。調べてみようと思っていろいろググってみたのですが、ちょっと思想強めのブログぐらいしかヒットしませんでしたw(↓)。歯に衣着せぬ発言故に何かと物議を醸しがちだったマルクスを世間の非難から守る必要があり仕方無く認知した…というのがどうやら真相のようです(映画では臨終間際のエンゲルスがエリノアに「フレディの実父は君のお父さんだ」と告げるシーンが出て来る)。確かに人間としてはクズですが、信奉者らを惹き付ける魅力にもまた長けていたということなんでしょう。
https://blog.goo.ne.jp/46141105315genkigooid/e/43e3caf3366528cd95dac84b32957161
因みに映画でも描かれるように、エンゲルスの遺灰はドーバー海峡に撒かれます。つまりエンゲルスの墓はありません(死後に崇拝されることを嫌ったためらしい)。でマルクスの墓はというと、現在はこんな感じなんだとか(↓)。貴族趣味で見栄っ張りの性格だったらしいことを鑑みるに、さぞやマルクスも草葉の陰でニンマリしているのかもしれませんねw。
https://seiwanishida.com/archives/11091
また妻のイェニーが貴族の家柄だったことを誇りとしていたマルクスは、愛娘3人には「英才教育を施すため」妻の持参金とエンゲルスの送金とを惜しみなく注ぎ込んだみたいです(一方認知されなかったフレディは一プロレタリアートとして生涯を終えた模様)…この人、本当に労働者の味方だったのかしら? 単なる「メシ(&名声)のタネ」に労働者を利用しただけでは?(苦笑)。
>アゲてひろがるワンダホー! キュアバタフライ!
この新成人やりたい放題だなw(褒め言葉)。個人的には「はじけるレモンの香り!キュアレモネード!」に並ぶインパクトある口上でした(笑) 。
>今週の読書
20年ほど前に一時期ワイドショー界隈で盛んに取り上げられた「あの事件」の内実を知りたくて読んでみました(↓)。
https://www.amazon.co.jp/%E7%99%BD%E8%A3%85%E6%9D%9F%E9%9B%86%E5%9B%A3%E3%82%92%E7%8E%87%E3%81%84%E3%81%9F%E5%A5%B3-%E8%AB%96%E5%89%B5%E3%83%8E%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E9%87%91%E7%94%B0%E7%9B%B4%E4%B9%85/dp/4846021653/ref=sr_1_1?adgrpid=150439144927&hvadid=651363446336&hvdev=c&hvqmt=b&hvtargid=kwd-1965447899222&hydadcr=11015_13607539&jp-ad-ap=0&keywords=%E7%99%BD%E8%A3%85%E6%9D%9F%E9%9B%86%E5%9B%A3&qid=1685956385&sr=8-1
何であんな風に徹頭徹尾白ずくめで、しかもワゴン車に載って絶えず移動していたのかと思ったら、あれは絶えず「共産主義者からの電磁波攻撃」に晒されていると主張する教祖の女性の「移動住居」だったみたいですね。神掛かり的な霊媒体質の持ち主だったとはいえ、どうしてこんな引き籠りの老女に一時期は推定一万人もの信者が従っていたのか、謎は解けないまま読了しましたw。
この手の新興宗教にしては階級的・組織的集金システムなどとは珍しく無縁で、「来る者は拒まず、去る者は追わず」的な態度を貫いているのは面白いですね。従って活動末期には比較的まともな信者からどんどん脱落して行き「ワガママし放題の教祖の理不尽なオーダーにどこまで我慢出来るか」を巡り、残ったガチ信者らが互いに競い合うチキンレースが繰り広げられることとなります。これこそまさに“サンクコスト効果”の好例ってヤツでしょうか。人間の奥深さの一端を垣間見るという意味で、もし図書館にあれば是非とも手に取ってみてくださいw。
図書館にあったので。
シリーズ構成の金月氏はプリキュアとほとんど関わっていないので「なんで?」「これ必要なんですか?」と聞きまくったようですね。たとえば主人公がありふれた街に住んでいなきゃいけないのか?とか。だからピンクがセンターとかにこだわず、主人公は空から降ってくることもあって青に決まったとのこと。
>“常識人”島崎
成瀬を最期まで見届けよう(けど200歳まで生きられたら無理だなぁ)ってナチュラルに考えてる時点でなかなかの変わり者だと思うよw
ゼゼカラの件はプリズムとスカイが追いかけっこ(ランボーグから逃走)しながらコンビがだめならパートナーで!と口論してるのを連想しましたね。
>独身だったエンゲルスに認知させた
そこまでくると何か弱みでも握られていたのか?って思うレベルだなw
娘の話は映画『ミス・マルクス』になっているようです。なるほど、傍目にはエンタメみたいな家族だわな。マルクスの人物像は知らんけど、詐欺師の類じゃないかと思えてくるなぁ。そういう自分を魅力的に見せることだけは上手い人っているし。まあ、日本の有名な文豪でも私生活はゴミクズみたいな人は少なくないから、そんなもんかもしれないけど。